《目次》

1.   キュンパス

2.   東京〜盛岡 はやぶさ101号

3.   盛岡 三ツ石神社 鬼の手形

4.   盛岡 報恩寺

5.   盛岡〜仙台 こまち18号

6.   松島 二八屋食堂

7.   松島 瑞巌寺

8.   松島 五大堂

9.   松島 福浦橋

10. 松島 渡月橋

11.  仙台 牛たん料理 閣 ぶらんどーむ本店

12. 仙台〜東京 やまびこ


1. キュンパス

「旅せよ休日!JR東日本たびキュン早割パス」なる
恐ろしく長くて、絶対に舌を噛みそうなお得な
切符が発売されている

JR東日本管内の新幹線を含む全ての列車が
1日1万円で乗り放題


新幹線も乗れて席指定も2列車まで可能
青春18切符ユーザーには夢のような企画だニコニコ

3/14までの期間中で、14日前までに購入が必要
とのことなので時間があまりない

早速購入して使ってみた


2. 東京〜盛岡 はやぶさ101号


はやぶさ101号 東京〜盛岡

東京駅発 7:16

盛岡駅着 10:05

(強風のため3分遅延)



とりあえずつれが仙台の牛たんと松島の牡蠣が
食べたいというので仙台へ行くことにしたのだが

せっかくの乗り放題

盛岡まで足を伸ばすことにした

指定席に座れるのは2回までだが、
ここでこの切符の最初の落とし穴がまっていた

なんと、2週間前にもかかわらず東北新幹線の
朝8:00ぐらいまでの指定席はほぼ満席驚き

しかも、東北新幹線のはやぶさ、
秋田新幹線のこまちは全席指定なのだ

そんな中で唯一空いていてのがはやぶさ101号だ

この列車は仙台まではノンストップ
仙台以降は他のはやぶさよりも停車駅が多い

そのため、仙台以遠の乗客には不人気のようだ

とはいえ仙台までは時速320キロを体感できるはず

盛岡の滞在時間は1時間45分しかないが
立っていくよりはましだ


3. 盛岡 鬼の手形

盛岡 

三ツ石神社 鬼の手形



盛岡はNYタイムズ紙の2023年、世界で訪れる
べき都市第2位に選ばれている

然しながら、滞在時間は1時間45分

盛岡といえば、「わんこそば」「冷麺」
「じゃじゃめん」の三大麺だが…よだれ

我慢して「北盛岡駅」近くの「報恩寺」に
向かうことにした

市内循環バス「でんでんむし」を利用する

本町通り1丁目バス停で降りて北山寺院群を歩く

すると何の変哲もない小さな神社で
「鬼の手形」なる巨石に出くわしたのだった物申す

三ツ石の神様が鬼を捕らえたときに
「もう二度と悪さをしません」という約束をして
この巨石に手形を押させたという言い伝えだ

岩の何処かに手形が残っているらしいが、肉眼では
残念ながら、見えない

これが「岩手」という地名の発祥
と言われている

その割には知名度が低いし寂れている…笑い泣き


4. 盛岡 報恩寺 五百羅漢

盛岡

報恩寺 五百羅漢



鬼の手形の三ツ石神をでて左の道路を渡ると
報恩寺の山門が見えてくる


五百羅漢と立派な山門が印象的な、創建600年
の歴史のあるお寺

表情豊かな五百羅漢は一つとして同じものはなく
なかなかの見ごたえがある

とはいえ世界第2位を実感するにはこれだけでは
不十分だが、時間切れ…

盛岡城跡、開運橋、岩手銀行などを
車窓からながめつつ「でんでんむし」右回りで
盛岡駅へ向かった


5. 盛岡〜仙台 こまち18号

こまち18号 盛岡〜仙台

盛岡駅発 11:50

仙台駅着 12:29


盛岡駅へ到着すると、ちょうど
「はやぶさ」と「こまち」の連結シーン
に出くわした

秋田の在来線を走行してきた「こまち」
と新幹線区間のみを走行する
「はやぶさ」は盛岡駅で連結するのだ

下りは「はやぶさ」が前でこまちを
引っ張る形だが上りは逆になる

どちらの列車で指定しても同じであるが
せっかくなので
「こまち」に乗ることにした

どちらも全席指定列車なので指定必須
これで座席指定2回の
権利を全て使い果たしたことになる

盛岡駅から仙台駅間はノンストップなので
あっという間の40分だ

「こまち」も「はやぶさ」と同じ軌間だが
在来線のホームにぶつからないよう車体自体
は細く作られているので少し圧迫感がある


6. 松島 二八屋食堂

松島

二八屋食堂


仙台駅から松島海岸駅までは、JR仙石線で約40分
13:30頃に到着した。

観光よりも牡蠣が目的だったので
まずはお店選び

大通り沿いを五大堂に向かって歩くと
焼いたイカや貝をすきまなく並べている
「二八屋食堂」が目に入った

直感的に、ここはいける 物申す と判断し入店

「海岸セット定食」「十割天ざる定食」「生牡蠣」

オーダーすると店員から予想もしなかった質問が…

真顔「生牡蠣はジャンボとスーパージャンボ
どちらにしますか?」

驚き「スーパージャンボって…」

