冬の間に運動もせずに食べてばかりだったせいか、お腹周りの皮下脂肪がだぶついていたせいだった
東海道を弥次さん喜多さんのごとく歩いてみることにした
とりあえずは…スタートは日本橋、ゴールは蒲田か川崎
ただ歩くだけではつまらないので何か「東海道的なものをみつけながら歩く」ことにした
東京駅の八重洲口から、東海道のスタート地点である日本橋方面へ歩くといきなり今新一万円札で話題の「渋沢栄一」の銅像が待ち受けていた
【日本銀行】
開花が遅れていた桜も今日は満開になっている
人のながれにつられて「江戸桜通り」に入ると、そこはなんと日本銀行の真ん前だった
古典的な重厚な建物に桜が映えていて月曜の午前中にもかかわらず賑をみせていた
【日本橋三越】
そこから、日本橋三越前を抜けて「東海道」の起点となる「日本橋 」へとでた
0. スタート 日本橋
【日本橋】
日本橋川の上は首都高が走り、日本橋の上を丁度屋根の様に覆っていた
日本橋の創架は江戸幕府と同じ1603年
現在のルネサンス式の石造りの橋桁は1711年にできたものだそうだ
橋の中心に東海道の起点を示す「日本国道路元標」が埋め込まれているがトラックなどがビュンビュン通るので間近で見ることはできず、歩道にレプリカがおかれている
元首相の佐藤栄作の揮毫によるものだそうなので、こちらは比較的新しい
しかし、字うまいな…今の総理大臣も書けるのだろうか?
【麒麟像】
橋の欄干中央部に置かれた「麒麟(きりん)像」
「これのどこが麒麟じゃ?」
と思ったが、昔の麒麟は動物園にいるキリンではなく想像上の動物だったらしい
その姿はキリンビールのラベルや東野圭吾の小説「麒麟の翼」でもおなじみの通り、首が長く翼が生えている
1. 八重洲
【麒麟像】
日本橋から国道15号線の中央通り(旧東海道)を歩き程なくして東京駅八重洲口の正面からのびている「八重洲大通」にぶつかる
この交差点の「STARTS」が入るビルの下にも麒麟像があったが、こちらは実在する方のキリンで一安心
昔は漢方薬の「津村順天堂」の本社がここにあったころに作られたものらしい
キリンは漢方の王様だと当時の社長が言っていたという説が有力だが、制作された意図は良くわかってはいない
位置的に言っても日本橋の麒麟像に触発されているとは思うが…
【ヤン・ヨーステン記念碑】
八重洲通りの中央分離帯に「ヤン・ヨーステン」記念碑がある
ヤン・ヨーステンは慶長5年(1600年)にオランダ船「リーフデ号」で豊後(今の大分県)に漂着したオランダ人
日本に留まり、外交や貿易に尽力
徳川家康の信任を得て現在の皇居にある和田倉門から日比谷のあたりに屋敷を与えられた
彼の名前にちなんでその辺りの沿岸部が「八代州河岸」(やよすがし)とよばれていたことが、今の「八重洲」と言う地名の発祥となっている
2. 京橋
【明治屋】
八重洲から京橋へ向かうと、通り沿いに「明治屋京橋ビル」が見えてくる
地下が、メトロと繋がっている現存するビルとしては最古のものらしい
【東京スクエアガーデンの桜】
東京スクエアガーデンでは丁度🌸が満開
【京橋親柱、ガス燈、銀座煉瓦の碑】
銀座の入口には奇妙な3つのモニュメントの集合体がある
1.京橋の親柱
京橋は日本橋から京へ向かう最初の橋があったことに由来する
昔は京橋川が流れていたが、今は埋め立てられて京橋の親柱のみ残されている
2.銀座煉瓦の碑
明治5年の銀座大火後の防災意識の高まりを記念して作られた
地面のレンガは最近発掘されたレンガを使用して当時のフランス積で再現されている
3. ガス燈
文明開化を記念して明治に使用されたガス燈の実物を一部使用して再現している
3. 銀座
【江戸歌舞伎発祥】
京橋の親柱と中央通りを挟んだ向かい側に江戸歌舞伎発祥がある
江戸歌舞伎の発祥は歌舞伎座ではなく、このあたりに「猿若中村座」を立ち上げたのが最初らしい
【銀座の交番】
歌舞伎座発祥の碑のとなりには、京橋の「親柱」とそっくりな交番がある
親柱愛すご!
【銀座通り】
細いビルが密集している
残念ながら、この辺りでは大火の教訓は生かされていない
さすが銀座
慶長17年(1612年)徳川幕府が銀貨鋳造の銀座役所をここに設置したことから銀座と呼ばれるようになった
それにしても、この辺りは発祥ものだらけだ
【時計塔】
セイコーグループの和光ビルにある
【スウォッチストア】
銀座通りはコロナ前と同様に外国人で溢れかえっていた
和光前とは異なり、スウォッチストアは開店前にすでに300メートル近い行列ができていた
頑張れセイコー!
5. 新橋 • 汐留
【新橋の親柱】
銀座と新橋の境目に再び新橋の「親柱」が姿を現す
現在は埋め立てられてしまった汐留川に架かっていた「新橋」
の親柱だ
京橋のものより太くてガッチリしている
【新橋停車場(復元)】
国道15号線から少し汐留方面へ逸れてみる
明治5年(1872年)、日本最初の鉄道が新橋〜横浜間に開通した
その時の駅舎とプラットフォームが復元されていた
【日比谷神社】
新橋をでると15号線は中央通りから第一京浜となる
JRの東海道線、京浜東北線、山手線が通るガード下を抜けると「日比谷神社」にでた
目立たない神社だが、もとは日比谷公園の大塚山にあり、江戸城建設や鉄道の敷設などのたび毎に移設されて、現在の地にいたる
400年以上の歴史があり、別名鯖稲荷ともよばれ鯖の御朱印が人気の神社らしい
御祭神は豊受大神、祓戸四柱大神
【イタリア街】
日比谷神社の南側にイタリア風の建築物と広場が広がっていた
残念ながらがオフィス街でショップや飲食店はほとんどない
【芝神明商店街】
国道15号線に沿って商店街が通っている
車の通りを避けて商店街を歩いていくことにした
6. 浜松町
【浜松町駅】
真ん中のビルが、ソフトバンクの本社
【金杉橋】
金杉橋から古川を眺めると屋形船の係留所となっている
7. 田町
【田町駅】
田町駅前の慶応仲通り商店街
【御田八幡神社】
和銅2年(709年)から1300年以上の歴史のある神社
現在の社殿は昭和20年(1945年)に東京大空襲で焼失後、昭和29年(1954年)に再建されたもの
主祭神 誉田別尊生命
8. 高輪ゲートウェイ
【高輪ゲートウェイ駅】
現在山手線の停車駅の中では最も利用者数が少ないと推測される「高輪ゲートウェイ駅」の周辺エリアはコロナ明け後に急ピッチで開発がすすみ、高層ビルの建設ラッシュとなっていた
9. 品川駅
【品川駅】
高輪ゲートウェイ駅から品川駅はさすがに将来的に歩行者デッキで繋がるだけあって、15分も歩けば着く
品川宿の入り口までもう少しだが、記事が長くなったので一旦ここで終了