この「父母会を廃止するために会長になった」シリーズの特に③が結構な人気記事で、世の父母たちの大きな悩みの種で、実際に行動に出ているんだなと改めて感じております。
そして、いくつかメッセージも頂いておりまして、うちの保育園もやろうとしているという勇者も現れました。しかし、気持ちが先走り勇み足を踏んでしまっている方も見られました。
わかりますよ。お気持ちは重々わかります。
でもね、本文中にも何回も言いましたが、感情に感情で応えたら残念ながら勝てません。
「こんなことやってられるかーーー!廃止じゃ廃止!強硬アンケートじゃー!」で、いきなりアンケートぶちかましたら負けちゃいます。
考えてみて。例えばですよ?
あなたのお子さんが通っている園から
「今年で園を閉園しますか。続けますか。私たちはもうやってられないので閉園したいんで、アンケート取りまーす」
なんて言われたら
「はぁ~?」
ってなりませんか?
例えばの話ですが、要はそういうことなんです。
自分がいる場所をいきなり潰そうとしてくるなんてどんな悪党だ!ってなるでしょう?
潰すなら潰すで、その根拠と、その後の対応、手順等を示してあげないと。
そもそも、ここが大好きだったのに裏切られたような気持になるでしょう?
そういうのもちゃんと汲み取ってあげての「廃止劇場」です。
自分が廃止したい!これが正論だ!は、わかりますけど、それだけでは子供の喧嘩です。
いかに相手をケンカ腰にさせないで攻め入るか。戦略の立て甲斐があります♡。
さて、父母会がなくなって初めての年ですが、わが園では、子供たちがこんなTシャツを作って来ましたよ。
私が父母会を廃止しなければいけないと強く心に響いた出来事がこれだったのですが、父母会廃止前は、毎年の運動会で年長さんだけ、クラスのオリジナルTシャツを制作していたようなんです。
制作と言っても、当時は制作していたのはクラスの父母たちで、1着5,000円だかで、よくわからん絵が施されていたのです。
家族によっては全員ペアルックで参加していた家族もいました。いやいいですよ、お金があるんだから。
何着買おうが口を出す事じゃない。
でもね、双子だったら?10,000円だよ?
あんなTシャツに?(←失礼)
欲しいなんて言ってねーし。
何で勝手にその値段?
そして事件が起こりました。
ある保護者はそのTシャツを購入することを拒否して、運動会当日、双子の子供たちは欠席しました。
そりゃそうだよね。
全園児が集まる運動会で、我が子だけがクラスTシャツを着られない。
ご両親の気持ち。つらかっただろうな。
最後の運動会だったのに。
双子たちはどんな気持ちで練習していたんだろう。
ここね。大事ですよ。
ここで、「あ~、これはあいつが悪い。」というのはね、見当はずれ。
じゃぁ、買えばよかったじゃない。こいつが悪い!あいつが悪い!じゃないんですよ。
そういう事じゃないんですよ。
本文中にも書きましたが、経済的にとても厳しいご家庭もあるし、心身にご病気を抱えている家庭もあるんです。
そういったことも汲まず、公開処刑のように父母会の存在が子供たちを悲しませたんです。
なにやってんだよ!てはなし。
こうなった時点で存続価値0。
悲しませたのは、双子の子供たちだけではない。
そうすることを選んだ母親。
そのクラスメイト全員が、悲しかったと思いますよ。
一緒に運動会を楽しみたかったと思います。
父母会がそれを奪ったんです。
そんなことまでして、クラスTシャツを作る必要はないんじゃない?と、誰もが気付いているのに、誰も言い出すことができない。
誰もコントロールすることができない暴走組織が、「子供のため」を印籠に掲げて子供を傷つけた。
二度と最後の運動会は戻ってこないし、双子の兄弟はそれが記憶に残るでしょう。
おばちゃんが間に合わなくてごめんねと伝えたい。
そして、拒否したその保護者は勇気ある方でしたが、それさえ言い出せず渋々それに参加させられた保護者も過去にたくさんいたはずです。
これが、私が、「父母会を潰すために会長になった」大義名分です。
どうやったら、「子供たちが悲しまずに楽しく過ごせるんだろう」です。
そのうちの1つが先ほどのTシャツでございます。
「Tシャツ事件」を園長に相談したときに、「だったら藍染します?」と提案して頂いてむしろ私がびっくりしたくらいです。
園はそんなこともしてくれるの!!神か!
「最後の運動会に記念Tシャツを作る」のは、金にものを言わせなくて良い。
園児が、園の活動でキャッキャと楽しみながら「藍染め」して完成させたオリジナルTシャツでございます。
どう?
どう?
大人がしゃしゃり出て作るTシャツよりいいでしょう?(←言い方!)
もう一つ言いたいのは、父母会廃止って、何もかもなくなっちゃうんじゃなくて、むしろ今よりもいい形になれるんだという事なんです。
そういうふうに一年かけて父母会をお片付けしました。
ド素人の父母が、保育園に手出ししようなんておこがましい。
ただね、昨今、保育園での事故というか事件というか。
そういうのは残念ながら今も無くなりません。
父母会廃止は園に丸投げするわけではもちろんないわけで、光らせるべきところには目を光らせる。
父母会の有無に関わらず子供の命、生活は大人の目でしっかり見守っていきましょう。
また、ちょいちょい追加するかもしれませんが、全国の父母会と戦う父母の皆さん。頑張ってください。
応援しています!
1つお願いです。
まずは落ち着いて。うちも廃止じゃ廃止じゃ!じゃなくて、落ち着いて。
アンケートを取るなんて最後まで見せてはいけません。存続派が一番嫌いな言葉です。
まずはすべての活動内容を整理整頓するんです。いるものいらないもの。併せてもいいもの。
そうすると、意外にゴールは見えてきますよ。
何かやらかしてしまってから、コメントを頂くのですが、やってしまった事をなかったことにはできませんから、慎重に。
コメントをくださるのなら、やる前にください(笑)。
シリーズ全話はこちらから↓
└父母会を廃止するために会長になった|池田浪/マタニティ産後ピラティス専門ケアスタジオ (ameblo.jp)
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