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松岡氏曰く、読書の頂点は「全集読書」だと言う。全集では一人の著者が沢山の様々な投球と球種を見せてくれると言う点で、どんな読書よりも構造的な読書が出来と言うことだ。この中に、「言語力」や「思考力」もマッピングされており、それが単行本と違って、連続的に、立体的に見えてくる。そして、これが読書力となっていく。
読書をする時には、先ず目次を読む。多くても4ページ位のものを数分かけてでも読む事は、あとの読書に決定的な差をもたらす。つまり、目次から内容を想像することが大事なのである。
目次のキーワードから想像したことにより、その本の言葉の並び具合との相違がたちまち見えてくる。
「あとがき」から読んだ方がいい場合もあり、それは翻訳書の場合は訳者が原書内容のサマリーをしている事が多いので、この場合は先に「あとがき」を読むのが有効である。
でも、それでも一旦「目次読書」をしておくとより効果的とのこと。
正剛氏が参考にした、今でもやる読書法は、但馬聖人と呼ばれた池田草庵の方法で、後に吉田松陰が真似をしたもので『えんかん』と言うもの。
これは、少し読み進めたら本を閉じてその内容を追想し、頭の中ですぐにトレースして行くと言うもの。
類書や似たような本は一緒に読むか、近い時期に読むことで想像以上に早く読めるし、頭にも入りやすい。
読書は、混乱した思考や表現の流れを整えてくれる。
欧米では子供の教育は「多読」と「討議」に重点を置いているがこれは真似るべきこと。
松岡氏が、当著で一番言いたかったことは『読書は編集である』と言うこと。また、読書を一言で言えば『読書は交際である』(他者との交際)と言っている。
●●ピークパフォーマンス方程式●●
平成進化論の鮒谷氏や各種読書術に通じる部分が多いと言う点では再度、以下を徹底したい①著者の本を時系列で読む、または同系列の本を同時期に読む。②必ず、目次読書をして内容を想像すること③時には本を閉じて内容を追想しトレースをする事。勝間和代氏の言葉でもあったが、この七転八起のサブタイトルにもしているが「読書、読書、読書・・量が質に転換するまで」 |
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