診察室では決して語られない事実 | 精神病・精神障害・発達障害の方への基本情報 (明石市・加古川市・播磨町・稲美町の精神疾患・精神障害の方の支援施設 波の家)

精神病・精神障害・発達障害の方への基本情報 (明石市・加古川市・播磨町・稲美町の精神疾患・精神障害の方の支援施設 波の家)

精神疾患になってしまう事によって、さまざまな困難がともないます。
そういう方向けに、少しでもお役に立てるような福祉制度や、さまざまな支援について、少しずつご紹介していこうと思います。

今回は、以前から気になっていた


ちょっとオカルトっぽい話を・・・。




以前、それもかなり前の話だったとは思うけど。


何の会合だったか?勉強会だったか?覚えていないのだが、


「精神障害者の特性」みたいなテーマで、

 

大学の先生が


話を聞きにいった時のこと。


その中で変に印象に残っている話があった。


それは何かというと、


精神障害者と「おがみやさん」(祈祷師)との関係の事。


精神疾患や精神障害をもつ人の中には、


「おがみやさん」にはまっている人が少なくなく、


実際に神戸の布引とか明石なんかにも、


それを「なりわい」しているひとがおり、


その実態を調査しているというような話だった。


その時は「ふ~ん、そんなものなのか」と印象に残っていた程度だった。


というのも、その当時ウチ(波の家)はまだ、精神障害者の受け入れはしておらず、


直接当事者と関わる機会がなかったからだ。


しかし、第3波の家を作って、精神疾患の人と直接接してみて、


その時にが話されていた事が、ものすごくわかったというか、


理解できたというか、びっくりする位


「宗教」とか「おまじない」「占い」「民間療法」


そして、前述の「おがみやさん」なんかに関わっている人は多いんだ。


そしてこの事実は、彼ら(彼女ら)自身も


こんな「非科学的なことを話したら、主治医に変に思われるだろう」というのは、


本人たちも十分にわかっていて、ドクターには言わないことが多いんだよ。



数年前だったかな、ほぼ同じような時期に、2人のメンバーさんから


「おがみやさん」


それも、どうも神戸の北区にいる同じ「おがみやさん」に


「観てもらおうと思うけど、どう思う?」と相談を受けたことがある。


ただ、ここでびっくりするのは、


この2人には、全く接点がないという事。


2人それぞれ、別の違う人から


「こういう人がいるので、一度見てもらった方が?」と


伝わっているという事。


こうなると既に、もう都市伝説だ。


一般的には、まず知りえない情報を・・・。


ネットにも出ていないような情報を・・・。


なぜ、彼(彼女)らは知っているのか?




この他にも、どう考えても説明のしにくい事実はある。


例えば、ある特定の病気の方には、


びっくりする位好きなアーティストや曲が似通っていたり、


(例えば、尾崎豊やCoccoとか)、


同じようなサプリメントを飲んでいたり(例えば、エゾウコギとか?)


同じような民間療法や(それもかなり怪しげな、催眠セラピーとか・・・。


どうも、催眠は明石でやっているセラピスト?がいるらしい)




もちろん、ウチのような大規模施設になると、多数の方が通われているので


ウチに来てからの口コミや情報交換はあるとは思うのだけれど、


ウチに来る以前から、既にこういった情報を知っていたり、


はまっていたりする事も多い。



僕は、別にこういった事を否定するつもりは毛頭ない。


特に宗教や嗜好は本人の自由だ。


ただ、明らかに


「高額のお金が絡んでいたり」


「あまりにも非現実的な事」には、それとなくキョリは置くようには、


アドバイスはしている。




こういう事って、


決して診療室では語られない事実なんだろうと思う。