第5回千歳白鹿まつり~タカッチ、ジオガイド正式デビューの巻~ | いっちきち!やっちきち!豊後大野

いっちきち!やっちきち!豊後大野

大分県のなないろベース(豊後大野市青年団)のブログです。活動のこと、豊後大野市のことを紹介します!

2015.11.1(Sun)、@千歳町千歳総合運動公園ほか

どうも、広報タカッチです!連日失礼いたします。
早いもので11月です!今月もよろしくお願いいたしますm(__)m
昨日に引き続き、今日も豊後大野市ではイベント開催!

私は本日、「第5回千歳白鹿まつり」に参加。
実は今回、正式にジオガイドとしてのデビュー戦です!
(ジオパーク事務局から正式依頼を頂きました。)
イベントというよりも、私のジオガイド初挑戦体験記寄りの内容となりますが(苦笑)、ご紹介いたします。

千歳町のうまいもの、見どころ、郷土芸能、人が光り大いに堪能できる千歳白鹿まつり。
地元の方々のご尽力で開催されております。
Cf:、第1回第2回昨年の白鹿まつり(第4回)(※あいにく昨年第3回は参加なし)

ステージイベント、少年野球大会、ジオウォークといくつかのイベントあり。
私はジオウォーク部門で参加。
千歳の10kmコースを歩き、ジオサイトなど見どころを堪能するイベントです。
先述のとおり、ジオガイドとして、担当スポットを案内・説明。
私の担当は、「柴山八幡社」・「大迫磨崖仏」。
以下、その2ポットをご紹介~♪

▽ついに、正式デビュー!(我ながら、肥えたなあ。。。(苦笑))
 (※ジオガイドの依頼については、おおいた豊後大野ジオパーク事務局へ。直接の個人対応×)

☆「柴山八幡社(ひょうたんまつり・手取蟹戸)
千歳町柴山地区に鎮座する柴山八幡社。
創立時期は不明ですが、800年ほどの歴史はあるそうです。
市文化財・天然記念物に指定されているもの(=客観的な価値・指標)もあり。
「棟札」と呼ばれる、建物の創立記録などが記載された木の板は文化財。
また、「大杉」という大きな杉の木は天然記念物です。
▽綱が巻かれたこの杉がおそらくその大杉でしょう。
 樹齢はあいにく不明です。。。
 (あいにく、大杉については昨日の下見で存在を知ったもので…勉強不足でした。。。)
 
▽境内は丘の上。静かな空間です。
 後で地元の方から学びましたが、毎月1回、地元の方が清掃されているそうです。
 だからこのようにすっきり居心地のよい空間となっているのですね!
 地元の方から大切にされている神社ということが伺えますね☆

さて、この神社はどうして鎮座されたのか。
推測になるかもしれませんが、ヒントはこのお祭りにありそうです。

▽赤い装束、大きなわらじ&ひょうたん姿。
 この方、ご存じでしょうか?

…「ひょうたんさま」です酒

毎年12月第1日曜日に開催される「ひょうたんまつり」。
この柴山八幡社の霜月祭(旧暦11月)として行われます。
では、このお祭りはどのようにして始まったのか。

800年ほど前、この地で戦(豊後・豊前の大友氏VS薩摩の島津氏)がありました。
それにより、この柴山地域は焼け野原となったそうです。
それを憂えた地元の豪族:益永氏が、宇佐神宮(八幡神)のご分霊をこの地に招いたそうです。
その際、お神酒を入れたひょうたん・流鏑馬・獅子舞などで歓迎したそうです。
それがひょうたんまつりの由来です。
※ひょうたんまつりについては、昨年の記事もご参照願います。

…という経緯で、柴山八幡社が鎮座されております。
宇佐神宮=八幡社ということで、宇佐神宮と柴山八幡社とのつながりも推定できますね。
(柴山八幡者の祭神の一柱に、応神天皇=八幡神もございますので。)

なお、今年のひょうたんまつりは、12月6日(日)13時~柴山八幡社にてお発ちです!
ぜひ、その日に千歳町へお越しくださいませ♪
▽柴山八幡社山道からの風景。のどかでよいですよね☆
 来月、この街道をひょうたんさまが練り歩きます♪
 
ついでに、柴山地区に関するジオサイトも併せてご紹介(ジオパーク事務局からの依頼あり)。

大野川流域、千歳町柴山~三重町宇対瀬~犬飼町田原などの地域では、下記のような険しい岩の数々をご覧いただけます。
 
さあ、何というジオサイトでしょうか??
実は、今年2月に開催の自主企画:豊後大野目ジオ押しツアー3~大野川編~でも登場!

