阿蘇・地域づくり~第2回豊後大野市観光まちづくりセミナー~ | いっちきち!やっちきち!豊後大野

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大分県のなないろベース(豊後大野市青年団)のブログです。活動のこと、豊後大野市のことを紹介します!

こんばんは、事務局長タカッチです!

本日は豊後大野市中央公民館で「第2回豊後大野市観光まちづくりセミナー」に参加しましたメモ
前回(3月2日)では、大阪の李氏を招いて21世紀型観光(ものがたり観光行動学)について学びました。
#第1回のセミナー(リンク先記事の後半にて)→http://ameblo.jp/nanairo-base/entry-11181314134.html
今回は阿蘇でのジオパーク(実践)や地域づくりについて学びました。

今回参加できなかった方々への共有のつもりで紹介しますビックリマーク本
(うちの団でも毎回興味あるメンバーは複数いるのですが、仕事の都合上なかなか参加できないということで、こうして団ブログで紹介します!)


今回は2名の講師を招き開催されました。
池辺伸一郎氏(阿蘇火山博物館)
山口久臣氏(野外教育研究所IOE所長)


【池辺氏】
阿蘇ジオパークの実践について紹介くださいました。
ご近所にある日本ジオパークいうことで先行事例を学べます。
また、この豊後大野も阿蘇火砕流(4回目の噴火)にて地形が形成されましたので、ジオにおいては阿蘇抜きで豊後大野は語れないかもしれません!?
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↑阿蘇やジオについて語る池辺氏

まず、現在阿蘇がなぜジオパークに取り組んでいるのか、その背景を阿蘇の風土から説明されました。
○世界最大級の大きさを誇る阿蘇カルデラの形成と日本への影響
 →・九州中に分布する阿蘇火砕流が堆積し様々な景観や文化が形成された
   ・特徴的な動植物の生息(大陸系依存植物・北方系植物・希少生物など)

○地球の息吹を感じる中岳火口
 →現在も活動している中岳=火山・地球の息吹を感じられる。

○火山の恵みと人間の生活の歴史
→・火山の恵み…温泉、滝、湧水など
  ・旧石器/縄文/弥生…カルデラ湖の消滅によって移動した人々(カルデラ湖が生活の場となった)
  ・古墳時代~…阿蘇氏による支配、火山信仰
  ・中央火口丘や外輪山外側に広がる草原…千年以上もの間、野焼きなどによって阿蘇の人々が維持
  ・火山と共に生きる人々とそこに育まれた特有の文化…例:阿蘇神社(健磐龍命を祀る)→火振り神事、御田植祭

次に、現在阿蘇ジオパークで主に行っている活動の紹介。
・ジオパーク推進室/事務局の設置
・ジオガイド講座
・「阿蘇ジオパークを語ろう」…阿蘇ジオパークをもっと知っていただき、地域と共にジオパークを盛り上げるための巡回講座
・専門家委員会の設置…ジオパークの中心となる地球科学を軸としながらも、歴史・文化・民族・動植物などの他分野とも横糸をつなげより広く&学際的に阿蘇ジオパークを捉える

また、世界ジオパークを目指した際にあった課題も紹介されました。
これも裏を返せば、「ここをしっかりしておきましょう!」という教訓にもなりますし♪
・「阿蘇らしさ/ならでは」の要素が無かった→「豊後大野らしさ/ならでは」を見つけよう、PRしよう。
看板が不備だった→ジオに適った看板を整備しよう



【山口氏】
「コミュニティ・ビジネス(CB)」、「ツーリズム」について講演くださいました。
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↑熱弁をふるう山口氏

<地域づくり>
・「地域づくり」には2つの側面
 →(1)「地域の元気化(コミュニティ・ジーイング)」…“地域に元気/情熱を持続させましょう”
   (2)「地域での事業化(コミュニティ・ビジネス)」…“元気/情熱を持続するためのもの”
※(1)(2)は相関関係=どちらも不可欠!
(地域に元気があっても事業化しなければ長続きしない(その代だけで終わりがち、経済的潤いが無い)、
地域での事業家のためには元気/情熱が不可欠)

