ソフトB、インフル予防接種のち火花バチバチピッチ!競争意識次々感染 | 浜のおじさん&週末はオリックス親父( ̄∀ ̄)のブログ
 ソフトバンクの選手、スタッフ約160人が30日、福岡市の筥崎宮で必勝祈願を行い、集まった3800人のファンの前で連覇を誓った。工藤監督は新スローガンの「もう1頂!」をアピールして「もう一度、みんなで心を1つにして頂点を目指します。ファンのみなさんも、(スローガンを)どんどん使ってください」と挨拶。気温3度で雪も散らつく中、サインを寄せ書きした絵馬を奉納して連覇への思いを新たにした。
 注射の後に自主トレ!? ソフトバンクは30日、福岡市内の筥崎宮で必勝祈願を行った。参拝後は、インフルエンザの予防接種を受けた直後の先発ローテーションを争う投手陣がヤフオクドームで自主練習。昨季最多勝の東浜巨投手(27)や勝率第1位の千賀滉大投手(25)が競争を強調し、火花を散らした。
 静かだったドーム内に、一斉にグラブの音が響いた。キャンプを待つことなく、先発陣がズラリと並んでキャッチボールを始めた。ひとあし早いゴング。昨季最多勝の東浜が表情を引き締めた。
 「競争は始まっているし、しっかり(力を)出さないと生き残れない。横一線。去年どれだけ投げていようが一緒です」
 神社参拝の後、ナインは本拠地で荷物出しなどを終えて解散。選手たちは、直前にインフルエンザの予防接種を打ったばかりだった。しかし、先発陣は帰路につかず、次々とグラウンドに出てきた。
 和田がランニングを開始すると、十数分遅れて東浜、千賀らも登場した。開幕投手候補の3人に早くも火花。これだけでは終わらなかった。中田、摂津、石川。先発ローテーション当落線のメンバーが出そろった。
 層の厚い戦力に“安泰”は一人もいない。倉野投手統括コーチは「自覚、競争意識の表れ。すぐ次の投手はいるから」とうなずいたが、注射の後は安静にするのが原則。目を疑う型破りな行動も、36歳の和田が汗をかきながら「これくらいはいいんじゃない」とニヤリ。東浜も「激しい運動でなければ」と意欲がにじみ出た。
 中継ぎの森を加えた7人は口をそろえた。「2日は空けたくない」。31日は宮崎に移動してパレードもあり、練習時間は確保できない。連休はNG。約束したわけではなく、全員の思いは同じだ。千賀は「こういう人たちが生き残っていくんだと思った」とライバルでもある仲間の存在をかみしめた。
 2カ月ぶりの全体集合で、工藤監督は「いい顔をしている。『やってきたぞ』と分かる選手が多い」と期待した。向上心と危機感、競争意識。連覇を狙う王者が早くも強さの片鱗をみせた。 (安藤理)