こんにちは、生チョコぽん酢です!
一昨日の記事で、先週はコロナ搬送が一件もなかったので、「落ち着いてきたのかな?」と勝手に思っていたのですが、気のせいでした・・・。
マスメディアの報道ベースの感染者数って、どうも実態とのタイムラグがあるように感じるので、あまり参考にしてないのです。
昨日の日曜はお休みだったのですが、なんと着信が20件(普段なら日曜は1件あるかどうか)。
そして今日は朝からコロナ搬送依頼ラッシュでした。
今日はそんなお話です。
まず、通常の患者さんの搬送が終わった後に、産婦人科クリニックから連絡がありました。
入院している妊婦さんがコロナ陽性だったようで、ご自宅まで送り届けて欲しいという内容でした。
業務手当等のお金の話もきちんと済ませ、現場に向かいます。
産婦人科クリニックに到着して受付に声かけをしたのですが、やはり女性ばかりなので私が入ったとたん皆の視線が集まります。
ちょっと気まずいです。
私「〇〇様のお迎えにきたのですが」
受付「こういうケースは初めてなので確認させてください。」
ということで外で待っていました。
そしたら看護師さんが来たのでお話したところ、通常の外来とは別の出入り口があるようなので、そこから患者さんが下りてくるという流れみたいです。
しばらくして看護師さんと患者さんが出てきて、荷運び等を手伝いつつ、ご自宅まで送り届けましたが、ただそれだけのこと。
金額が高過ぎる
これは中々伝わりづらい部分だと思いますが、実際に対応してみないと適正価格かどうかなんてわからないのです。
普段の介護業務+コロナ対応をベースとして手当を決めているので(民間救急なので当然ですが)、たまにこうした若い方を対応すると、金額がめっちゃ高く感じて、頂くのが悪くなることがあるんですよ。
確かこの記事の時もそうでした。
今日の方には予め一番安い業務手当を伝えていたのですが、それでもほぼ健常者でお手伝いなんて何もなく、ただタクシーみたいに送迎しただけです。
乗り降りも自分で出来るし、私は運転しただけ。
なので業務手当は、ほんの気持ち程度(2,000円w)頂くだけにしました・・・。
これプラス運賃になるのでお会計は5,000円とかです、これ安いですよね?高いですか?
同業者さんが見たら「なんじゃそりゃぁ」ズゴーンってずっ転けちゃいます。
コロナ対応の価格設定の難しさを改めて痛感しましたね。
でも電話からの情報だけでは、実態がまるでつかめないから困ります。
嘘ついてくる人もたくさんいますし。(例1、例2)
元々介護が必要な方なら、今の価格設定でも十分安い方に入ります。
でも今回みたいなほぼ健常者なら、一番安く設定しても高くなりすぎです。
かといって健常者でも、迎えに行ってみると身動き取れない状態の人だっています。
マジで難しい
で、次。
この女性を搬送した直後に、またコロナ搬送依頼がありました。
状況を聞いたのですが、どうやら病院で検査をしたら陽性だったのですが、もっとちゃんとした検査がしたい(謎)という理由で近くのクリニックに検査の為に受診したいとのことでした。
尚、発熱40度で結構急性期っぽい感じです。
私はこの後すぐに迎える旨を伝えて、業務手当のお話をしました。
私「その症状だと、通常の料金にプラス〇〇円になります」
患者さん「え、1人〇〇円ですか?」
私「一人と言いますと・・・?」
患者さん「4人乗るんです」
私「ほ?」
一家全員40度の発熱・・・・
最近一家全員っていうキーワードを良く聞く気がします。
先々週は3回そんなキーワードを聞きました。
でもさすがに陽性者4人を乗せるは現時点ではイレギュラーすぎて、どんな料金を設定すればいいのかわかりません。
またまた価格設定に困りました。
相手に損をさせてはいけないし、他の患者さんとの相場観も大事にしなければいけません。
とりあえず通常のコロナ搬送を1名と考えて、4倍だと高過ぎるので、2名分(2倍)の料金をご提案して承諾を得ました。
ちなみにこのやり取りの間も別の搬送依頼の電話が来ています。
もうハチャメチャです。
現場までは15kmほどありましたので、その間に細々した確認をしたかったので、行先のクリニックに電話をしました。
そしたらおばちゃん(おそらく看護師)が出て・・・とりあえず口調など、できるかぎり記憶の通りに書いてみます。
補足:相手は最初から最後まで喧嘩腰な口調
私「本日〇〇様をそちらに搬送する民間救急の者ですが」
おばちゃん「〇〇さんは陽性みたいよ?こっちも忙しいから早く連れてこないと閉まっちゃうよ」
(ん?)
私「はい、今ご自宅に向かっているところなのですが、いくつか確認したいことがありまして」
おばちゃん「はいなんでしょう?」
私「そちらのクリニックの流れによって、私は現場で待機するかそれとも事務所に戻るか等判断が変わってきます。検査にはどれくらい時間がかかりますか?あと、検査をする(待つ)スペースはあるのですか?」
おばちゃん「抗原検査して陽性だったら保健所に連絡します」
(ん??)
私「え、はい。時間はどれくらいかかりますか?抗原検査なんですか?」
おばちゃん「抗原検査をして陽性ならPCR検査ね。逆のこともあります。お薬まで出すから待つのは無理なんじゃない?お金かかるんでしょ?」
(ん???)
私「え、あ、はい。一度事務所に帰る場合、終わってからお迎えにあがるとどうしてもそれなりに時間がかかってしまいます。その間患者さんが待つ場所はありますか?近くで待機するとお金はかかります。」
おばちゃん「あると言えばあるしないといえば無い。忙しいから電話切りますよ?」
(ん!?)
