夏ロード初勝利!阪神・中谷、必死V打&トドメ打や | 浜のおじさん&週末はオリックス親父( ̄∀ ̄)のブログ
 (セ・リーグ、ヤクルト4-10阪神、11回戦、阪神7勝4敗、29日、神宮)必死の一撃! 若虎の意地!! 阪神は同点の八回、糸井に代わって途中出場した中谷将大外野手(25)が勝ち越し打を放ち、ヤクルトに10-4で勝利。7連勝中だった燕を打ち落とし、チームの連敗を2で止めた。夏のロード2試合目で初勝利。さあ、ここから逆襲の夏が始まる!! このチャンス、必ず打つ! 中谷が歯を食いしばって、内角速球を思いっきり振り抜いた。魂を込めた打球が左翼手の前で弾む。八回、値千金の勝ち越し打を放ったヒーローは、一塁ベース上で少しだけ頬を緩めた。
 「チームが勝つことができて良かった。(自分の)チャンスも少ないし打席も多くないので、使ってもらったときにしっかり打てるように。何とか結果を出そうと思ってやっています」
 七回、足の状態が万全ではない糸井に代わって守備から出場した。迎えた1打席目は、4-4の八回一死二塁という絶好機。カウント2-2から風張の内角142キロを振り抜いた。「詰まったので感触はよくなかったのですが、落ちてくれてよかった」。6月24日の広島戦(甲子園)以来、約1カ月ぶりの適時打で7連勝中の燕を沈めた。
 打者一巡の猛攻となった九回一死満塁でも、バットを折られながら中前へ2打席連続の適時打。「それ(2本出たこと)が一番大きかったと思います」とうなずいた。
 金本監督も「みえみえでインサイドに投げられて、それが打てない状況が続いていたから。思いきって狙ったんじゃないか」と、成長の兆しに目を細めた。昨季20発の大砲候補。今季は5月中旬に1軍昇格し、一時はスタメンを張ったが、内角への速球という弱点を克服できず、徐々に出場機会は減っていった。
 外野陣はナバーロが新加入し、糸井も右腓骨骨折から復帰。すでに定員オーバーだ。16日の巨人戦(甲子園)を最後にスタメン出場がなく、以降9試合で、この日までにもらえたのは、わずか4打席…。ナバーロが休養したこの日も、中堅は俊介がスタメンだった。
 「自分が打てなかったツケが回ってきているので。ツケを取り返すために必死にアピールしたいです」。自業自得は重々承知。今は巡ってきたチャンスに死にものぐるいで結果を出すだけだ。
 今季から新たに自身の応援歌ができた。甲子園でも敵地でも、打席に立てばファンが“中谷ジャンプ”で迎えてくれる。 「ジャンプしてるんですよね。(応援歌の中で打席に入るのは)最高に気持ちいいです。打ったら、もっとですね」
 出場機会の減少とともに応援歌が聞こえる機会は減った。一方、打てなくて飛んでくるヤジは増えた。それでも、もう一度、大歓声の中で打つことだけを考えて、日々努力を続けてきた。
 「どこの球場にいっても“温かいヤジ”があって、僕らもがんばれていると思う。温かい声援を、お願いします!」
 ファンが自分を奮い立たせてくれる。だからこそ歓喜のジャンプを届けたい-。打ってチームを勝たせる。自分の居場所を、つかみとる。 (箭内桃子)
データBOX ◎…阪神の2桁得点は今季6度目。7月22日のDeNA戦(横浜、○11-7)以来。今季最多は6月27日のDeNA戦での「16」
 ◎…神宮では今季3勝2敗。9点、15点、6点、2点、10点と打線が活発
 ◎…雨天中止の次の試合は、これで今季9勝2敗1分け