紫式部が豊明節会で詠んだ歌~五節の舞姫と右京~「おほかりし 豊の宮人 さしわけて しるき日かげを あはれとぞ見し」紫式部が五節の舞姫の日陰の蔓を着けた右京(宰相中将)に贈った歌。「大勢いた豊明節会に参集した人々の中で、ひときわ目立っていた日陰の蔓を着けたあなたをしみじみと見ました」1008年(寛弘5年)11月20日の豊明節会で、弘徽殿女御に仕える右京は、五節の舞姫に日陰の鬘の下賜を願い出て、中宮・藤原彰子から与えられたらしい。