Sounds of joy345 | 愛すべき櫻葉の世界

愛すべき櫻葉の世界

甘々櫻葉と翔ちゃんへの愛を甘くおしゃべりしてます♡



「おいコラ。翔。昨日はとんでもない事になってたんだって??さっきニノから聞いたぞ。なんで俺に連絡しなかったんだ」

「潤…ごめんごめん」


診療所に出勤すると濃いめの眉間に皺を寄せた潤に怒られた。


そう。

昨日の夜に雅紀がいなくなったことを潤には言わなかったんだ。

だって姉ちゃんのとこに行かせたかったし、陽縁や縁翔との時間を大切にして欲しかったから。


そう言うと潤は「そういうとこなんだよなぁ」って言いながらオレの髪をふわふわとした。

うん。そういうとこなんだよ。

どっかで気を回しすぎてしまうんだ。

だけどそんなところを潤は理解してくれてるのが嬉しい。


なんとか無事に雅紀を連れて帰れたこと、雅紀のお母さんにめっちゃ叱り飛ばされて大学へ行ったことを潤や斗真、ニノ、智くんに伝えるとみんなは蒼翔と遊び始めた。


そしてしばらくしてから雅紀から高校時代に仲の良かった風間くんと会って今の状況を話すと連絡が入った。

きっとキミちゃんにも怒られたんだろう。

キミちゃんはすごい。まだ雅紀と会ってそんなに時間が経っていないのに支えてくれるし守ってくれるし、一緒にふざけてくれたりする。そしてここ一番という時には叱ってくれるんだな。

いいヤツに会えて良かったな。


で、きっと風間くんのことだからなんで今まで何も言わずにいたんだと怒ってくれるんだろうな。


そうなった時の帰ってきた時の雅紀の表情が目に浮かぶよ。

きっと嬉しくて仕方ないって顔してくるんだろうな。



ふはは。


そうなったらオレもベタベタに甘えてやるよ。

めっちゃ甘えてめっちゃ甘やかしてやる。

覚悟しとけ、雅紀。





「コラ、翔。何デレデレしてんだ。診察始めるぞ」

「はーい」

斗真と潤にバシバシと背中を叩かれた。



「あ、そうだ。ごめんだけど今日は早めに上がらせてくれ。華が退院するんだ」

「そっか。姉ちゃんも退院か。陽縁と縁翔は?」


「2人はもう少し大きくなるまで入院だって」

「ん、早く姉ちゃんとこ行ってやってよ」


ちょっと照れくさそうに潤が鼻の頭をポリポリした。