【大正8年の藤沢駅】


旧東海道を東戸塚から約25kmを歩いて、ようやく藤沢駅に到着した

私とツレは途中のロイヤルホストでビールとチキンフィンガーしか朝から口にしていなかった

【現在の藤沢駅】

我々は藤沢駅は初めてで、なんの土地勘もない


空腹と暑さにやられて途方に暮れていた


不安「ソバか海鮮がたべたい…」


ツレがうわことのように言った

【鵠庵】

北口には飲食店がなさそうなので南口へ降りて「鵠庵」というそばやをみつけた

すぐさま飛び込むが、人気店らしく満席だった…

途方に暮れて天を見上げると「大衆酒場 さかな 楽助」の看板が目に入った

蕎麦屋の2階が海鮮居酒屋とは、何と言う神の巡り合わせか笑い泣き

【楽助】

偶々あいていたカウンター2席に案内された

勝手がわからず、あたりを見渡すとどのテーブルにも船のような形のものがおいてある

一体あれはなんなんだ…

メニューを覗き込むとどうやら刺身7点盛り2人前¥1,628らしい

とりあえず刺し身を求めていた我々は、値段的にも安いのでそれほど期待せずに注文

【刺身7点盛り2人前】

出てきた刺し身は「どどーん」よだれ

厚切りのトロ、湯引きされた鯛、サーモン、カンパチ、はまち、タコ、アジが惜しげもなく盛られている

どの魚も新鮮で脂がのっている

特に中トロは、これだけでもう一皿たのむかまよったほどだ

【全景】

付け出しの手羽先と大根の煮こみも、手羽先が柔らかくなるまで煮込んであり味付けも手を抜いていない

日本酒も結構種類が豊富なので福島の地酒「大七」を頼むことにした

やっぱり刺し身に合う透明な液体はこれしかない



すでに刺身で満たされていたがもう一品、中トロにするか悩んだあげく、本日のおすすめの「アラ煮」を注文

眼の前に置かれた皿の大きさにびっくり

骨はあるものの、マグロの血合い、ブリ、カンパチの身がたっぷりつまっている

これで¥550

藤沢に住んでいる人か羨ましい