ゴリ押し注意!!〜気づき:変化や違いを捉える | 大阪 全国【赤ちゃんのようなしなやかな心身を取り戻そう】(旧 和のウォーキング整体)

大阪 全国【赤ちゃんのようなしなやかな心身を取り戻そう】(旧 和のウォーキング整体)

正しさではなく、ご自身にあった「ちょうどよさ」を探る
「違いの分かる」脳・神経を発達させてみませんか?
赤ちゃんの運動発達をたどる「体の声を聴く」動きのレッスン。

慢性の心身の不調・自律神経の悩み・発達の凸凹やグレーゾーン・動きの質を向上

杉本康紀です

 

 

 

前回「北風と太陽」というタイトルで解決のためにやりすぎ注意とか気になるところばかりに目が行き過ぎ問題に関したことを書きました。

 

押してダメなら引いてみろ

さすがに大雑把ですがそんなこともヒントになりますね

 

さて、前回は方向と順番の話をしました

今回は「さじ加減」の話をします

 

 

まとめるとなんか気になることがあった時にゴリ押しして解決しても、ぶり返す場合が多いし、なんならゴリ押しする習慣がついちゃうよね

って感じです。要は「ゴリ押し注意!」です。

 

 

別の例えで、ボタンを掛け違えた服を、ボタンを掛け直す以外でこねくり回してもどうにもならないよね

とも言えるかもしれません

 

 

 

 

まず前提として

人体に骨が約200あります

筋肉は約600あります

筋肉にはテンションと長さを感じるセンサーがあります(腱紡錘、筋紡錘)

関節の包み・靭帯にはテンションを感じるセンサーがあります(固有受容器、レセプター)

皮膚には圧力を感じるセンサーがあります

耳の奥には傾きや加速・減速(いわゆるG)を感じるセンサーがあります(前庭器官)

脳みその全神経の80%を占める小脳というところで、これらの情報を取りまとめて動きや姿勢を微調整しています

(ちなみに歩行・自転車・水泳などの運動を覚えるのも小脳だと言われています。空間認知、感情の表現伝達、計画性、衝動の抑制などの遂行機能にも関与しています)

 

※最近では筋膜(結合組織)のテンションの情報が伝わるのは神経より速いなんて言われていますね

※皮膚は第3の脳(第2は腸)なんてのもあります

 

とりあえず筋肉で言える話なんですが3%の変化に気づくことができると言われています。

例えば単純計算ですが100グラムの何かを持っていて、3グラムのなにかを乗せられたら目隠しをしていても気づける。

それぐらいの繊細さがあるそうです。(指先、唇、舌など皮膚感覚の繊細さは場所によっても違いますね)

 

iPhoneの表面を磨く職人とか、他の職人さんでも1000分の1ミリとかの違いを経験・積み重ねによって違いに気づく

そんなふうに感覚というのは研ぎ澄ませることができます

 

 

 

 

こちらはカイロプラクティックの専門書の図を自作したものです

 

 

 

例えば肘の曲げ伸ばしが分かりやすいでしょうか?

肘が曲がっても伸びてもない所(力こぶと二の腕が緩む所)が大体中間位になります

なんらかの制限があって関節がこれ以上動きにくい地点を「機能的限界」と呼んでいます。

生理的限界はこれ以上行くと脱臼しちゃうよって所です。

 

 

で、機能的限界(行きにくい)には理由がいろいろあります

  • それをする筋肉(主働筋)が働きにくい
  • 反対の動きをする筋肉(拮抗筋)の力が抜けない(攣縮)or伸びない(硬い:拘縮)
  • 関節の包みが緊張しているor硬いor固まってしまっている(拘縮、強直)
  • その動きをする脳の回路が寝ている
  • 体型によって制限を受けている(筋の厚み、脂肪の厚み)
 
また関節の運動には複数の筋肉が協働します
その調和どあいで関節内の骨の動きに影響があり、動かしやすさに差が出ます
画像はこちらより
 
 
そんなこんなで、アライメントやら動きの質、周りの筋肉の状態を確かめた上でカイロプラクティックでは
筋肉の緊張(抵抗)が起こらないような速さで、機能的限界を超えて生理的限界を超えないように
スバっと狙った関節だけ動かすということをしています。
※自分がメインにしていたアクティベータメソッドでは手の300倍の速さ(手の300分の位置の力)で筋肉の伸張反射が起こる前に関節を動かす専用の道具を使っていました。文明の利器はすごいですね。
 
 
 
で、こっからは僕の解釈ですが行きにくい限界を超えて関節を動かすと
脳は「おぉ、こんなところまで行けるんやぁ」と認識して動けるようになる感じだと思っています。
周りの筋肉もビャッと伸ばされると防御的に緩んだりします(切れると困るから)
大先輩の話では機能していない関節を動かされるとバランスが一旦脅かされるから、その関節を含めて全身でバランスをとることをしだす。みたいなニュアンスで「アジャストメントはその人を転ばすことだよ」と教わったことがあります。いいですよね。
 
 
 
あれ?話の流れカイロプラクティック談義になってしまいました。
 
 
 
 
さじ加減の話に戻します。
カイロプラクティック受けないとダメなの?という話ではありません。
カイロプラクティック受けた方が早いよという場合もあるよという話です。
 
 
 
 
オススメしているのは「快適に動ける範囲で動きましょう」ということです。
これ以上いかないところをゴリ押ししていると、ゴリ押しする動きを強化してしまいます。
心地よい範囲で動かしていくと、関節や筋肉や周りの組織の動きも滑らかになっていきます。
丁寧に繰り返さず繰り返すことで、より効率的で経済的で長持ちな動きを見つける感度が育っていきます。
自分も含めて、気になるところがあるとついやりすぎてしまいます。
それ以外が目に入りにくくなります。
そうではなく、できていることをより楽に。
そうすることで新しいことを思いつく余裕もでてきます
いろんなところに目を向けることもできるでしょう
 
それがシェルハブメソッドの考え方です
 
 
動物の本能としてネガティブな情報に目が行きがちなのは当然なのですが
理性や母性?共感をもって自分への眼差しをより優しいものへシフトする考え方だと思っています。
 
 
過去記事にも書きましたが
秒速5センチメートルで3%の変化(角度・長さ・テンション)を拾っていきましょう
洗練されていきますよ

※ちなみにシェルハブでは数字の話はほとんどでてきません。

だって赤ちゃんは理屈が先にこないから

 

 

追伸 4年前に原因は気になるところ以外にあることが多いって書いてますね。すぐ忘れます汗。忘れては思い出せばいいんです。