ニヤニヤ「ジャンボ¥600、スーパージャンボ¥700です」

無気力「じゃぁスーパージャンボで…」

すると、今ま見たこともないような
手のひらサイズの牡蠣が本当に出てきたのであった

普通の牡蠣3個分は楽に超えている



7. 松島 瑞巌寺

松島

瑞巌寺


残念ながら内部の撮影は禁止

瑞巌寺の名称は伊達政宗が衰退していた円福寺を
復興させて「松島青龍山瑞巌円福寺」
と改めたことにはじまる

一説には天下を取った際に、天皇を招き入れる
画策をしていたとも言われている

見事な金碧障壁画を見ると、
さもありなんとおもわせるものがある

崖には鎌倉時代から江戸時代にかけて
供養のために使用された洞窟群がある

同じような洞穴は雄島など松島の至るところで
見ることができる

古来から松島が「奥州の高野」とよばれる
霊場であったことをうかがわせる



8. 松島 五大堂 


松島

五大堂   透かし橋



五大堂は一番楽しみにしていたのに…


まさかの通行止め&立入禁止ポーン


透かし橋が老朽化したため改修工事中とのことだ…




9. 松島 福浦橋(福浦島)

松島

福浦橋(福浦島)

気を取り直して、福浦橋を渡って福浦島へ

252メートルの橋を渡って
島を一周が1キロメートルぐらいだろうか
思ったよりも大きい島だ

展望台からのナガメも最高昇天

弁天堂には何故かミニダルマが…



10. 渡月橋 雄島

松島

渡月橋(雄島)


再度、松島海岸駅まで戻りさらに先に行くと
渡月橋へでる

橋を渡ると奥の細道の幟が立っていて
ここ「雄島」に松尾芭蕉が訪れたことを
教えてくれる

雄島からの眺めも大変素晴らしいのだが
そろそろ島に飽きはじめていた


松島

松島公園管理事務所


雄島から松島海岸駅までの道のりで
東日本大震災の際の津波の水位を示す
看板を見つけた

線の上と下で壁の色が違っているのが生々しい
高さは胸の位置ぐらいだろうか

このあたりは隣の塩釜とは違い、松島の島々が
防波堤の役割を果たし、直接生死に
関わる被害は少なかったようだ

日も暮れてきたし、仙台で牛タン屋の予約を
入れていたので駅に戻ることにした

その時、私は大事なことをわすれていたことを
思い出した

揚げたての「むう」を食べていなかったネガティブ

松島名物の豆腐蒲鉾「むう」の揚げたて
を食べれるというので楽しみにしていたのだが
次に行く牛たんに気を取られ、すっかり忘れていた…

閉まりかけていた駅の売店に飛びこみ
5個セットを買えたのは不幸中の幸いだ

津島海岸駅から仙石線にゆられること40分
再び仙石駅に降り立ち、お土産屋さんに
寄った時には既に「むう」はうりきれていた

さすがである

11.  仙台 牛たん料理 「閣 」ぶらんどーむ本店



仙台

「閣」 ぶらんどーむ本店


仙台駅から地下道を歩くこと20分ぐらい

のところにその店はあった


7時に予約を入れていたのですぐに入る

ことができたが、すでに20人ぐらいが並んでいる


流石は人気店だ物申す


注文した品は以下の通り


「牛たん焼き定食4枚麦ごはん テールスープ付」

「牛たんタタキ」

「とろろ」

日本酒「鳳翔」


お酒を頼むと漏れなく「牛たん角煮」が

お通しとしてついてくる


牛たん焼きの厚み申し分ない

しかも、1枚1枚の部位によって柔らかさや

旨味が異なるときた


一番柔らかい部位は箸で簡単にほぐれる程だ

硬い部位はしっかりとした歯応えと旨味が残る

  

牛たんタタキは、ほぼ刺し身といって良い

マグロでいえば、中トロのような

程よい脂ののりで、噛むほどに旨味が増すちゅー


前菜としても良いし、タン焼きを食べたあとでも

ポン酢のサッパリとした味付けなので美味しい


とろろは別売りなのはちょっと損した感じだが

そんなことは気にならないぐらい美味い


青森県やませ長芋というブランド長芋


只者ではない物申す



12.  仙台駅〜東京 やまびこ72号

仙台駅〜東京駅  やまびこ72号

仙台駅発20:55

東京駅着23:20



この時既に、キュンパスで座席指定できる権利を

既に使い果たしている我々には、「はやぶさ」

という選択肢はなかった


いや、もしも権利があったとしても

金曜日の夜、指定席は、全て満席だ


やまびこの自由席にかけるしかない


決死の覚悟で列車を待つ人々の前方に陣取ったが

到着した列車は気が抜けるほどガラガラだ


それもそのはず、仙台駅〜東京駅まで3時間25分

はやぶさなら盛岡駅からのってもお釣りがくる

ぐらい時間がかかる


「旅せよ休日!JR東日本たびキュン早割パス」

通称「キュンパス」に仕組まれた

最後の落とし穴に、我々は、見事にはまっていたウインク