新宿バスタから夜行バスに乗って、上高地バスターミナルに朝5:20に到着して、穂高神社奥宮で休憩したところまで前回のブログに書いた


ここからは、その先の徳沢、横尾までの道程について書いていく


目次②  明神館〜徳沢園〜横尾〜横尾岩小屋跡〜横尾


1.  明神橋〜徳沢

2.  徳沢園

3.  徳沢〜横尾

4.  横尾山荘

5.  横尾〜横尾岩小屋跡

6.  横尾岩小屋跡〜横尾

7.  横尾〜徳沢

8.  徳沢園  みちくさ食堂

 


  1.  明神橋(7:30) 〜徳沢(8:40)    3.4km




穂高神社奥宮の前のベンチでしばしの休憩を取った後、明神橋

を渡った


一瞬サルのような動物が道を横切るのを今日初めてみかけた


ウグイスやカッコウ、ホトトギスなどの鳥は河童橋のあたりから、そこかしこで鳴いているが、その姿は肉眼では捉えられない





日も昇り始めて寒さも少しづつ和らいできている




徳沢へ向かうルートへの入り口にある明神館はすでにオープンしていたが、立ち寄らずに先を急ぐ




岳沢湿原付近でも見かけた(´(ェ)`)情報

ここ2 〜3日の間に結構出没しているようだ




明神から徳沢区間は道幅も広く、ほぼ平らなので歩きやすい

とはいえ、ところどころ水が地面から湧き出してドロドロになっていて足場の悪い箇所もあるので侮れない

写真のように散策路を横切る水が滝になっている箇所もある




ニリンソウの群生が多く見られるようになった

花びらが気温の上昇に伴い開きはじめている

この様子を見ながら歩くのも愉しい




そこかしこに伏流水が湧き出して沼を形成している




しばらく森の中を歩くと突然視界が開け、梓川と明神岳の背後に聳える穂高連峰の雄大な景観が眼前に広がる

河童橋からの眺めとは角度が違う山の景色を更に間近に見ることができる

  2.  徳沢園(8:40〜9:20)




明神橋からゆっくりあるいて約1時間、徳沢に到着

この時期はまだ気温が低いせいかテントを張る人もまばらだ




まだ朝8:30だが、徳沢園の「みちくさ食堂」はすでにオープンしていた

徹夜明けでようやく温かいコーヒーにようやくありついて、ほっとするニコニコ


体は温まりつつあったが、外の気温はまだ低い





店内は山小屋風ではあるが、お洒落な内装




トイレは有料で¥100

無料の公衆トイレもあるが、きれいな設備で用がたせるのはありがたい

休憩を兼ねて1時間ほど徳沢で時間を潰して9:30に徳沢を出発して横尾へ向かった





徳沢から先は今まで足を踏み入れたことはなかった

徳沢から横尾までは平坦な道だが、約3.9kmあり上高地散策路の中では最も長い

  3.  徳沢(9:20) 〜 横尾(10:30)  3.9 km





徳沢園をでて「新村橋」へ向かうと…

なんと!

橋の架替え工事のための迂回路を示す看板が現れた




当初予定では梓川左岸(上流から見て左側)を歩くつもりであったが行き止まりとなっていた驚き




雄大な景色の中、梓川にかかる仮設の橋を渡って一旦右岸に出る




河原から林の中へ入ると、湿地帯の中、工事現場のような仮設道をあるいていく




気温が上がってきたせいか、ニリンソウの花びらが一気に開き始めた



新村橋が架かっていた場所

今は撤去され、新しい橋を建設中だ




再び河川敷にでて、広々とした仮設道を歩いていく

 


上高地の上流にこんなにも壮大な景観が広がっていたとは…

河童橋の周辺エリアからは全く想像もつかない




砂で固められた地面から、すでになにかの木の芽が出始めている




河川敷はこのまま砂漠のように続いている




いきなり姿を現した何かの工事をしている重機たち

全く人気のない大自然の中を重機たちが黙々と作業を続けている様子は宮崎アニメを見ているようだ

看板によれば「管理用道路の改善と自然な流の再生」のための工事をしているらしい




気がつくと再び梓川の左岸に戻り、見慣れた上高地の散策路の
景観にもどっていた



道路脇の斜面が崩れて根が張り出している、上高地ではお馴染みの自然の芸術

芸術は爆発だ物申す




エンレイソウ

花の種類も増えてきた




横尾近くのニリンソウ

花びらが完全に開くまであとわずか


  4.  横尾山荘(10:30〜10:50)




