ナナとトモのブログ

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最近は書評メインですがナナ(ダックスフント)のかわいさを世界に広めるブログです。

数学者ポリヤによって書かれた「いかにして問題をとくか」という本があります。

それは読んだことないのですが、一般人向けにわかりやすく解説した実践活用編

いう本があり、それは前に読んだことあります。

 

「いかにして問題をとくか」は数学とはかぎらない一般の問題を扱っているのです

が、今回読んだこちらの「数学的思考の構造」は数学の問題を解くときにどういう

アプローチを取るのがよいかに限定して解説している点が違います。

 
いろいろな戦略を 14 種類ほど挙げてありますが、その戦略に従っても解けそうに
思えないのがイマイチ。あくまでも考え方の参考程度に捉えるのがよいでしょう。

 

 

マイブームという言葉を作ったことで有名なみうらじゅん氏はタモリ倶楽部などで

しょうもないものをたびたび紹介していました。自分の好きなことを自分の好きな

ように取り組んでいる自由人のように見えますが、実はものすごい苦労をしている

修行者であるということが語られています。

 

まず「好きなもの」を広めるのではないというのがビックリ。ちょっと面白そうだ

と思ったものを「集めまくる」というのが基本だそうです。自分を洗脳して無駄な

努力をする。大量に集まってきたら好きになってきて「自分が何とかしないと」と

錯覚していくとか。その後は「一人電通」となって企画やネタを考え、発表場所を

調整し、必要に応じて接待も行いつつイベントを仕掛ける。

 

複数のメディアから話題を出し多くの人に印象が残ると、勝手に独自の意見を言い

出す人が出てきてブームになっていくようです。仕掛け人を離れて誤解が広がって

いくと大きなうねりになるというのは目からウロコでした。

 

最近は「推し活」という言葉がありますが、純粋に自分が好きなものを推すという

より「みんなと同じものを推す一体感」に重点が置かれている気がします。ほかの

誰も理解してくれなくて「どうかしてる」と思われようとも、純粋に自分が好きな

ものを推す素晴らしさをみうら氏は教えてくれているように思います。

 

 

キャッチーなイラストで、いろいろな昆虫たちの「やばい生き方」を紹介している

本です。図鑑といいつつもイラストというかマンガが主で、リアルな図はないので

昆虫が好きではない人も気軽に読めます。タイトルは「昆虫すごいぜ!」風ですが

内容は「がっかりな生き物」風とでも言えばいいでしょうか。

 

そういう意味ではガチの昆虫好きにとってはもの足りないと思います。「昆虫では

ない」と断りが入りつつ昆虫以外が紛れ込んでいるのも邪道な感じ。昆虫に関する

雑学が知りたい人向けなんでしょうが、それなりに詳しい人だと知っていることも

多いのももの足りなさに拍車をかけています。

 

面白くて気軽に読めるのはいいのですが普通の図鑑と違って何度も読み返すほどの

ものではないでしょう。