高野山の西室院にある三基の五輪塔は、
源頼朝の三男
貞暁が頼朝・頼家・実朝の供養のために建てたものと伝えられています。
貞暁は
頼家と
実朝とは異母兄弟。
鎌倉に住んでいたようですが、
北条政子の嫉妬により
仁和寺に入れられ、
北条義時の手が迫ったため、高野山に逃れたのだと伝えられています。
1218年(建保6年)、上洛した
政子と面会した
貞暁は・・・
頼朝から拝領した短刀で左目をえぐり出し、将軍家を継ぐ意思などないことを示したそうです。
以後、
政子は
貞暁に帰依するようになり、源氏一族の菩提を弔わせるための援助を行ったのだとか。