・ジオサイト名は「手取蟹戸(てどりがんど)」。
このあたりは、とにかく急流。川蟹ですら、川の中を避けて、この岩肌によじ登って移動するほど
 すると、蟹が岩に登ったところを、人間が手で簡単に捕まえられる…ということに由来とのこと。
 (※「戸」=「(岩)壁」という説もあり。)

・地質名は「大野川層群」。
 堆積岩で、1億年前に形成されたといわれます(みなさまは当時おいくつでしたか??(笑))
 川で運ばれる小石や砂等が、水中で水平に積み重なり、時間や地球の圧力をうけて硬い岩になります。
 (垂直や斜めに傾いているのは、褶曲と呼ばれる地球の圧力運動が働いたからです。)
▽大野川層群では、化石(イノセラムスなど)が確認されます。


さて、以上が柴山地区でのガイド。
次なるジオサイトへ!


☆「大迫磨崖仏(おおさこまがいぶつ)
弊ブログで何度かご紹介。お馴染みの磨崖仏でしょう。

大きな像ですね!(高さ3.2m)大日如来像です。
大日如来(臼杵磨崖仏が有名)にしては、表情が穏やかではなく威厳を感じます。
他の豊後大野市内の磨崖仏とは一風変わった印象を受けませんか??
私自身は、「胸板が厚い!ごつい!」という印象です(笑)
ウォーク参加者からは、「少し怖い」という声も聞こえました。
なぜ、他の市内磨崖仏とどこか違和感を覚えるのでしょうか?
考えられる理由は、2つ。

1)製作方法の違い…「塑像」
肩から顔にかけて何か塗られたような形跡を確認できますか?
実は、粘土を練り上げております。
麻などの繊維を含んだ粘土で補強という方法です。
では、なぜ補強しているのか?

2)岩石の違い…「知田火砕流(今市火砕流?)」
磨崖仏の彫られている岩石が、他の市内磨崖仏(阿蘇溶結凝灰岩:9万年前)とは異なるようです。
大迫では、知田火砕流(60万年前)と呼ばれるもので出来た岩石に掘られています。
緒方町知田で確認されている岩石と同じ組成のようです。
また、それは今市火砕流(野津原)とも似ているor同じものでは?ということです。
(今市火砕流の例は、由布川峡谷。)
知田火砕流は、彫りやすいものの、その分脆く崩れやすいのが特徴(非溶結)。
そのため、粘土で補強する必要があったのではと考えられます。

▽磨崖仏近くの露頭で、知田火砕流を確認できます。
 中央の黒い層から下が60万年前の知田火砕流、それより上の層が9万年前といわれます。
 知田火砕流は黄色に近い色で、確かに柔らかくさらさらしております。

また、信仰やエピソードについて。
・昔から、牛馬の厄除け祈願も行われたとか。
  遠くは兵庫県からの参拝記録あり。
 また、北九州から毎月参拝された方もいらっしゃるとのお話も、地元の方より伺いました。
・磨崖仏の顔には、この地を治めていた豪族:緒方氏や大野氏の霊が宿っているとか!?
・かつて、磨崖仏には金色の眼があったという噂。
  昔、その金色の目を盗んだ者がいた→磨崖仏の階段を数段降りたところで即死=罰があたったという、あくまでも伝承もあるそうで…。

このように、崇拝やら天罰やら様々なことがある磨崖仏のようですね(笑)
その磨崖仏も、やはり今でも地元の方に大切にされているそうです☆
▽地元の方がきれいに清掃されておりました☆
 また、年に2回、お祭り(信仰)も行われているそうです。
 
▽地域の方からお菓子のおもてなし。ありがとうございます☆

さて、ジオウォークは以上です(この他、「菅尾磨崖仏」「平尾社鳥居」も訪ねられたそうです)。
私自身のジオガイドの振り返りは後ほど。
次は、総合運動公園も模様をいくつかご紹介いたします!
(※用事の都合上、すべては拝見できておりません。ご容赦願います。)

<ステージイベント>
☆千歳中学校神楽「五方礼始(ごほうれいし)」
総合的な学習の時間にて、毎週柴山神楽の指導のもと練習されているそうです。
来週の豊後大野市ふるさとまつりでも奉納されるそうです!
 
 
☆橋本市長ご挨拶
・「白鹿まつり=まさに千歳大満喫ができるイベント。」
・「先日、千歳中学校でふれあいミーティング→中学生がふるさと千歳に郷土愛を抱いていることに感銘。」
・「千歳未来塾という、千歳のまちづくりを考える町民会議がある→今後の豊後大野市のまちづくりモデルにふさわしい」
とご挨拶されました。
 
☆三重総合高校吹奏楽部
コンクールや、市内の各イベントに積極的に参加されているそうです。
今月も4回、市内のイベントへ参加(3日の市制10周年記念行事、8日の豊後大野市ふるさとまつりなど)。
豊後大野市唯一の高校。地域への行事には極力参加されるそうです!
なお、千歳出身者が2名所属とのこと。

☆柴山神楽「五穀舞(ごこくまい)」
昨夜の御嶽流夜神楽でもそうでしたが、やはり豊後大野市では神楽人気がすごいですね!
特に、子どもたちに大人気☆(お菓子目的もあるでしょうが…(笑))
 
☆大木神楽「神逐(かみやらい)」
あいにく会場到着時には、帰りは。
最後まで激しく舞いあげておりました!
 
