一昔前は自分で用意したサーバにコマンドやツール類をインストールするのが普通
でしたが、それらの依存ライブラリのバージョンを変えると動作が変わってしまう
可能性がありました。そこで rbenv や pyenv などの仮想環境を管理するツールが
もてはやされるようになりました。
最近ではさらにその先を行くものとして Docker がよく使われています。ツールの
環境だけでなく複数の組合せを簡単に管理できるからでしょうか。もとはサーバに
デプロイするツール管理に使うのが主だったのかもしれませんが、機械学習でよく
使われている印象があります。
機械学習では Docker の管理を簡単にする docker-compose は使う可能性があり
ますが、Kubernetes はあまり使わない気がするので、この本の後半は個人的には
あまり役には立たなかったのですが、前半の Docker に関する話題はわかりやすく
まとめられていた気がします。とはいえページ数が少ないので細かいことはあまり
書かれていないのでこの本だけでは Docker を使えるようにはならないのですが。
まあ Docker をまったく知らない人が最初に読むのにはいいかもしれません。