民進党世田谷区議会議員の中塚さちよです。
今回は、「衆議院総選挙の時期はいつ?解散の理由は?」という記事のリライトになります。
9月28日午後の衆議院本会議で衆議院の解散が決定しました!
■総選挙の時期はいつ?
総選挙の時期ですが、すでに報じられておりますとおり、安倍首相は、今月28日に臨時国会を召集し、冒頭で衆議院解散に踏み切りました。
総選挙に向けたスケジュールは、
10月10日 公示
10月22日 投開票
となります。
■衆議院解散の理由は?
閣僚の相次ぐ失言や不祥事が影響し自民党が大敗、新興勢力の都民ファーストの大躍進を許した都議会議員選挙がおわって2か月あまり・・・
尾を引く森友・加計問題、豊田議員のパワハラ暴言問題に、元SPEED・今井絵理子参議院議員の不倫疑惑。
支持率低迷の安倍政権、衆議院解散総選挙は年明けだろうと漠然と思っていたところに、民進党の(今は離党)山尾志桜里議員にも不倫スキャンダル!
世田谷の都議選にも応援にかけつけていただいていたので、本当に残念としか言いようがないのですが
他にも、都議選で応援に来て下さった細野豪志衆議院議員、笠浩史衆議院議員も離党で。。
皆さんも絶対感じておられると思うのですが、
森友・加計問題の疑惑隠しと、民進党のゴタゴタに乗じた「今なら勝てる」という以外に、安倍首相の衆議院解散の理由が見えないというのが率直なところです。
野党からの批判はもちろんのこと、身内である自民党の石破茂元幹事長も「何のための解散か明確にする必要がある」と、このたびの衆議院解散の理由がみえないことを懸念しています。
しかし、安倍首相の「大義なき解散」は、今に始まったことではありません!!
前回の衆議院解散は2014年、第2次安倍内閣の際のいわゆる「アベノミクス解散」ですが、このときは「消費税10%への増税の是非を問う解散」という理由づけでした。
この衆議院解散に際し、安倍首相は会見で消費税10%への引き上げの延期を表明する一方で、18か月後の平成29年4月からの消費税10%への引き上げ実施を明言しています。
このときの解散についても、国民の多数、民主党はじめ他の野党も誰も増税先送りに反対をしていないのに「信を問う」というのは、衆議院解散の理由にならないと各党からの批判がありました。
そして、会見の最後に述べられた、2014年4月から確実に消費税を引き上げるという話はその後、2度も先送り。
最初の増税延期を決めた際には「再延期はない」と断言したにもかかわらず、です。
結局アベノミクスが成功したのかどうかも怪しいまま、増税を喜ぶ人がまずいないのをいいことに約束を反故にして、支持率につなげるやり方は、私には国民への目くらましとしか思えません
パワハラや不倫問題以上に、有権者に対する裏切り度合いというか、悪質度が高いと感じますがいかがでしょうか。
■歴代首相による衆議院解散の理由と総選挙の名称
さて、そんな今回の衆議院解散ですが、安倍首相は
「国難突破解散」と理由を説明しています。
この時期の衆議院解散総選挙の理由が北朝鮮の度重なるミサイル発射による脅威であるとしたら、なぜこの時期に解散して政治の空白を作るのか??
理由として矛盾しています。。。
ちなみに、これまでも、衆議院解散の理由は、解散総選挙の名称として冠されてきました
バカヤロー解散
1953年吉田茂内閣。野党への国会答弁中に「バカヤロー」とつぶやいてしまい、内閣不信任案が提出され、解散となった。
天の声解散
1955年鳩山一郎内閣。解散の日を決めた理由を「天の声を聞いたから」と説明した。
ハプニング解散
1980年大平内閣。当時の野党日本社会党が自民党の大平内閣に不信任決議案を提出したところ、自民党から本会議欠席者が相次ぎ、思いがけず可決されてしまったことが理由の解散。このときは、日本社会党の他、公明党も野党の立場で不信任案に賛成したようです!
■地方議会の民進党も解散するの!?
ちなみに、総選挙の時期とは関係なく、私たちの地方議会は開催されておりまして、世田谷区では、現在開催中の第三回定例会、決算特別委員会の真っ最中ということになります。
中塚さちよも、24分×3コマの質問に登壇予定なので、それに向けた準備やヒアリングなどを行っているところです。
また、今時期は同時に、年1回8月に会派控室に多くの区内団体の皆さんに足をお運び頂いて区政へのご意見ご要望をうかがう「団体ヒアリング」の取りまとめを行って、年末に区長へと提案をする「会派予算要望」の作成を行う時期でもあります。
決算審査や質問作成を行いながら、こういった作業も同時進行で進めていかなくてはなりません。
そして、週末には地域の各地で、神社の例大祭や消防・防災関連の訓練が多く行われる時期でもあります。
我々地方議員の多くはこうした地域の活動にも参画しています。
つまり、今回の衆議院解散では、1年で一番地方議員が忙しい時期に総選挙が重なるということになります
解散総選挙が決まれば、我々政党所属の地方議員は、公務の合間にもポスター貼りや、公選はがきのお願い、街頭や街宣車でのお訴えなど、支援する候補の応援に駆け回ることになります!
世田谷では、東京6区は、民進党前職の落合貴之さんが、再選をめざして立候補予定です。
東京5区は、同じく手塚よしおさんが捲土重来に向けて立候補予定です。
東京5区・6区では、かねてから衆議院解散総選挙を視野に、民進党、共産党、社民党などの野党で候補者の一本化に向けて調整を続けてきた経緯があります。
とりわけ東京6区は、前回の総選挙での民進党と共産党の候補者の得票数を足せば、自民党候補者の得票数を上回っているので、一本化し一騎打ちとなれば、安倍自民党政権に一矢報いることが出来そうな選挙区といえます。
尚、衆議院小選挙区の区割りが一部変更になっております。
世田谷区民の皆さんはお間違えのないよう気を付けてくださいね!
以下の地域は東京6区から5区になります。
●太子堂まちづくりセンター管内
(太子堂1~5丁目、三軒茶屋1丁目)
●代沢まちづくりセンター管内
(代沢1~5丁目、池尻4丁目33~39番)
※区割り変更の理由は、人口増により違憲状態となってしまった「1票の格差」の解消のためです。
民進党が事実上解散し、希望の党に合流、という報道を受けて、地域の方々から「民進党解散になり、中塚はどうなるの?」とご心配をいただいております
わたしたち地方議会の民進党会派は、衆議院選挙と同時期に今すぐ解散ということはないです!
変わらぬご厚誼のほど宜しくお願い申し上げます。
今回は「衆議院総選挙の時期はいつ?解散の理由は?」という記事を書かせていただきました。
しばらくは、地方議会の仕事と、衆議院選挙対策の両方を頑張っていきますね!