Self-helpしませんか
読み書きそろばんとコミュニケーション(その4)
賢く速く仕事をして成果を出すためには、どのような能力を身につければ
良いのでしょうか。
「読み・書き・そろばん」と「コミュニケーション」が基礎能力となります。
読み書きそろばん?
江戸の商人と現代のビジネスマンは違いますよ。
と思われるかも知れませんが、読み書きそろばんの本当の意味は、
次のように理解すべき基礎能力なのです。
読み:目前や将来の仕事をこなすための知識を習得する能力
担当する商品やサービスに関する膨大な知識で、商品の用途・機能・構造に
始って、流通の仕組み、マーケット動向や他社商品の同様の知識など、
多種多様な情報を掘り下げて理解する学習能力です。
書き:習得した知識を使って出力する能力
報告書・議事録・手順書・論文・提案書などを受け手が理解しやすいように
文書・図形・表・グラフなどを用い論理的に組み立てて表現する能力です。
「考える力」は「読み」で基礎が築かれ、「書き」で磨かれます。
そろばん:ツールや手法を使う能力とそれらを使い効率よく仕事を処理する
ノウハウ化能力
ひとつは、ツールや手法を適切に使う能力です。
もうひとつは、一連の仕事の流れを個々のプロセスに落とし込み、入出力と
タスク(処理)を定義し、仕事をプロセス毎にパターン化してノウハウ化
する能力です。
コミュニケーション:心(事実・感情・思考)を聞き、心を伝える能力
受け手の立場・心理状態を勘案し、聞き・話し心を通わす能力です。
それでは、「読み:知識を習得する能力」について考えてみましょう。
「読む力」すべての勉強の基本です。論理的な思考や創造力は読書に
よって鍛えられる。多量の読書をしない人には未来はない。
練習しない一流のプロスポーツ選手が存在しないように、読書をしない
一流ビジネスマンも存在しないと先達はいっています。
新たな分野の仕事を遂行するための商品知識や制作知識などを習得しようと
する場合の定番を「一生モノ勉強法」 鎌田浩毅、「レバレッジ・リーディング」
本田直之ほか、から引用・編集し以下に示します。
入門書は最低3冊買う。
新たな分野を学ぼうとするとき、どんな入門書を読めばよいか。身近の
その分野に詳しい人に紹介してもらう。
そんな人がいない場合、どう選ぶか。
入門書は、最低3冊買うのを原則とする。3冊読むことで多少なりとも
バランスよく概要がつかめる。1冊は新書を入れる。不得意な分野なら
ジュニア新書がよい、新書やジュニア新書は、筆者・編集者が最後まで
興味を持ってもらおうと特別に努力と熱意を込めている。
売れている本を選ぶ。版を重ねている本を選ぶ。
ノウハウ本は速読する
ビジネスマナー、インタビュー術、論文の書き方などのノウハウ本は、
自分が知りたい必要なところだけを読めばよい。
速読とは、いかに必要のない個所を読まないかである。
目次であたりをつけてその箇所だけ読む。読んで参考になった個所を、
マーク・書き込み・ノートへ書き出しをする。
記憶の定着には、読み返し、書き出しと時間をおいての記憶の反復がよい。
他人に話し、議論するのもよい。
なぜ、速読か。ノウハウ本を買う動機を考えてみると、
「×××のしかた」を知りたいという目的がはっきりしている。
この目的にかなう個所を読めばよいのであって、目的外のことが記述
してある個所は読まなくてよい。
「×××のしかた」の本当の要点は、限られた分量の文章で著わせる
ことができる。しかし、それでは本として成り立たないので、要点に
行きつくまでの導入部を付加したり、例を入れたり、筆者の思いを
語ったりする。
繰り返しになるがノウハウ本を読むときに大切なのは、必要な個所の
速読と役に立つ箇所のマーキングと書き込み。
また、特に重要と思う個所のノートへの書き出しである。
脳への繰り返しのインプットが知識をものにするコツである。
行きつけの大型書店を持つ
新聞や雑誌の書評で読んでみようと思う本があったら、すぐに行きつけの
大型書店に行き、その本を手に取ってみる。
そうして目的の本にざっと目を通して、読んでみようと思った事柄があるか、
自分に分かりやすい書き方や編集であるかを確認してみることです。
読みやすいものを見つけ読むことを薦めます。
また、知的好奇心を持ち続けるためにも定期的に大型書店に通うのを
薦めます。興味を持っているテーマのコーナーは眺めるだけでもよいから
見ておくことです。誰か身近な人が語っていた本やテーマに関するものを
手に取るのも、楽しいことです。
目的を持って読み、考える力をつける
大切なのは日々の仕事の中から、新たな知識として「取り組むべきこと」
を見つけ出し、学習目標(何を・いつまでに・どの程度)を明確にして、
努力を継続することです。読書は、読み手のペースで情報を習得するため、
「考える」という要素が大きい。従い、本を読めば読むほど思考の時間
(考える時間)を得るということになります。
まずは多読で「考える」力をつけましょう。そのうちに自分の意見と著者の
意見を比較しながら「考えて読む」こともできるようになるし、速く・深く
読めるようになります。
推薦書&参考文献
「一生モノ勉強法」 鎌田 浩毅
「レバレッジ・リーディング」 本田 直之
「読みの整理学」 外山 滋比古
読み書きそろばんとコミュニケーション(その4)
賢く速く仕事をして成果を出すためには、どのような能力を身につければ
良いのでしょうか。
「読み・書き・そろばん」と「コミュニケーション」が基礎能力となります。
読み書きそろばん?
