Sounds of joy352 | 愛すべき櫻葉の世界

愛すべき櫻葉の世界

甘々櫻葉と翔ちゃんへの愛を甘くおしゃべりしてます♡



マンションに帰ってから華と一緒に車の後部座席にベビーシートを2つ乗せた。


「なんか実感が湧くような湧かないような不思議な感覚だな。帰りにはここに陽縁と縁翔が座るんだよな」

「そうねぇー。潤には悪いけど妊娠期間を一緒に過ごしてきた私としては実感しかないけどね」


「そうですね。母は強しです」

「ふふ。民はそこへ控えてなさい」


「はい、殿」

「あはははは」


民だとか殿だとかちょっとふざけないながら運転席から手を伸ばして華を助手席に引きずり込んだ。

「帰ったら忙しくなるからな」

「ばーか」


「うっせ。黙れ。民は黙ってろ」

「はいはい、殿」


華の髪の中に指入れて頭を引き寄せると甘い甘いキスをした。

腕の中でトロトロになってる華が愛しくてたまらない。

華は母親になった今でも恋人のように甘くて可愛らしい存在のままだ。





「お世話になりました」

「ありがとうございました」

「退院おめでとうございます。陽縁ちゃん、縁翔ちゃん、定期検診の時にまたお顔を見せてくださいね」


俺と華の腕の中にいる陽縁と縁翔に看護師さんたちが声をかけてくれた。

陽縁も縁翔も分かってるんだか分かってないんだかな顔をふにふにさせながらウトウトしている。


よく寝てよくミルクを飲む子たちだから体重は順調に増えているとのことだ。

それってすげぇことなんだよな。


2人とも大きくなれ。

頭のいい子なんかじゃなくていい。

感じのいい子に育ってくれ。



「帰ろっか」

「ええ」


華と2人でナースステーションの方たちにお礼を言ってからエレベーターに乗り込んだ。


その瞬間、改めて俺たちの子なんだと、しっかり育てていかないといけないんだと気持ちが引き締まった。


病院のスタッフさんたちにここまで育ててもらったんだ。その思いをしっかり受け止めながら家族4人で生きていこうな。


そう言うと華はうんって頷いて縁翔に頬ずりした。

その横顔はすごくすごく綺麗だった。



そしてベビーシートに陽縁と縁翔を乗せて車を発進させると、車の揺れが気持ちいいのか陽縁も縁翔も一瞬にしてベビーシートで爆睡しはじめた。


「潤。見て見て?めっちゃ寝てるwww」

「ははは。ホントだ。めっちゃ寝てるwww」


さぁ、今日から始まるんだ。

今日から始めよう。

4人での生活が今からスタートさせるんだ。