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5年間離職ゼロの介護事業所になった経緯(人を雇う難しさ)

 

こんにちは!生チョコぽん酢です。

私は少し前まで介護保険事業所を運営していたのですが、今日はその話を書こうと思います。

 

尚、今回は裏記事で書こうと思っていた内容も含めて書きますから、少し内容が散らかってしまうかもしれないことをご容赦ください。

 

  トラブルに振り回された日々


私は元々、22歳の頃からいくつかの事業にトライしていたのですが全て私一人で、

介護事業を始めてから初めて人(他人)を直接雇用する経験をいたしました。

そこで、今の時代で人を雇うことの難しさ痛感して、本当に多くの経験や勉強をさせて頂くことができました。

開業してまもなく何が大変だったかというと、利用者の獲得ではなく安定したサービスを提供できるようになることです。

というのも、私は働いてくれる職員の皆さんに心からのリスペクトをしており、1人ひとり大切にしたいという真心が強かったからなのです。

ですから職員からでる不満には、わざわざ1人ひとり毎回時間を作り、個室でしっかり話を聞き、対象となる職員を呼びまた話を聞いて、そして対策をして。

揉め事がある度にこうした事を繰り返していました。

なぜなら職員の皆にとってより良い環境を作ることは、利用者さんにとって過ごしやすい環境づくりに直結するからです。

 

介護事業所というのは職場と家が混合している特殊な場所なので、凄く神経を使っていました。

 

  トラブルの原因は無駄な優しさだった


しかし、その尽力もむなしく事業所は落ち着くどころか、問題が後を絶ちませんでした。

一部の職員達は利用者さんの前で他人の悪口や不平不満を言ってしまう始末で、

そうした利用者さんが不安がったり、はたまた変な正義感を持った利用者さんや家族が私の所に"私を悪者"という前提で乗り込んできたり。

私の優しさが、常に根拠のない誹謗中傷として返ってくるような形となっていたのです。

そしてある事に気が付き、実行してみることにしたのですね。

それは、全て不平不満を言ってくる職員の希望通りにしたらどうなるのか?

という実験です。

2、3度実行してみて分かった事は、全て希望通りにしてあげても、今度は別の文句を言ってくる、そして最後は悪態ついて辞めていく、ということでした。

つまり、文句を言う人(常に不満を持つ人)には何をやっても無駄だということが分かったのです。

それに気づくまでに3年かかりました。

これらの人々は、最もらしいことを言う人も多く、また「私の言うとおりにしたら事業所が良くなる」ような言い方をされる方もいらっしゃったわけですが、

冷静に考えてみれば、私は自腹で数千万円も投資して銀行からも借入をして、私の責任の上で運営している会社であり、

そんな私に対して、職員さん達は何の責任も負う事がありません。

つまり立場がまるで違うので、普通の神経をしていたら、よほどのことが無い限りは上記のような事を言えるはずがないわけです。

私はあまりに全ての人をリスペクトして接しすぎていたのですね。
 

  理想と現実(表にでることが事実ではない)


ですから、心を鬼にして「ここは私の会社で全て私の方針に従ってください」というスタンスの経営に切り替えたのですよ。

これは表面上だけで見たら、よくテレビニュースやネットニュース等で話題になるパワハラ社長みたいですよねw

でも叩かれることは覚悟の上でした。

全ては利用者さんに安心して過ごしてもらう為、ここは人の命を扱う場所です。

せっかく私を信用して集まってきてくれた利用者さんに、この環境はあまりに不憫すぎて、申し訳ない気持ちの方が勝っていたのです。

その結果どうなったかと言いますと。

当然、不満ばかりいう層の職員達は難癖つけて辞めていきました。

しかも辞めるだけに飽き足らず、私への嫌がらせや攻撃等の置き土産を残していきました。

このような層の人は、常に自分が優位に立たなければ気が済まない人達だということが理解できました。

しかし、思い通りにさせてあげても結果は変わらない人達です、放っておきました。

職員が減っていきますから、このままではヤバイかな?と誰もがそこで思ってしまうでしょうが、私は更に貫き通しました。

そしたら、全然目立たなかった良い職員達の存在に気付くのです。

これら良い職員達は、特に私に不平不満を言うでもなく、そりゃ人間ですから内心では思うところはあっても、

よほどのことが無い限り意見などしてきません(だから目立ちません)。

これも表面上だけで見たら、よくテレビニュースやネットニュース等で話題になる社畜や奴隷みたいですよね。

でも上に立つ私は、こうした良い職員達にだけ最大限のリスペクトを向けるようにしました。

時がたつにつれてふるいにかけられ、残念な層の職員はいなくなり、良い職員だけが残った頃には

なんと勝手に職員達が集まるようになったのです。

どういうことかといいますと、介護業界は常に人手不足と言われていますがその通りで、求人費用も馬鹿になりません。

1度かけたくらいでは応募が来なかったのです。

ですが、その求人募集すら必要なくなりました。

求人していないのに「今募集はしていますか?」等、勝手に電話が鳴るようになったのです。

あれには信じられない話で驚いてしまいました。

そこから5年間、なんと求人募集は1度もせず、望んで働く職員しかいないので離職者もゼロになりました。

 

