「整えているはずなのに、調子が良くならない」
「真面目にやっているのに、違和感が残る」
こうした声を、私は何度も聞いてきました。
一見すると不思議ですが、
実はとても自然なことでもあります。
なぜなら、
“整える”という行為そのものが、
身体の声を無視する方向に働くことがあるからです。
身体は常に、
その人にとって今必要なバランスを
瞬間瞬間で選び続けています。
力が入る。
緊張する。
偏る。
それらは失敗ではなく、
環境・思考・感情への適応反応です。
ところが、
「リラックスしなきゃ」
「力を抜かなきゃ」
「左右均等にしなきゃ」
という意識が強くなると、
その適応反応ごと、
上から押さえ込んでしまうことが起きます。
整えること自体が悪いわけではありません。
問題は、
整えることが目的になった瞬間です。
身体の違和感を聞く前に、
正解に合わせにいく。
本来は
「今どう感じているか?」
から始まるはずが、
いつの間にか
「正しい形に近づいているか?」
にすり替わってしまう。
この順番の逆転が、
静かに不調を生みます。
私は、
「良い姿勢」や
「理想的なポーズ」を
否定したいわけではありません。
ただ、
それらをゴールに置いてしまう危うさを
知っておいてほしいのです。
身体にとっての最適解は、
常に変わります。
昨日の正解が、
今日の不正解になることもある。
にもかかわらず、
同じ正しさを当てはめ続けると、
身体は微調整する力を失っていきます。
だから私は、
レッスンでも文章でも、
よくこう問いかけます。
「それ、本当に今のあなたに必要ですか?」
「身体は、何て言っていますか?」
答えは、
頭で考えなくていい。
感覚は、
もっと静かで、
もっと正直です。
整えすぎた身体が不調になる理由は、
シンプルです。
身体が“考えに従う装置”になってしまうから。
本来、身体は
思考の下請けではありません。
環境を読み、
負荷を調整し、
回復のタイミングを知っている。
私は、
その知性を信頼したい。
前の記事で書いた
「整える前に、すでに起きていることを見る」
という視点は、
この問いにつながっています。
変える前に、聞く。
正す前に、感じる。
それだけで、
身体はずいぶん自由になります。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました🙏
もし今、
「ちゃんとしているのに苦しい」
そんな感覚があるなら、
一度、
整える手を止めてみてください。
そこから、
本当の調整が始まるかもしれません。
HAPPY
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