<コミュニティ・ビジネス(CB)>
→その地域の資源・素材を活用し、その地域の課題・問題を解決していくこと。
・その地域の資源・素材に気づくほどに。その地域に課題・問題があるほどに、ビジネスチャンスがある!
・公益(“みんなのために”)を追求しよう!
・地域経済を支える事業/ビジネス=世界経済(グローバル経済)に翻弄されない経済

<ツーリズム>
○「観光」を英語にすると、「サイトシーイング(Sightseeing)」と「ツーリズム(Tourism)
#「サイトシーイング
 →物見遊山的な観光。ただ何かを見て歩くだけの観光(現在の観光の主流)
 例:九州新幹線の全線開業→福岡~鹿児島が日帰り県内に→宿泊を伴わなくなる、時間に追われる
  ⇒「行きやすいが、出られやすくもある」(アクセスはよいが、その分すぐ帰られる)

#「ツーリズム」(今後注目される観光。例:長崎県小値賀町の実践)
 →観光体験型、交流型、滞在型、創造型(=その地に長く滞在する→アイデアも思いつく)
 ・子ども~熟年層まで誰もが楽しめる
 ・ゆっくりとスローに、不便・非利便性を楽しむ旅である
 ・素敵なガイド(案内人)・インタープリンター(解説者)・プロデューサー(企画運営者)・コーディネーター(調整役)がポイント!
 ・企画のコツ…「おもしろい」「わかりやすい」「ためになる」「元気になる」



…と、このような感じの講義でした。

池辺氏の講義では、地元の特性を知ることの大切さ、組織体制や企画の一例、ジオパーク運営に関する思いなどを知りました。
山口氏の講義では、コミュニティ・ビジネスをきちんと行うことの大切さ(=持続可能な地域づくりへ)、ツーリズムを大いに活用しようということを学びました!
講師のお二方、ありがとうございました!


また、今回のセミナー全体について個人な感想を。

まず、今回30~40名ほどの参加者がおりました。席も講座室いっぱい埋まっていた印象です。
ジオやまちづくり、地元:豊後大野への興味関心が高まりつつあるのではと感じ、うれしく思っていますニコニコ

反面、若者の参加が少なすぎるなぁ…とも感じました。
平日の夜早い時間帯ということで、お仕事中ということでしょう。
ただ、できれば元気のある&今後長期間で地域を引っ張る若者層の参加も増えると、もっと豊後大野は元気になると信じていますビックリマークべーっだ!
(いまでこそ私は落ち着いていますが、セミナー参加中は、若者参加者が少ないことについて「残念だ」「悔しい」など感情的になっていました(笑)
もちろん、参加意思や関心があるものの、仕事等で思うように参加できず残念という方が大多数だとは存じます。)

ひとまず、参加したくとも参加できない方・参加できなかった方へ向けて、こうして情報発信(告知・報告など)を続けていく必要があるなあと今夜感じましたパソコン
市の方も、若者・セミナー参加者が情報発信したり、インターネット上を通じて意見交換したりを通じて、まちづくりやジオパーク認定に向けての雰囲気が活発になればよいなと語られていました!
よって、このように各メンバーが体験したこと・学んだことをブログで紹介し、そこから共通認識を築けたり、興味ややる気喚起につながったりすればとても有意義になるのではないでしょうかはてなマークはてなマークアップ
なないろベースメンバーはじめ、ブログをご覧くださる世界中のみなさまがブログを通じて1つ勉強になるような、交流ができるような…そんな感じになるとすごいですねアップ(笑)


…と、いつものごとく長くなり&堅苦しくなり失礼します。。。あせる
豊後大野を盛り上げるための参考になれば幸いですニコニコクラッカー

それではみなさま、ご自愛くださいねチョキ

By.事務局長タカッチ
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