【直撃】稲葉監督、イチローに“侍アドバイザー”の期待「お会いしていろいろ話したい」 | 浜のおじさん&週末はオリックス親父( ̄∀ ̄)のブログ
 2020年東京五輪で金メダルを目指す野球日本代表「侍ジャパン」。19年は、11月に「第2回プレミア12」が行われるなど本格的にチーム作りを目指す大事な年となる。試行錯誤を経ての代表の骨格、代表選考や敵情視察の“世界行脚”、そしてレジェンド、イチロー外野手(45)=マリナーズ会長付特別補佐=との会談プランまで…。稲葉篤紀監督(46)に聞いた。 (取材構成・佐藤春佳、伊藤昇)
 --今年は『学』、来年は『創』を一文字に選んだ
 「2018年は自分も学びの年、いろいろ試す年としてやってきた。それは継続しながら20年へ、チームを少しずつ創っていきたい。来年3月のメキシコ戦…本当に試せる試合は、その2試合が最後かな。若い選手も含めて、広い視野を持って試していきたい」 --11月の日米野球は5勝1敗。収穫は
 「“特殊球”がある程度メジャーの選手に通用した。“特殊球”を持った投手が大事。采配では、初戦の九回に4番・山川に代打を送った。山川には申し訳なかったが、あそこは会沢が最善という私の判断。勝つための最善策をとっていくというメッセージにはなったと思う」
 --プレミア12は東京五輪の編成も踏まえて? 「勝ちにいく中で、ある程度プレミアのチームが五輪の土台になる」
 --五輪メンバーは7、8割は固まった?
 「まだまだ少しです」
 --投手はエースが菅野、抑えは山崎か
 「菅野は当然エース格になる。山崎はWBCも出て、あの若さで冷静にマウンドで投げられる経験がある。ですが抑え候補はまだ何人かいるので、含めて見ていく」 --4番は日米野球では柳田、山川、岡本が経験。最右翼は筒香か
 「山川、岡本に関しては結果より経験を重視した。メジャーの球、タイミングの取り方も含め、どう対処していくか見つけてくれれば。(筒香は)彼が入ってくれば十分経験もあるし、力もある。エースと4番は本当なら固定して、と思っていますが、これはどうなるか分からない。(自身が)09年WBCの原監督の時に4番を打たせてもらった。ああいう“つなぎの4番”もありなのかなと考えています」
 --筒香、秋山、菊池らが来オフにもメジャー挑戦の意向を持つ
 「夢は夢で私は応援したい。私もアメリカに行きたいという夢を持ってFAをしたので、気持ちは少なからず分かる。そういう選手がメジャーに行けばそのポジションが空き、チャンスが生まれる。そうやってチームは変わっていくし、作っていくもの」
 --プレミア12で強豪国以外で気になる国は
 「豪州ですね。04年アテネ五輪では準決勝で負けている。対戦してもいやらしさがある」
 --7月末にはパンアメリカン(南北米大陸)大会がペルーで開催
 「見に行こうという予定ではいます。シーズン中でチームのスコアラーには頼めない。私と建山コーチ、井端コーチと3人は動けますからスコアラーの役割もする」
 --アジアにも
 「行く予定です。韓国、台湾が現状どういう野球をやっているか興味がある。アジアにはアジアの戦い方がある」
 --来年3月にマリナーズが日本で開幕戦。イチローと会う機会もある
 「試合を見に行けるよう、お願いしているところです。グラウンドにも入れないでしょうから、客席から見ることになると思いますが。お会いして、いろいろ話したいという時間を私がしっかり作って…という計画は立てています。連絡はとってみようと思っています」