んぁ?
目が覚めたら生まれたままの姿で雅紀の腕の中だった。
目の前には雅紀の綺麗すぎる胸がある。
へへ。
イタズラしちまおう。
ちううううううーーーー。
これでよし。
ちょっとだけ首を伸ばして鎖骨に吸い付いて華を咲かせた。
ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅ。
その場所に軽くく唇を押し当てた。
だって寝てる間にそんなサインを貰ったような気がしたから。
ピタッと雅紀の胸にくっつくと、寝惚けながらもオレの頭を捕まえて胸に押し付けてくれる大きな手。
オレはこの手に守られてるんだなと思う。
あれ?
よく見たら歯型がついているオレの左手首には小さな桜色の華が咲いている。
風呂場で大きな声が出ないようにと噛んでいた所に雅紀が上書きしてくれたんだな。
ありがとう。
起きる時間までまだ少しある。
夜遅くまで雅紀を求めていたからもう少し寝よう。
ちゅ。
雅紀の唇に自分の唇をくっつけてから目を閉じた。
・
・
・
「翔ちゃん...翔ちゃん...起きて...」
「んぅ...」
「くふふふ。なんで俺たちキスしたまま寝てんの?」
「ふへへへ」
「翔ちゃんおはよ...」
「まさ。おはよ」
ちゅっと音を立てて雅紀がキスをくれた。
「大丈夫?寝不足じゃない?体はキツくない?」
「んー。たぶん大丈夫...まさき、だっこして」
「はーい」
「ふへへ」
よいしよって言いながらまた雅紀が手を引いてぎゅうぎゅうに抱きしめてくれた。
激しく愛し合う時間も好きだけど、こうして穏やかに流れていく時間もオレは好きだ。
「ね、おはようのキスしていい?」
「ん。してして」
ふざけてタコみたいな唇をしてオレからもオネダリをすると、ぶっちゅうううーってバカみたいなキスが来て、めっちゃウケた。