10:30横尾山荘到着

すぐ隣に横尾大橋が見えている

橋の袂のベンチで休憩をとることにした

気温が上がってきたので上着を脱いでシャツ1枚で十分だ

ここで引き返すかもう少し先まで行くかはまだ決めていなかった

帰りは16:00上高地バスターミナル発のバスで新島々まで行き、そこから電車で松本へ

松本で夕食後、特急あずさに乗車する予定なのであまり時間の余裕はない





ここから先は登山道になっていて、次のポイントの本谷橋まで登りで2.8km、往復するとなると2時間は必要だ

既に11:00になっていて、横尾から河童橋まで戻るには3時間、合計5時間は必要だ

お土産の購入など考えると15:00には河童橋についていたい


昼食も取らなければならないので全く時間が足りないネガティブ




本谷橋へ行く途中に横尾岩小屋跡というところがある

そこまでであれば横尾から往復1時間も見ておけば余裕だろう


  5. 横尾(10:50)〜横尾岩小屋跡(11:10)1.4km



横尾大橋を渡ると、ここまでのトレッキング用の散策路とは趣きがかわり、道幅もすれ違うのがやっとと言う感じの登山道となる

道行く人はへルメットをもった重装備の人ばかりだ

軽装の我々を心配してか声をかけてきた山岳ガイド風のお兄さんによれば本谷橋までは軽装でも問題ないそうだ

体力的には全く問題ないが残念ながらそこまでの時間はないネガティブ




視界の開けた場所からはロッククライマー達の聖地、屏風岩の横顔が僅かに見える

【横尾岩小屋】


岩谷小屋跡に到着

昭和の初期にはここに岩小屋があって屏風岩で死んだクライマー達の幽霊が出ることで有名だったらしい

現在日本にも氷河があったことは定説となっているが、その痕跡を残す場所でもある

【屏風岩】


岩小屋跡から屏風岩を真横からながめる

本谷橋まで行けば正面に見ることができるだろう




この屏風岩をぐるっと右側から回り込む様に登ったあたりに、氷河の浸食作用によってできた涸沢カールがある

穂高連峰への登山基地となっていて、紅葉やカラフルなテントの眺めが有名だ

一度は行ってみたいものだが、素人には難易度が高い



  6.  横尾岩小屋跡(11:10)〜横尾(11:30) 1.4km




予定通り岩小屋で引き返し横尾大橋まで戻る




橋からはチラホラとテントが張られたキャンプ地がみえる

【横尾山荘】


正面の建物は食堂兼売店、キャンプ受付になっている

  7.  横尾(11:30)〜徳沢(12:30)  3.9km



横尾を出発して再び梓川を渡り、河川敷にでる



行きは眼前に奥穂高岳の雄大な眺めがあったが、帰路は砂漠の民のごとく、砂嵐こそないが強風が吹き荒れる中をさまよい歩く




梓川の仮設橋を渡ればもうすぐ徳沢だ




ようやく迂回路から本堂に戻る




徳沢園に到着ニコニコ


  8.  徳沢園 みちくさ食堂(12:30 〜13:10)




登りの時にコーヒーを飲んだ「みちくさ食堂」で予定通りランチをとることにした

前回上高地に来たときは明神の嘉門次小屋で食べて雰囲気も味も良かった

「嘉門次小屋」は上高地の歴史を感じる食堂、「みちくさ食堂」は登山家のための最後の優雅な食事場所という感じで、それぞれ役割が違うので甲乙つけがたい




私が注文した「野沢菜チャーハン」¥1,200

野沢菜と細かく刻んだ野菜がカラフルで美味しそうよだれ

一口食べると、野沢菜の優しい塩味とシャキッとした食感がいい

腹をすかせた登山家の腹を満たすためか量は多く、食べても食べても量が減らない

満腹中枢全開にさせたい人向きのメニューだ




ツレが頼んだ「山の手作りカレー」¥1,200

辛めのルーにゴロゴロしたビーフと人参がはいったイチオシのメニュー




ツレが頼んだ「カレーうどん」¥1,000

基本は山のカレーをのごはんをうどんに変えただけだが、うどんつゆのだしもきいている



食事を終えて13:10に徳沢を出発

15:00までに河童橋までつかなければならないので、ここからは休憩なしで一気に駆けおりるのだがそれはまた別のブログで

《③へ続く》