江戸の商人と現代のビジネスマンは違いますよ。
と思われるかも知れませんが、読み書きそろばんの本当の意味は、
次のように理解すべき基礎能力なのです。
読み:目前や将来の仕事をこなすための知識を習得する能力
担当する商品やサービスに関する膨大な知識で、商品の用途・機能・構造に
始って、流通の仕組み、マーケット動向や他社商品の同様の知識など、
多種多様な情報を掘り下げて理解する学習能力です。
書き:習得した知識を使って出力する能力
報告書・議事録・手順書・論文・提案書などを受け手が理解しやすいように
文書・図形・表・グラフなどを用い論理的に組み立てて表現する能力です。
「考える力」は「読み」で基礎が築かれ、「書き」で磨かれます。
そろばん:ツールや手法を使う能力とそれらを使い効率よく仕事を処理する
ノウハウ化能力
ひとつは、ツールや手法を適切に使う能力です。
もうひとつは、一連の仕事の流れを個々のプロセスに落とし込み、入出力と
タスク(処理)を定義し、仕事をプロセス毎にパターン化してノウハウ化
する能力です。
コミュニケーション:心(事実・感情・思考)を聞き、心を伝える能力
受け手の立場・心理状態を勘案し、聞き・話し心を通わす能力です。
それでは、「読み:知識を習得する能力」について考えてみましょう。
「読む力」すべての勉強の基本です。論理的な思考や創造力は読書に
よって鍛えられる。多量の読書をしない人には未来はない。
練習しない一流のプロスポーツ選手が存在しないように、読書をしない
一流ビジネスマンも存在しないと先達はいっています。
新たな分野の仕事を遂行するための商品知識や制作知識などを習得しようと
する場合の定番を「一生モノ勉強法」 鎌田浩毅、「レバレッジ・リーディング」
本田直之ほか、から引用・編集し以下に示します。
入門書は最低3冊買う。
新たな分野を学ぼうとするとき、どんな入門書を読めばよいか。身近の
その分野に詳しい人に紹介してもらう。
そんな人がいない場合、どう選ぶか。
入門書は、最低3冊買うのを原則とする。3冊読むことで多少なりとも
バランスよく概要がつかめる。1冊は新書を入れる。不得意な分野なら
ジュニア新書がよい、新書やジュニア新書は、筆者・編集者が最後まで
興味を持ってもらおうと特別に努力と熱意を込めている。
売れている本を選ぶ。版を重ねている本を選ぶ。
ノウハウ本は速読する
ビジネスマナー、インタビュー術、論文の書き方などのノウハウ本は、
自分が知りたい必要なところだけを読めばよい。
速読とは、いかに必要のない個所を読まないかである。
目次であたりをつけてその箇所だけ読む。読んで参考になった個所を、
マーク・書き込み・ノートへ書き出しをする。
記憶の定着には、読み返し、書き出しと時間をおいての記憶の反復がよい。
他人に話し、議論するのもよい。
なぜ、速読か。ノウハウ本を買う動機を考えてみると、
「×××のしかた」を知りたいという目的がはっきりしている。
この目的にかなう個所を読めばよいのであって、目的外のことが記述
してある個所は読まなくてよい。
「×××のしかた」の本当の要点は、限られた分量の文章で著わせる
ことができる。しかし、それでは本として成り立たないので、要点に
行きつくまでの導入部を付加したり、例を入れたり、筆者の思いを
語ったりする。
繰り返しになるがノウハウ本を読むときに大切なのは、必要な個所の
速読と役に立つ箇所のマーキングと書き込み。
また、特に重要と思う個所のノートへの書き出しである。
脳への繰り返しのインプットが知識をものにするコツである。
行きつけの大型書店を持つ
新聞や雑誌の書評で読んでみようと思う本があったら、すぐに行きつけの
大型書店に行き、その本を手に取ってみる。
そうして目的の本にざっと目を通して、読んでみようと思った事柄があるか、
自分に分かりやすい書き方や編集であるかを確認してみることです。
読みやすいものを見つけ読むことを薦めます。
また、知的好奇心を持ち続けるためにも定期的に大型書店に通うのを
薦めます。興味を持っているテーマのコーナーは眺めるだけでもよいから
見ておくことです。誰か身近な人が語っていた本やテーマに関するものを
手に取るのも、楽しいことです。
目的を持って読み、考える力をつける
大切なのは日々の仕事の中から、新たな知識として「取り組むべきこと」
を見つけ出し、学習目標(何を・いつまでに・どの程度)を明確にして、
努力を継続することです。読書は、読み手のペースで情報を習得するため、
「考える」という要素が大きい。従い、本を読めば読むほど思考の時間
(考える時間)を得るということになります。
まずは多読で「考える」力をつけましょう。そのうちに自分の意見と著者の
意見を比較しながら「考えて読む」こともできるようになるし、速く・深く
読めるようになります。
推薦書&参考文献
「一生モノ勉強法」 鎌田 浩毅
「レバレッジ・リーディング」 本田 直之
「読みの整理学」 外山 滋比古