保育園や幼稚園で存在する父母会。
本文中にも書きましたが、父母会のすべてが悪という事ではないと思います。
特に幼稚園は父母会込みで入園を決める保護者もいらっしゃると思います。
在園している保護者がどのような考えなのかで存在の是非は変わってくるものと思います。
私の娘たちが通う保育園は残念ながら、父母会の存在が相対的にマイナスの存在ととらえる保護者が多い中、一部の存続派の声が猛烈にデカすぎて、廃止を唱える事はかなわなかったのです。
物事って、始めるより終わらせる方がエネルギーが必要なんですよね。
そこにエネルギーを注ぐには、相当なリーダーシップ力が必要で、ワーママにとってそのリーダーシップは費用対効果がどれだけなのかと算段してしまうんです。
そりゃそうですよ。
働いているんですから。
仕事と家庭で毎日てんやわんやなのに、100名を超える規模の保護者達相手に1年間リーダーシップをとり続けるなんて面倒。
だから、今回のコロナ禍は最初で最後のチャンスだったわけです。
もし次年度もコロナが続いたとしても、今年と同じようにいくかはわかりませんから。
私が、会長として父母会を廃止にまで持って行けたのは、もちろん役員の皆さんあっての事だというのは前述した通りなのですが、
にしても、その役員方をまとめるのは私。
「ねえねえ、どうする?どうする?」
だけでは、廃止には持っていけません。
そのようなスタンスだと、たった一人でも「父母会存続」と言い出されたらそちらに流されてしまいます。
それが女子の集まりなんです。
たった1人ですよ。
その1人が異論を唱えると、なぜかそちらに合わせようとしてしまう女子の習性。
そういう特性をうまくコントロールしてこそのリーダーです。
コントロールって、なんか嫌な言い方ですが、それをリーダーシップと言い換えます。
この一年間、どうリーダーシップをとるか、そこに凄くアンテナを立ててきました。
時に女子に、時に兄貴に、時にKY(死語)に。
ある時、父母会廃止を順調に進めていたころ、役員の一人が「正直どちらでもいいんです、私」とおっしゃったんです。
出たーーーーっ!
ここだ!ここで流されたらあかん!
でもどうしたらええねん!
実際に、そのような声を目の当たりにすると怯みます。
今言う?
でもね、ここは兄貴を見せるときで、
反論しない。
説得しない。
その方がそう考えていることに対して否定しない。
そして共感もしない。
「そうよね」とはいいません。
意見は聞きます。
ただ、それが廃止路線を崩す理由にはならない。
「彼女がそう言ってるし…、やっぱり存続で」
なんて、しなくていいんです。
1人兄貴として立ち居ふるまった瞬間でした。
そして、私が一番気を使ったのが、役員に対しても、クラス委員に対しても、そしてすべての保護者に対しても、それぞれに兄貴でいる事でした。
組織はまず身内(役員)のチームワークを維持する事。
でも、ある程度の緊張感は必要。
意見は聞くけど流されない舵取り。
そして、中間層のクラス委員さんもほとんど接触がないけど、こちらの動きを理解していただきたい。
最終的にはすべての保護者に発信をするために、役員とクラス委員に私から指示を出さなければならないのですが、どこの時点でも私の発信の仕方が悪ければそこで崩れる。
中間層(クラス委員)ってとても大事で、直接クラスの父母とコンタクトをとれる人ですから、悪いイメージを持たれると、その思い・主観をクラスに伝えてしまう可能性もあるんです。
積み上げてきた経緯を知らないのですから、
「多少言い方が悪くてもわかってよ」とはいきません。
ここは本当に丁寧に丁寧にお伝えします。
歴代の父母や、将来の父母の為にとか、伝統だからとか、よくわからないもののために今の父母がつらい思いをしているのはおかしな話。から始まった廃止劇場。
会長は舵取り。気持ちは聞く(女子)けど、流されない(兄貴)。
一緒の船に乗ってそして少し先の景色を見る。
すっごくいい体験をさせてもらいました。
ちなみにですが、ぜんっぜん関係ないですが、
私の姓名鑑定は、
地格11
外格11
人格21
総格31
1系統オンパレード、まじめで頑固、曲がったことが大嫌いな兄貴でした。
こんなのが会長だとこうなるよね(笑)。
シリーズ全話はこちらから↓
└父母会を廃止するために会長になった|池田浪/マタニティ産後ピラティス専門ケアスタジオ (ameblo.jp)
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