介護事業所で管理職をされた事がある方なら、これがいかに驚くべきことであったのかが分かると思います。

 

  社会の縮図


結局最後はコロナ禍も相まって大きな会社に事業譲渡したわけですが、

思えば残念な層の人間達に私が振り回されていた間、常に良い職員達に負担がいっていた構図になります。

そして、これはまるで社会の縮図そのものだなと思ったのです。

今の社会って、こうした自分さえよければ何でも良いという自分勝手な勘違いさんが本当に多くて、

そしてそういう勘違いさんはこれまた不思議で、蓋を開ければ全て自分の為なのですが、もっともらしいことを言うのですよ。

こうした勘違いさんたちによる強すぎる自己主張のせいで、社会はどんどん規制も増えて、へんてこりんな形になっています。

話を聞こうにも、こうした層の話を聞いたところでらちが明かないということは、私が自分の身を削って証明しました。

しかし、目立たない良い人の声をどのように聞くのかが、これもまた難しい点でした。

つまり、政治家も同様で、国民の声を聞くことの難しさは察してしまいます。

一部では政治の暴走があるように私には見えますが、一方で政治家は国民の声を聞くという難しさがあるのも間違いありません。

私程度の規模の事業でこうなのだから、本当に大変だろうなと思いました。

 

まぁ一方で、今の政治はそうした勘違いさん達による、勘違いさん達の為の政治になっているとも見て取れるわけですが。

 

  人間は全体の為に動かなければいけない


やはり人間は、全体のために動かなければ駄目です。

色々な意見があるでしょうが、全体の為を思っている人(つまり背後にあるのは真心)の言動と、

常に自分の利益の為だけに自己主張している人の言動を、"声"として同列にしてはいけないのです。

後者は雑音でしかありません。

世の中が良くなって欲しいという気持ちは強くありますが、

しかし政治だけが変わったところで実際何も変わらないと思うのです。

私自身にも耳の痛い話ではあるのですが、今世の中で起こっているたくさんの大変な事。

 

しかしこれら多くの問題の本質は、多分我々庶民側のレベルなのではないのかなと。

思える節があるのです。

 

  村社会の難しさ

 

最後に話が脱線しますが、近頃はSNS等のネット上では、精神的に成長した人が行き着く先みたいな感じで、

 

自給自足や村暮らしや、そうしたコミュニティを作る動きが加速しているように見えますが、

現実的には社会性に欠けている人が村暮らしなんて出来るわけがないのですね。

 

一組の男女が結婚や同棲すら難しい時代です。


昔の村々には掟こそありますが、それは数える程度であり、基本的には今でいう無法地帯です。

しかしなぜ治安が保たれているのかと言えば、一人ひとりが精神的に健全で、おおらかで、自立して、社会性に長けていたからに他なりません。

現代の人達に果たしてそんなことができるでしょうか。

 

現状の社会を見る限り、私には不可能に思います。

 

法や法執行機関に守ってもらわなければ、安心して人間関係すら築くことができない世界です。


私には、よほど人間性の長けている人々で集まらない限り、命にかかわるような揉め事が頻発することになるのではないか?と思ってしまうし、

 

そしてそのような人間性に長けた人と言うのは、これも私の偏見にはなりますが、今の社会にも適応しているだろうと思ってしまいます。

 

つまり、どのような形で実現しようとも、社会そのものへの依存からは抜けられないのではないのかと思うのと、


少なくとも私は、まずは今の社会で自身の未熟な社会性を養いながら、持ちつ持たれつで生きていこうと思いました。

いざ今の社会が崩壊することが有れば、その時の事はその時に考えようって。

 

そしてそうならない為に微力ながら(私が正しいかもわかりませんが)、ブログ等を使って声をあげていこうって。


思うのでした。

ちなみに今書いた村暮らしのお話。

私が好きなユーチューバーの方が、アメリカにある無法地帯に行った時の動画が大変参考になります。

普段他の人の紹介をすることなど滅多にありませんが、きっと私が言わんとしていることが一部の人になら伝わるかなと思うので、最後にその動画だけ貼っておきますね。

 

 

結局どこへ行こうとも修行なのだと思います。

 

以上、いつもお読みくださりありがとうございます。

 

 

おわり

 

 

 

 

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