3年に1度の勇壮~上田原湯立神楽~ | いっちきち!やっちきち!豊後大野

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大分県のなないろベース(豊後大野市青年団)のブログです。活動のこと、豊後大野市のことを紹介します!

“3年に1度の勇壮:上田原湯立神楽”

こんばんは、事務局タカッチです!
昨日、豊後大野市三重町上田原地区の御手洗神社で、湯立神楽が行われました☆
熱くたぎった湯を湛えた釜の中に、白装束をまとった楽員が入るという奇祭です。
大分県内にはいくつか湯立神楽がありますか、この地区は3年に1度の開催です。
非常にレアなお祭りです。多くの観客で賑います!

私は、生まれてからなんと皆勤賞!
(幼い頃も湯立神楽を見た記憶がきちんとございますよ~!)
うち、過去3回分はネット上で神楽レポとしてUpしております。

<過去3回分(タカッチ個人のHPより)>
▽2009年奉納(神楽レポNo.64)
http://takatch.dousetsu.com/kagurarepo64.html
▽2006年奉納(神楽レポNo.51)
http://takatch2002.web.fc2.com/kagurarepo51.html
※2003年奉納(神楽レポNo.19)はHPスペースサーバーの都合で現在消えております。。。しょぼん

さて、4回目のネット上Upです!
さきほど、個人ブログでこの模様をUpしました!(神楽中心です)
http://ameblo.jp/takatch/entry-11429098683.html
このブログでは、お祭りそのものや神社紹介に重きをおきます♪

それでは、今回の奉納を紹介します!

<湯立神楽の概要>
大分県内各地に伝わる湯立神楽には様々な由来説があるそうです。
1)昔、悪事をした人に対し自白をさせるために熱い湯に入れた。
2)修行僧が身を清めるために湯に浸かった。

上田原神楽は「2」を由来としているそうです。

なお、上田原湯立神楽は大きく分けて2部構成。
前半:霜月祭り(例年開催、今年は12月開催。)、神事
後半:湯立神楽(3年に1度開催)

となっております。

以下、神楽の模様を画像で紹介します!

○@本殿:神事、「入坐(いりまわし:神楽の始まりを飾る演目)」
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霜月祭と湯立神楽の無事を祈願します。

○@湯立会場:神事、「入坐」
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湯立会場でも無事を祈願します。

○採火式・水入式
▽湯釜。夜、この湯釜に白装束姿の楽員が浸かります。
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▽採火式。オリンピック同様、太陽光から火を採ります。
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▽水入式。祝詞を唱えながら、湯釜に「水」の文字を3回書きます。そして水を入れます。
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○「正護/傷護(しょうご)」-刀で魔を切り払います。
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○「荒神(こうじん)」-赤い顔の荒神が荒々しく舞います!
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○「綱伐(つなきり)」-大蛇に見立てた綱を、真剣でズバッと斬ります!
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○「四天(してん)」-弓矢の舞
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○「荒神(子ども神楽)」-大人顔負けの上手な舞でした!
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○「綱伐(夕方)」
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○「荒神(湯立て前)」あれっ!?うちのメンバーが!?!?(笑)
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☆湯立神楽
神事
-湯霊(ゆだま)とり、湯かぶりが無事を祈願します。
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○湯改め荒神-本当に釜の湯が滾っているか、荒神が確認します。
▽湯釜を確認します。
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▽なんと荒神が燃えているおきを蹴散らしています!かなり勇壮です!!
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○湯霊とり-湯釜に棲む湯の霊(たましい)をとります。これで熱さが取り除かれるとか。
▽祝詞を唱えながらかき混ぜます。
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▽湯釜に手を入れ、湯の霊を取り除きます。
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○湯かぶり-白装束を身にまとった楽員が湯釜につかります。
▽熊笹を手に持ち、祝詞を唱え、拝殿と湯釜を往復します。
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▽湯を撒き散らします!
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▽舞台から降り、素足のままおきのある場所で激しく舞います!
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・・・そして
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湯釜に浸かり、祝詞を唱えます。
これにて、湯立神楽は終了。

○「納め」-すべての神楽の終わりの舞
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…と、神楽はこのように行われました☆
非常に勇壮ですよね!

さて、お祭り会場の様子や御手洗神社境内・付近のスポットを紹介します!
▽大きな荒神面!
 会場付近に設置されていました!わかりやすい目印ですね(笑)
 私の記憶上、9~12年前に製作されたはずです。
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▽地区の方による作品展。
 お祭りの際に自分の作品を見ていただけるのは、さぞ嬉しいことではないでしょうか?
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▽「ナギの木」
天然記念物に指定されています。緑色の実がなっている姿を見たことがございます。
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▽「御招霊木(おがたまのき)」
高千穂にある天岩戸神社よりいただいたとか。
神楽で使用される採物の鈴にはこの木が使われるそうです。
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▽「拝石(おがみいし)」
昔、女性は月経の際には鳥居をくぐることができなかったそうです。
そこで、鳥居前にあるこの拝石に参ったそうです。
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▽「力石(ちからいし)」
その昔、京の天皇が西の空を見上げていたそうだ。
すると、一筋の流れ星が堕ちていった。
すぐさま従者に流れ星の行方を調査させた。
すると、豊後国の御手洗神社に堕ちていたそうだ。
それ以降、この石を「力石」として崇めているという。
また、この石を抱える力自慢大会も行われたとか。
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▽「黒木石幢」
御手洗神社鳥居に正対するように鎮座します。
豊後大野市には石幢が多いです。このような笠型もよく見かけます。
笠の下には、○○の絵がたくさん描かれています!
さて、○○とは?? 答えは現地にてご確認願います(笑)
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…と、御手洗神社には見所がたくさんございます!
神社めぐりも面白いでしょう♪

さあ、3年ぶりの湯立神楽。
相変わらず幻想的かつ勇壮ですね!
毎年開催ではないため継承・保存が難しいところですね。
しかし、上田原地区を上げて、若手を育てながら継承に努めていらっしゃるようです!
こうして、「縦のつながり・教育」「地域発見」「文化継承」が行われているのですね☆

私たちなないろベースも、「横のつながり」「地域発見」「想いの継承」をしたいですね!
今後も、お祭りをはじめ、市内各地を回り、いろんな発見・出会いをしていきましょう!!


以上、上田原湯立神楽の模様でした☆
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