戦後ゼロ年 東京ブラックホール、破壊と創造の1964年|NHKスペシャル | 病気だらけのブログ

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NHKスペシャルで放送された、東京ブラックホールのシリーズもの
とても良かったです。
皆に見て欲しい番組でした。
 
戦後ゼロ年 東京ブラックホール|NHKスペシャル
東京ブラックホールⅡ 破壊と創造の1964年|NHKスペシャル
 
ゼロ年の方は、オーストラリアやフランスから戦後の日本の動画の提供も得て作られた貴重な戦後の事実。
アメリカは多くの映像をもっているでしょうけど、提供してくれないのでしょう。
 
川に隠されていた大量の金塊、国のしたこと、庶民や孤児達の惨状、特権階級らのしたこと、棄民ぶり。
NHKじゃないと作れないし、放送できなかったかも、NHKの上層部もこういうのを放送してくれるなんて、パチパチパチ。です。
 
1964年は戦後の転換期、オリンピックの年。
オリンピック開催に向け、労働者は虫けらのように働かされ、1日10人の割合で建築現場では落下事故が起きていたと。
半身不随者続出とかでも補償無し。オリンピックに向けた開発のため海から砂利をとるのも、フル回転。沈まんばかりに砂利を積み、命がけ運搬で、3隻沈んで死者が出て、3隻の沈没で死者も2桁と。
今と比べると、酷い労働環境がまかり通っていたんだと,驚くやら、皆の訴えで少しずつ改善されてきたんだと思いました。
 
街中の様子の貴重な映像を見ると、想像以上に途上国のようで1964年の生活水準に驚きました。
トイレの汚物は吸引して回収し、それを東京湾にそのまま捨てているだけだったそう(映像で紹介)。
東京湾でとれた魚とか、今でも不気味ですけど、当時はトイレの汚物をそのまま捨て続けていた場所だったんですね。
夢の島にゴミを運んでゴミの島を構築開始。
 
人々の生活より、先進国の仲間入りをするためにがむしゃらだった政府。
 
貧しい人が多く、血を売って生きた人も。輸血用の血は2割がウイルスで汚染されていてオーストラリアはオリンピック中に選手に何かあっても日本の輸血はお断りとしていたそうです。
この頃、借金(国債発行がはじまり)での土建屋による国作りが始動し、国債の発行が始まったとか。
ヤクザは土建屋でもうけ、土木現場などで人を派遣する人達がもうけたとやっていました。
 
田中角栄は零年のシリーズで出ますが、どさくさでもうけた人です。
また、元首相の小泉家も横須賀のヤクザで、海軍絡みで、労働者派遣を十字ってのし上がった一家です。
 
女子バレー出場の経緯も紹介されていましたが、オリンピックって見栄だけの世界。元々無かった女子バレーボールを種目に日本が加えさせ(お金?)、6カ国以上揃わないと成立しないそうですが、6カ国しかない女子バレーボール、北朝鮮が急遽抜けて、バレーボールが開催できなくなりそうになって、急遽韓国チームに来てもらって開催したそう。日本が金をとるために。選手も監督も出たくなかったそうです。
 
先進国の仲間入りをしたかった政府だそうですが、国民の6割は国は保管すべき事があるのにと思っていて、オリンピックに関心のある人は2.2%だったそう。
 
安月給で今より長時間労働させて、国債の発行で取り繕っていたんですね。
 
見て欲しいと思う番組でした。
 
NHKさんには、社会性のある、事実を見せる番組をもっと作って欲しいし、この番組は、再々放送を繰り返していただきたい。