一方的にならない伝え方の工夫 | 三上ナナエのブログ

三上ナナエのブログ

人材育成コンサルタント、企業研修講師

 

新人研修が続きます。

 

気をつけているのは、できていないことに対していきなり

「こうして!」と一方的に言わないこと。

 

その行動がどんな影響を与えるのか、「なぜ」なのかを

セットで伝えないと腑に落ちないことが多いからです。

 

例えば、ペンをくるくる回しをしながら人の話しを聞いている人がいたとします、

 

「ペンは回さないで!」だけ発信すると

 

怒られた、だからとりあえず今はやめとく・・・

「気づき」がないので癖が抜けない人も多いでしょう。

 

ですから、まずは全体に、

「話を聞きながらペンを回している人が何人かいる。それはどんな影響があるか?話し手目線だと手遊びしながらついでに聞いているように見えたり、回るペンに気が散ったりするんです。」

 

など

自分にとって当たり前のことでも、相手にとってはそうじゃない場合も多いもの。

 

一つひとつ伝える前に「なぜ?」をどう伝えるか確認します。

 

逆にできていることに対してもそれが定着するよう「承認」します。

 

「返事の声が届いて活力があるように感じさせますね」

「OKのサインわかるように送ってくれて助かります」

「私の名前を呼んでくれて距離が近くなったように感じます、ありがとう」

 

小さなことでも、フィードバックがあると、続けよう!という気持ちにもなりやすいです。

 

またその人のポリシーに関わることに触れるときには先に話を聞くようにします。

 

例えば身だしなみなど

「このアクセサリーにはこだわりがありますか?」など

 

その人なりの意外な事情があったりすることも。

 

相手の考えを一旦受け止めるとこちらの話にも耳を傾けてくれる場合が多いです。

 

新人の皆さんが恥をかかないように、2WAYコミュニケーションの手間を惜しまず進めていきます!