■枝野氏欠席していた、退位特例法には問題がある!?
表題の「天皇の生前退位」ですが、本年7月に与野党全会一致で可決された退位特例法。
正式には「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」
●天皇陛下に退位を認め、皇太子さまの即位を実現すること
●陛下の退位後の称号を「上皇」とすること
といった内容が盛り込まれており、
枝野氏はこの生前退位の採決があった本会議を欠席し、
参院では、
自由党の4名の議員(山本太郎、森裕子、青木愛、木戸口英司)
自民 松村祥史、民進 風間直樹
が棄権、
衆院では
亀井静香議員ら3名の無所属議員が反対、
自民 斎藤健、民進 阿部知子 、自由 玉城デニー が棄権、
以下のメンバーは本会議を欠席しています。
自民 石破茂 河野太郎 ら4名
民進 枝野幸男※高木義明
自由 小沢一郎※
無所属 中川俊直
「全会一致」というと、
しかし、会派としての賛同があっても、
同じ政党であっても、こうした思想信条にかかわる案件では態度がわかれているというのは興味深いですね。
民進党(民主党)はバラバラ、とよくいわれましたが、こうしてみると自民党にも色んな考え方の議員がいそう、ということがわかりますね。
■天皇の生前退位に関する、民進党の考え方
民進党の基本的考え方については、党のホームページに、
「皇位が『皇室典範の定めるところにより、これを継承する。』
結果的には、皇室典範の付則の改正で対応することになったが、「
■枝野氏欠席の理由と特例法の問題点
民進党のなかでもリベラル左派という位置づけの枝野幸男氏ですが、枝野氏は退位特例法の採決のあった本会議を欠席し、議決に加わりませんでした。
枝野氏は、天皇の生前退位に関して、
特例法で行うことの問題点としては、
特例法だと生前退位が今の今上天皇 明仁様おひとりにのみ適用され、今後の天皇には適用されません。
高齢化が進む中で、将来の天皇陛下にも同じ問題がおこる可能性も高いですが、その際にまた特例法を検討しなくてはならないのか?
退位後の呼称、新しい元号や女性皇室等々、さまざまな課題や問題点の解決が先送りされることも懸念されます。
また、枝野氏は衆議院憲法審査会の委員をつとめておりますが、
「憲法に密接に関連する基本法制の調査は、
枝野氏は、今回の天皇陛下の退位特例法が、
■天皇の生前退位はどこで議論すべきだったのか
憲法審査会のメンバーは、
選挙でえらばれた国会議員の各政党の勢力を反映する形となります
一方、有識者会議は安倍首相の私的諮問機関です。
この有識者会議では、
枝野氏は「一部の有識者の皆さんが政府でヒアリングとかを受けていろいろやっているようでありますが・・・少数の恣意的に選ばれた有識者の皆さんだけが議論をしていて、国民代表たる国会が議論しないというのは到底考えられない」と、憲法審査会のありかたについても、森英介会長(自民党衆議院議員)に意見をつけています。
枝野幸男氏が天皇陛下の生前退位の特例法への採決に加わらなかっ
天皇陛下の生前退位といった日本国民にとってとても重要な問題が、国会で議論されず、首相の私的諮問機関という位置づけの会議での結論が重視されるというのは、民意の軽視とも受け取れますし、しかもその会議のメンバーやヒアリング対象となった専門家の方々が保守派や首相のお友達にかたよった人選であったとなれば、天皇の生前退位を認めることに賛成したくても、この特例法を手ばなしで賛成はできない、という態度も理解できないものではありません。
■自民党でも石破氏などが特例法の問題点を指摘
自民党では石破茂氏、河野太郎氏などが本会議を欠席しています。
石破氏も、民進党や野党と同じ考え方で、特例法の問題点である、生前退位が今回1代限りしか認められない という点を指摘し、皇室典範の改正を行うべきと意見書をあげています 。
さらに、皇位継承の安定性の観点から、女系天皇を認めることについても触れるなど、踏み込んだ考え方を示しています。
ポスト安倍と目される石破氏は、防衛関係を長くつとめられ、一般的には「保守」のイメージが強いかもしれませんが、実は自民党でもリベラルといわれていますね。
民進党内では、自民党も石破さんが総裁になればもっとよくなると思っている議員は少なくないです!
しかし、実はリベラルの石破さんが自民党を仕切ってよい政治になれば、民進党などの野党の出番が減ってしまい、野党は選挙に勝てなくなる…という問題点を指摘する人もいます…(汗)
そんな石破茂氏のプロフィールをみてみますと、慶應義塾大学卒業後、三井住友銀行に入行とのこと。
あらなんと、うちの総支部長落合貴之衆議院議員と同じです!!
■民進党の問題点は人材難!?
現状、枝野氏と、前原誠司氏が立候補表明している民進党の代表選挙。
先日、私たち世田谷の民進党メンバーで会合がありましたが、今の代表の蓮舫氏は、子どもや貧困の問題などを中心に政策を訴えるなど、生活の安心という点に重点を置いていた方でした。この地域の民進党のメンバーと政策や理念で合致する部分も多く、私もその点に賛同し期待をしておりましたので、
一方で、世田谷の民進党には若手の議員や仲間が多いですので、
私の先輩であり私に世田谷区議になるきっかけをくださった小宮山洋子前衆議院議員は、70歳を前に引退したのですが、厚生労働大臣の仕事は甚だ激務で引退後しばらくは声もでないほど疲弊されていました。(今はすっかりお元気なようですが!)
天皇陛下とはいえおひとりの人間でおられることですので、御年83歳で
これまでのご活動やお言葉からも、
今日は、中塚さちよ的には新機軸!?
「天皇の生前退位の問題点」の記事でした♪