前回までのブログで横尾岩小屋跡まで行き、徳沢園まで降りてきたところまでを書いた

今回はその続きで、徳沢園から明神方面へ下るところから書いていく


《目次  ③  徳沢〜明神〜河童橋〜上高地BT〜松本》


1.   徳沢〜明神

2.   猿の惑星

3.   明神〜河童橋

4.   上高地バスターミナル〜新島々〜松本

5.   松本  和利館

6.   28日の歩行距離


  1.  徳沢(13:10)〜明神(14:00)



上高地バスターミナル発16:00のバスに合わせて、15:00に河童橋へつけるように13:10に徳沢を出発した



ここから明神までは1本道なので、来た道と同じ道をくだっていく



花びらを閉じてぼんぼりのようだったハナビラもいつの間にか満開になっていた



ピークを迎えたニリンソウの群生

他にも朝は目立たなかった、いろいろ花が咲いている



エゾムラサキ



オオタチツボスミレ



朝は薄暗かった湿地帯も日が差し込むと澄んだ水に周囲の緑や空の青色が映り込んでいて美しい



水鳥たちの格好の遊び場になっている


  2.  サルの惑星



前方から何か大きな動物がゆったりとこちらに向かって歩いてくる

熊か?驚き

一瞬身構えるが、おおきな猿であった

こちらが動揺していたのもお構いなく、まるで登山者がすれ違うかのごとく通り過ぎていった


「何見てんだよむかつき」とガンをとばす猿



人目をはばからず、道の真ん中で仲間の毛づくろいをする猿




川を眺めながらもの思いに耽る哲学者の猿

ここにくるまでにも、明神橋の近くや横尾大橋のケーブルの上を歩く猿を見かけていた

いずれも単独の猿で人目をさけていたが、このあたりで見かけた猿の群れは全くと言っていいほど人目を気にしていない

まるで猿の惑星に迷い込んだかのようだ無気力



猿の惑星を無事通過し、明神館前に到着

ここから岳沢湿原経由で河童橋へ戻る梓川右岸コースと一直線に小梨平キャンプ場を抜けて河童橋へでる梓川左岸コースに分かれる

右岸は朝通っているし、先を急ぐので左岸を行くことにした


  3.  明神(14:00)〜河童橋(15:00) 3.3km



面白みはそれほどない道だが歩きやすい

梓川と明神岳、穂高連山を横目に見ながら歩く



バスの出発時間が迫っているせいか、明神を出発してから急に人が増えてきた



ほとんど渋滞である



ようやく小梨平キャンプ場だ

右手の建物は食堂とキャンプの必要グッズの売店




六百山の伏龍水が湧き出る「清水川」は全長200メートルの短い川だが信州の銘水と呼ばれる

いつ行っても水は済んでいて濁ることはない

水に揺れるバイカモの鮮やかな緑がゆれ、さざなみがなければそこに水があることさえ気づかないかもしれない



ようやく河童橋が見えてきた



朝は誰もいなかった河童橋が人であふれかえってい

特に外国人の姿が目立つ

富士山のようにオーバーツーリズムならないことを願うばかりだ


  4.  上高地BT(16:00)〜新島々〜松本駅(17:52)



予定通り15:00に河童橋について土産品などを購入してターミナルに15分前に行くと既にバスを待つ人で行列ができていた

座席は早い者順だが、予約制なので座れないことはない

乗車はスマホの予約画面を見せて人数と名前を名簿と付け合せして合ってれば乗車できるというアナログ方式



車窓は殆どトンネルだが時々見えるダム湖の眺めは上高地の最後の締めくくりとしては悪くはない



1時間ほどで新島々へ到着

松本までの電車とセットで予約していたので、係員に予約メールを見せると鉄道の乗車票を渡された



ホームに停まっていた「なぎさトレイン」ニコニコ

松本電鉄のイメージキャラクター「渕東なぎさ」ラッピングしたものだが…



残念ながらが乗ったのはこちらのノーマルタイプネガティブ


  5.  松本  そば居酒屋  和利館




松本駅に17:53に到着した我々は20:10発の新宿行のあずさ60号を待つ間、予約をしていた蕎麦居酒屋「和利館」へと向かった

松本駅前の飲み屋はかなり早い時間から混み始めるので予約をしておいたほうが無難だ

ここにしたのは山から降りたときの腹のすき具合が想像できなかったので飲みでも食事でもどちらでもいけるようにと思ったからた

結果的に朝からチャーハンとカレーやうどんしか食べていないので腹ペコで正解だった



店にはいると座敷のテーブル席へ案内される

店内は民芸調で古いが清潔感があってくつろいだ雰囲気

食べログクーポンで生ビールをオーダーすると、山菜の胡麻和えが付き出しで出てきた



続いて名物信州サーモン

サーモンと名前がついているが、ニジマスとブラウントラウトを交配した一代限りの養殖品種である

言われてみれば脂分が少なく、あっさりした味わいだが言われなければ気付かないレベルだ

あっさりしているので、肉厚に切ってもしつこくない



そば以外にこの店を選んだのは、ネットの写真でみた馬刺しの赤身の色の良さだ

実際に目の前でみても血の滴るような色をしている

ちまちとカットしていない大ぶりな切り身を口に頬張ると肉の旨味が口の中に広がる

これこそ信州の本場の馬刺しだ物申す



わさび菜のおひたし



野沢菜わさび漬け




こごみ、コシアブラ、筍、フキ、蕗の薹、わらび、タラの芽などの山菜の天ぷら

上高地を歩いていると、こごみやフキをたくさん見かけるのでつい注文してしまった

写真にはないが、仕上げそば(盛りそば)と日本酒「真澄」を注文した

蕎麦は本格的な手打ち蕎麦で、細くて腰がある

蕎麦つゆも出汁がきいてうまいな…

居酒屋の蕎麦のレベルを楽にこえて誰が食べても美味しい蕎麦だ

もう少し飲みたい気分ではあったが、列車の時刻がせまっていた

後ろ髪を引かれる思いで、20:03 発新宿行きのあずさ60号に乗り込んだ

  28日の歩行距離