 
<うまいものコーナー>
町内各団体による物販、豊後牛の販売も大盛況☆

 
<少年野球大会>
千歳、大野、下郡の3チームによる大会!

…と、イベント内容については以上です。

初のジオガイド。
数十名ものジオウォーク参加者、ありがとうございました☆
また、地元の方も、清掃やおもてなしもありがとうございました☆

本日のジオガイドについて…
[課題点
急きょ自分で追加した内容も、きちんと予習を。
 →柴山八幡社の大杉(天然記念物)の件。
   下見でその存在を発見(記念碑あり)→急きょ、本日のガイドにて大杉の存在も紹介。
  すると、複数の参加者から、「あの杉の樹齢は何年ですか?」との質問あり。
  私「(しまった…そこまで調べていない)申し訳ございません。詳細は分かりません」と回答。
  すると、参加者の皆様は残念がっておりました。
  こういったところ(ジオサイト以外の内容)もきちんと把握しなきゃと痛感。。。
  特に、自分で主体的に選んだ個所でしたので。。。
  (ジオパーク事務局やお客様から急きょ…ならともかく。…とはいえ、それでも何とか対応できるレベルに持っていきたい)
  きちんと学習することで、お客様の満足度も高まるという学びをいたしました。
  これは、実際にお客様にガイドして気づいた学びです。実践からも学ぶぞ!
●時間&道具管理に注意!
 →大迫磨崖仏にて。柴山八幡社→大迫へ移動。
   イベントスタッフから、「まだしばらくは大迫まで参加者は到着されないでしょうから、ごゆっくり時間をおいてまたお越しください。」と。
  そこで、大迫からしばらく離れました。
  そして40分ほどして、「もうそろそろ大迫へ行こう。まだ早いだろうけれども…」と思い、大迫へ。
   すると、丁度参加者は大迫入りされるところでした。
  予定よりも参加者のペースが上がったようで、危うく遅刻でした。。。
  また、ドタバタのため、使うはずの道具がないといったアクシデントもあり…。
  いつ、どのようにタイミングがずれるか分かりません。
  油断大敵。気を抜いてはいけませんね。状況変化にも難なく応じられるように、今後要訓練!
  臨機応変=ライヴ力が大切なんだと学習。

[よかった・うれしかった点
○お客様から、「上手だったね!」「あなたが上手だったから、説明があったラーメン屋にあえて寄ったよ。美味しかったよ♪」、「千歳は良い場所だね☆」という言葉を頂けたのが嬉しかった☆
 →千歳に初めてのお客様も何名かいらっしゃり、この時点で嬉しかったですね☆
  この機会を選んでくださったことに感謝です☆
  また、上記のようにお褒めの言葉もたくさん頂けて、嬉しかったです☆
  ガイド冥利に尽きるとは、このことでしょうか。
  参加者は大いに楽しめ、ガイドも楽しめ…Win-Winの関係になれれば幸いです☆
○地域の方から貴重なお話を頂けた&参加客の反応も学びに
 →今回、時間があった際、各地域の方から貴重なお話を頂けました=ジオガイドの私がガイドを頂いた。
  柴山では、毎月1回神社清掃が行われていること。
  大迫では、信仰や天罰のエピソード。
  また、上記の参加者からの質問(樹齢)から、「様々な興味を持たれる参加者もいらっしゃる・参加者ごとに関心が異なる→ガイドは様々な視点に対応できるように、視野広く学習」することが大切と学習。

…大きな振り返りは以上です。
後の細かいこと(パネルや手書きボードを使って説明すると上手くいくなど)は、私の中で…(笑)  


市内各地でイベントあり。
各地に魅力があり、頑張っている方もいらっしゃり。
本日は、私の地元:千歳を、地元民でも楽しめました♪
スタッフの皆様、参加者の皆様、ありがとうございましたm(__)m


さて、今週もイベント多い豊後大野。
なないろベースも、8日のふるさとまつり参加です!
頑張ろう☆
ぜひ、豊後大野市をご堪能くださいませ♪

おわり
-------------------------------------------------------
<大分県豊後大野市青年団>
◇MAIL◇nanairobase gmail.com
(※「☆」を「@」に変換してご投稿くださいませ。)
◇facebook◇ http://www.facebook.com/nanairo.base

☆1日1回クリック頂けるとと嬉しいです♪(ブログランキング)☆