映画「ジャンゴ」 | 白玉猫のねむねむ日記

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平凡な日々のなかで、ふと、胸をかすめていった思いや、感じたこと、旅行記、本や映画のレビュー、時には、詩やエッセイのようなものを、書いています♪

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映画「ジャンゴ」を観ました。


上映時間165分!!目

超大作です!

こんなに長いのに退屈しませんでした。


途中、休憩をとったけれど、

映画が再開すると

すぐに映画の世界に!


それだけ傑作なのでしょう!

\( ˆoˆ )/



時代は、奴隷解放前後のアメリカ。

「風と共に去りぬ」の時代ですね。


逃亡奴隷が生きたまま犬の餌にされるシーンや、鞭打ちされるシーンがあり、

奴隷制の残酷さが、しっかり描かれています。





名作「風と共に去りぬ」が

農園領主の白人女性から見た

南北戦争前後のアメリカなら、


「ジャンゴ」は、

奴隷の黒人男性から見た

同じ時代のアメリカ。



とても対称的です。






「ジャンゴ」には

  • 痛快西部劇
  • お姫様を救いだす王道の恋愛
  • 一筋縄にはいかない悪の在り方
  • 奴隷制の非人道性



等々、いろんな要素が盛り込まれ、

複雑で、そしてどこか

日本の少年マンガにも通じるものがあるような、現代的な作品・・・






そんな「ジャンゴ」と

「風と共に去りぬ」を

比較することは


アメリカ史や映画の知識不足から

わたしには無理ですが、

もし、比較したものがあったら、

読んでみたいかも。





(ただ、女性のドレスだけみたら「風と共に去りぬ」の勝ちです!)








さて、こんなふうに要素が盛りだくさんの「ジャンゴ」ですが

そこに、更に、ユーモアが

彼方此方に散りばめてあります!




なかには、

人種差別のど真ん中、

残酷シーンの最中、

お笑いを入れて、そんなのあり

わたし、笑っちゃうよ?


と、視聴者として、

リアクションに迷うことも・・・





だって・・・


30〜50人のKKK団みたいな連中の

夜の襲撃シーン。

燃える松明に🔥

白ずきん。


普通なら恐怖を煽る場面なのに、

KKK団の頭巾の目の穴が小さすぎて、うまく前が見えない!というアクシデントが起こり・・・


本当に大笑いさせるんだよ?











ここまでで、だいたい時代背景はわかったと思うので、かんたんなストーリーを紹介しますね。




黒人奴隷ジャンゴは、

賞金稼ぎのドイツ人歯科医シュルツに出会い、運命が大きく変わる。


シュルツはジャンゴを奴隷の身分から解放したばかりか、賞金稼ぎのノーハウを授ける。


ジャンゴは才能があり

みるみる優秀なガンマンになり

二人はペアを組み大いに稼ぐ。


大金をゲットした二人は

それを元手に

キャンディ農場に売られていた

ジャンゴの妻ブルームヒルダを救出すべく

計画を立てる。




途中まではうまくいくのだけど・・・








ネタバレになるので省略しますが

痛感な復讐劇であり、

ハッピー・エンドの王道恋愛映画です!











ここからは感想になります。


主役のジャンゴ(ジェイミー・フォックス)と



恩人で相棒のシュルツ(クリストフ・ヴァル)






わたしはこの主役ペアより

悪役ペア・・・




悪の帝国のワガママ王子

大農園主で シスコンで 似非紳士の

カルビン・キャンディ役の

ディカプリオ





そのカルビンの「じいや」で、悪徳執事のスティーブン。

自分も黒人なのに、同じ黒人を「ニガー」と呼び、いじめ抜く、

史上最悪の黒人を演じた、サミュエル・ジャクソン・・・




悪役二人に

より強い印象を受けました。







勿体無いと思ったのは、シェルツさん。

博愛主義者なのに賞金稼ぎという

なかなか面白い性格設定!


なのに、悪役二人が強烈すぎて

このユニークな個性が、霞んでしまったように感じました。






また、肝心の主役ですが、いつも不機嫌面。

ずっと怒っているように見え、

残念ながら、わたしには

ジャンゴという人物の魅力は、わからないまま終わりました。










これがわたしが「ジャンゴ」の感想です。

長いけれど、痛快で面白い映画です!

誰もが楽しめるんじゃないかな?

オススメです!