こんばんは。

このブログは「その1」の続きになります。


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高2になる頃にはブロンのODにも体がだいぶ慣れてきました。

当時はドラッグストアで風邪薬を買う時、今みたいにサインとか必要無かったのですが(市販薬なら多分どの薬も無かった)、近所のドラッグストアで何度も買ってると変に思われると思って電車で遠くまで買いに行ったりしてました。

この時は「都会に住んでて良かった!」なんか思ったりもしました。


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夏休みに入ってからはバイトが休みの日、3日に1回ぐらいのペースでやってたと思います。

そのせいか益々引き籠もりになったし、1回に飲む量もどんどん増えてまいきました。

そんなある日、当時のTwitterで「お酒でODすると最強」「コンタックが凄い」というツイートを見ました。

キラキラなピンクに加工されたチューハイ缶と薬シートの可愛い写真を見て、バカな私はワクワクしながらすぐコンタックを買いに行きました。

流石にお酒は買えないので、家にあったお母さんの貰い物らしい缶ビールでODすることにしました。

これがよくなかった。コンタックODは私に合わなかったのか、お酒で飲んだのが不味かったのか。まさに地獄の始まりでした…。


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通は効き目を早めるため、コンタックのカプセルを割って中身だけODするらしいのですが、それを知らなかった私はカプセルのまま飲みました。

この時人生で初めてお酒を飲んだのですが「まっっず!!」としか思わなかったです…。

あまりの不味さに、1缶は飲もうと思ってたのですが半分も飲めずに捨てたと思います。

飲み始めてからすぐ、ODでパキるより先にお酒の気持ち悪さがきて床に寝転がったまま眠ってしまいました。

気づくと5時間ぐらい経っててすっかり夕方になってました。

気持ち悪いし喉も渇いたし、飲み物を買いに行こうと思い立ち上がった時、頭が割れそうな程の頭痛に一瞬襲われました。

この辺りから記憶が曖昧なのですが、玄関で仕事から帰ってきたお母さんと鉢合わせしました。

「どこ行くん?」

「ジュース買いに行こうと思って…」

「は?ちょっと来なさい!」

お母さんは私の異変に気づいて、リビングまで私の手を引っ張って、コップに水を入れて「飲みなさい」と出してくれました。

私はボーっとしながら1口飲もうと口に入れたのですが、咽せ込んで水を吹き出しました。

咽せた咳の勢いで、そのまま嘔吐しました。

「大丈夫!?救急車呼ぶ!?」と慌てるお母さんに、私はギョッとして「大丈夫!!」と必死に止めました。

この辺りで気失った(寝た)と思うのですが、

「初めてじゃないから。大丈夫。」「ごめん、ごめんね」と何度も言ってたそうです。


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気が付いたのは深夜。

寝てた私に布団を掛けてくれてて、お母さんは心配そうに見つめてました。

「大丈夫?」

「うん」

「明日話そっか」

「ご飯あるから食べれそうなら食べて。お母さん寝るけど、あんたもここで寝えや。何かあったらすぐ言いや。」

そんな感じのこと言ってお母さんは私の横で布団を敷いて寝ました。

この時気付いたのですが、私は上パーカーの下はパンツ1枚で、こんな格好でジュースを買いに行こうとしてました。

これを見てお母さんは異変に気付いたのだと思います。

もし鉢合わせなかったらどうなっていたか…。

この日はご飯も食べずにすぐ寝ました。


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朝起きるとお母さんはもう起きてて、「ほんまに大丈夫?」と何度も聞いてきました。

まだ少しボーっとする中、地獄の事情聴取が始まりました。

「お酒飲んだん?」「ちょっとだけ…」

「ほんまにお酒だけ?」「…なんで?」

「1缶しかゴミ箱なかったし、あんた顔赤くなかったやん。普通そんなんならんやろ…」

「……薬物やってるん…?」

泣きそうな声でそう言ったお母さんの言葉を聞いて、

「あ、そう思われるのか…」と全身の血の気が引いて急に頭がクリアになりました。

「ジュース買いに行こうと思って」と言ったとき、呂律が全然回ってなかったそうです。

今思うと散々ODしといて違法薬物を疑われて怖くなるってバカな話ですが、

「違う…!」と否定した後、私はすべて話しました。

オーバードーズという市販薬を飲んで快感をえる行為がある、ということ。

ネットでそれを知ったこと。

高1の頃からそれをやってたこと。

今回は初めて違う薬をお酒で飲んだこと。

薬のゴミは私の部屋のタンスに隠してたこと。


お母さんは私の話を黙って聞いてくれてました。

中2のときの友達の話はしませんでした。

私の話を聞きながら、お母さんは怒らず、悲しいような優しいような顔をしてました。


「もう二度とODはしない」と約束して、私がお金を持つとロクなことしないから、

貯金(通帳)は全額お母さんに預ける。アルバイトを辞める。お金は要る時だけその都度渡す。お小遣い制廃止。買い物したらレシートを貰ってくる。残ってる薬は全部捨てる。

とも約束しました。


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お母さんにこれだけ心配をかけて信頼を失ったのに、精神的に弱くてバカな私は離脱症状に耐えられませんでした……。


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その3に続きます……。