私「え?ちょっと待ってください。あるのですか?無いのですか?」
(無いならそもそも待機するしか選択肢がない)
おばちゃん「は?だから分からないって言ってるでしょ」
(こっちの方がもっと分からないよ!?)
私「私はクリニックの人間ではありませんので仕組みも流れも分かりません。待つ場所がないのに待たせるとしたら、そちらの責任でどうにかしてくれるという認識でよいのでしょうか?」
おばちゃん「は?ならあんたが待ってなさいよ。あんたの責任で。無料でしょ?」
私「いえ、待つのならお金はかかります。とにかく落ち着いてください。」
私「そんな喧嘩腰では会話できません。一度深呼吸して話を聞いてくれませんか?」
おばちゃん「ガチャ」
完全に脳がやられています。
まず会話が成り立っていません。
そして想像力が皆無です。
こうなったらこうなるというような簡単な連想ゲームが全くできなくなっています。
患者さん目線など全くできていませんし眼中にもありません。
私達(未来)の話なのに、今自分の置かれている状況の話をしていたりします。
これは認知症とはまた少し違う印象です。
脳の萎縮なのでしょうか。
私はただ一番クリニックにも患者さんにも負担が少なく、そしてお金が安く済む方法を模索しているだけなのですよ。
しかも話は終わりません。
この電話を切られた時点で、もう患者さん宅まで残り10分程度のところでした。
そして患者さん宅に着くギリギリのところで患者さんから電話がきます。
患者さん「すみませんキャンセルさせてください。主人が40度の熱でも運転していくことになりました」
あ、これ、クリニックから何らかの電話が患者のところに入ったなと、察しました。
邪推かもしれませんが、そうとしか思えません。
私の心が汚れているのだろうか。
つか、そんなにコロナ患者が嫌なら、もう発熱外来なんてやめればいいんですよ。
結局、こういう人たちがいるから、やはり値段は下げられません。
仕事が数倍大変になりますから。
私から見れば、ワクチンの打て打てパニックに陥ってた人たちが、今度はコロナ発症パニックに陥っています。
そもそも、接種者の理屈で考えれば、ワクチンを打った時点でコロナを怖がるなよって言いたくなりますが、そんな意地悪言っても仕方ありません。
というか、本来接種者の理屈で考えれば、未接種の私達がパニックに陥っていなければいけないはずなんですが、そんな意地悪言っても仕方ありません。
というか喧嘩腰っていうのは、相手と喧嘩をすることも辞さないという覚悟があってするもので、このおばちゃんは私と喧嘩がしたいのか?いえいえ、そんな意地悪言っても仕方ありません。
いいんですよ。わかってますから。
昨日の20件の着信の内、コロナ患者さんは何件いたのだろうかと、不安になってきました。
そして、話しはまだ終わりません。
今日は朝から晩まで忙しすぎでした。
なんなのこれ。
今日ラストの仕事で、同じ病院内なのに、「世界線が違うのかな?」って思うくらい会えない人と出会いました。
介護施設で具合が悪くなり救急搬送され、脳梗塞疑いだったけど施設に帰されるという話で、依頼者は施設の職員さんでした。
職員さん曰く車椅子でも大丈夫とのことでしたが、救急車で来られているし、一応ストレッチャー対応とさせてもらいました。
救急外来に到着しましたが、施設の職員さんが見当たりません。
とりあえず電話してみることにしました。
私「着きましたが、どちらにいらっしゃいますか?」
職員「私は救急外来の出入り口でずっと待っています」
まずこのような会話を、10往復くらいしました。
でもいません。
私「えっと、〇〇病院でよろしいのですよね?」
職員「そうですそうです。その救急外来で待っています」
でもいません。
私「中ですか?私は救急外来の待合室におります」
職員「中っていうのはどこのことですか?」
会話を重ねていくうちに、この職員さんはきっと病院の正面出入り口にいるのだと確信しました。
私「まず、私は、救急外来にいる患者様のお迎えにきました。ここまでは良いですか?」
職員「はい」
私「次に職員さんがいらっしゃるのは、おそらく病院の正面出入口で、救急外来の出入り口ではありません」
職員「でもここに出入口って書いていますよ」
私「はい、とにかくそのまま病院の中にお進みください」
(私が迎えに行けば早いと思うかもしれませんが、顔も知らなければ、機材が道をふさいでいるので離れられず、そしてここまで長引くとは思いもしなかった)
職員「え?でもこのままだと違うところに入ってしまいます」
もうほんと、要領を得ないことを言っています。
私「先ほどまで患者さんと一緒にいたのですよね?そこは分かりますか?」
職員「わかりますがもう患者さんの部屋にいるのですか?」
私「いません。わからないから職員さんを待合室で待っているんです」
職員「どういうことですか?」
職員「すみません、日本語なのに理解できなくて」
私「いえいえ、全然大丈夫ですよ。そのまま中に入ってきてください。」
まぁ、こんなやり取りを5分ほどして無事会うことができましたが、私達の電話の会話がよほど面白かったのか、救急外来の看護師さんや放射線科の人が笑いながら身を乗り出してこっちを見ていました。
この職員さんは全然嫌味な方じゃないから、不愉快ではなかったのです。
明るくて良い人でした。
でも、こんなことってあります?
しかも本人は「日本語なのに理解できなくて」って申し訳なさそうにしてました。
事務所に戻り、自販機まで歩いていると、小学2年生くらいの男の子3人が、自転車に乗って楽しそうに通り過ぎていきました。
そして、例の匂いがふわっときました。
小学生もそうなのね。
出前でも取ろう・・・
おわり
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