2021年を振り返る | 南/北 浦議SNSの続き

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浦和レッズ観戦記を中心につらつらと書こうと思います。

激動の1年だった。

本当はもっと早くに書こうと思っていたのだけど、オフの移籍の動きを追いかけているうちに大みそかになってしまった。

 

というわけで、簡単に(笑)

 

「今は言わせておく。」

これは西野TDの言葉で、川崎のクラブスタッフが「浦和は強くなって愛される。川崎は愛されて強くなる」ツイートへの返し。

川崎との戦力差は大きく、うちは大槻監督が1年かけてようやく更地に戻した状態。何を言われても仕方ない。それでも臥薪嘗胆、3年計画の2年目を迎えた。今年の目標はタイトルとACL出場権獲得。かなり高いハードルだと感じた。
 

徳島J1昇格の実績を引っ提げてリカルドロドリゲス監督が就任。

小泉、明本といったJ2で実績のある選手、大久保、敦樹といった大学で実績のある選手が加入。手堅い補強といった印象だったが、シーズン開幕前に柏木が不祥事で退団してしまった。不安を感じながらの開幕だったが、リカの目指すポジショナルプレーは開幕戦から発揮され、序盤戦は勝ち点こそ積み上げられなかったが戦術浸透は少しずつでも確実に前進していると感じられた。

5月にはユンカーが加わり、入団直後からゴールを量産。シーズン通して形を作れなかった昨年と比べれば、かなりいい印象だった。

 

激変したのは五輪中断後。マルセイユからヨーロッパでバリバリ現役の酒井、日本代表の江坂が驚きの加入。さらに水戸の中心選手の平野も加入。確実に2、3段レベルが上がった。

ルヴァン杯準々決勝では、昨年手も足も出なかった川崎相手に善戦、ATに槙野のパワープレーで追いつきアウェイゴール数で上回り勝ち上がったときは、ついに対等なところまで来たと実感できた。

 

「我々のライフルにはまだ一発の弾丸が残っている」

順位も一進一退を繰り返しながら徐々に上がっていき、終盤にはACL出場権を得られるかどうかという位置まで達したが、残り2節のところで5位以下が決定。目指すACL出場権を得るには天皇杯しかない、という状況でのリカの言葉。

残り2試合を一発の弾丸でどうやって勝つのか、と心の中でツッコミを入れたが(笑)、本当に仕留めてしまうところがすごい。

 

この頃には阿部ちゃんの引退、宇賀神と槙野の契約満了が伝えらていた。

準決勝の宇賀神弾、決勝の槙野弾は浦和の歴史にも、サポーターの記憶にも残り続けるだろう。

 

「終わりでもあり、始まりでもあるのかな」

これは決勝後の関根の言葉。劇的な試合の翌日以降、阿部ちゃん槙野宇賀神だけでなく、多くの選手の移籍が伝えられ、日に日にこの言葉の重みが実感されてくる。

 

「また必ず」

興梠の期限付き移籍コメントの締めくくりの言葉。必ず浦和に帰ってくる約束。

そのとき浦和はどんな姿になっているのだろう。

入団予定の選手は、まさに補強ポイントにぴったりの選手ばかりだが、昨年から残ったのは関根、西川、柴戸、ザイオンだけになってしまった。

今はまだ寂しさが勝っているが、浦和は本気で世界を目指しているのが分かるから、ついていくしかない。

新しい浦和の歴史が始まろうとしている。