最近朗読の動画をあさっていろいろ聴いているんですが、以前も読んで好きになった短編、森鴎外『高瀬舟』があったので聴いてみました。
その時は、兄が弟を殺した状況とか社会的背景とか(安楽死問題みたいな)を考えた気がする。
既読なので背景や状況をすでに知っていたというのもあるかもしれないけど、朗読はそういうことを置いといて兄弟船頭たった3人の登場人物のそれぞれの立場からの切ない感情だけが伝わってきました。
自分も好きで本仲間と一緒に音読したりするんですけど、黙読と音読では印象が違うのがとてもおもしろいです。
例えば1人の黙読で特別いいと思ったことのなかった菊池寛の作品が朗読だとすごく好きだと思ったり、正直おもしろさの全くわからない戯曲も、音読するとテンポがよくて悲劇でもコントみたいなコメディに感じたり、未読の作品を聴くのももちろん楽しいけど、既読の作品を聴くのもオススメ。
青空文庫にある著作権の切れたような古い作品は、読みづらいと感じる方にも朗読はとてもオススメだし、とはいってもわたしは聴き流しは全然できなくてめちゃめちゃ聴き入っているので、タイパがいいと感じることはありませんw
わたしが聴いた窪田等さんの『高瀬舟』朗読はこちら
青空文庫の『高瀬舟』はこちら