パスタちゃんとうしくんPart1 パスタちゃん編 | なみねこの会BLOG

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杉並区で飼い主のいない猫との平和な共生の実現を目指すボランティアグループ「なみねこの会」の活動blogです。

なみねこの会発足の具体化が加速するきっかけとなった猫さんの案件を2つ紹介したいと思います。


2022年11月のことです。


杉並区内から2頭の猫の相談が相次いで入りました。



三毛猫三毛猫パスタちゃん


杉並区某所にて、怪我をしていて具合が悪そうに朝から蹲っている猫がいて血も出ているようだとの情報が寄せられました。




近くにすぐに向かえるメンバーがいなかったのですが、別エリアのメンバーが向かってくれて、無事に保護をして

区内の動物病院に運んでもらうと、緊急輸血が必要なほどの貧血で、その日は一泊入院治療をしていただきました。

出血の原因は不明、外傷はないものの交通事故に遭ったか(すぐ近くに大きな道路があり、その後も知っているだけでも2頭の猫がその通りで交通事故で死亡)、殺鼠剤を口にしたか、と獣医師診立てとなりましたが、動けなかった状態から、輸血で夜には元気を取り戻せました。

(輸血で元気になったら、凶暴化してしまいましたが、これはアルアルで想定内)


ただ、この猫さんは不妊手術が終わっていません。
体調の経過を見ないことには手術もできないし、お外にも戻せませんが、最初の病院では無理言って一泊の約束でしたので翌日には退院させないとなりません。

昨年は保護猫の動き(里親さん決定の)が悪く、保護スペースもありません。
まして、扱いにも一苦労の猫さんですので、どこにでも預けられるわけでもありません。

不妊手術が終わるまでは、とりわけ慎重に管理が必要となると、費用は掛かりますが、動物病院だよりになります。

こういう猫さんは動物病院でも受け入れできるところ、扱えるところは非常に限られますが、いつもお世話になっている病院の先生にお願いし、転院することができました。

過去にも色々な外の猫さんを預かってもらっていますが、最強レベルの怒りっぷり!と報告が💦
見た目はとっても可愛いけど、向かってくるとのことでして、、
ケージを開けるだけでも、最上級の注意が必要とのこと。

行き倒れ猫さんだったので、出来たら療養後に保護譲渡ができれば良いなと思ってはいたのですが、この様子ではちょっと難しそう。。。

幸い食欲は旺盛でした✨

リリースするのであっても、せめてこの猫さんがお世話になっていたお家が分かればTNR後も見守っていただけると思い、調査スタート。

保護場所付近で活動している可能性のある区内のボランティアさんたちに声を掛けても情報がなく、区界になっている別地区のボランティアさんに情報をいただくと、この猫さんを数年前に見て手術対象にしていたけど、行動範囲が広く見失っていたら、昨年夏に子猫といるのを見たという情報が入りました。

その際もTNRのため捕獲を試みたけど、また見失ってしまい、行動範囲がとても広い子だということだけは確かなようです。

どこかの逸走猫さんなどではなく、このエリアで数年前から暮らしているこのようで少し安心しましたが、通っている餌場は分からないということでした。

地域のボランティアの大先輩にも協力を仰ぎ、ポスティングや周辺調査をしてもなかなか情報がなく、いよいよ病院からも、もう不妊手術と退院OKの連絡が。

さすがにこれ以上は費用も嵩むし、病院の予約の都合もありリリースする他ない、元々地域のどこかで暮らしていた子なのは分かったので、引き続き地域の方に見守っていただけるように、一軒ずつ訪問して猫さんのことをお知らせしていると、あるお家の方が、「家で引き取ります」とおっしゃって下さったのです!!
(その猫さんとは面識はない方です)

.嬉しい反面、なかなか手強い猫さんなので無理に勧められないとお伝えしたのですが、犬や猫の飼育歴が長く、慣れない猫でもまったく問題ないというお言葉をいただきましたおねがい



慎重にケージでお引越しし、今ではお家の中で自由に暮らしています。

名前は「パスタ」。
ご主人様の好きな食べ物だそうです爆笑

その後も楽しそうに見守ってくださって、定期的に元気な様子をご連絡いただいてます。


ふっくら丸くなった最近のパスタ🎵

今もまだまだ慣れたとは言えませんが、「とっても良い子よ~」とポジティブに見守っていただけていて、本当に本当に感謝です。


行き倒れ猫さんに、こんなハッピーエンドがあるって、私たちの力だけではどうにもならなくても、地域の皆さんにお声掛けしたことで舞い込んできたシンデレラストーリーです。


パスタちゃん、大きなタワーで寛げるようになりました。
良かったね✨