愛しキミへ……永遠に…… | 愛すべき櫻葉の世界

愛すべき櫻葉の世界

甘々櫻葉と翔ちゃんへの愛を甘くおしゃべりしてます♡

オレ達が出逢って
恋をして
愛し合って
結婚して
あれから何十年が経っただろう。


なぁ、雅紀。
今でもオレは変わらずに
出会った頃のように
あの頃と同じように
キミを
キミだけを
愛してる。


年を重ねた細く長い指。
年を重ねても美しい雅紀の手がオレの頬をそっと撫でる。
でも。
その指は弱々しく震えている。




迫り来る命の期限。





「しょ、ちゃ……。
あり、がと。好き…。愛してる。愛してる。
愛してくれて……ありがとう……」
「雅紀。オレも愛してる。愛してくれてありがとう」


「ごめん、ね」
「ん?」


「約束。翔を……1人にしない、って……」
「うん」


「ごめん……」
「ん……」
オレは涙が止まらない。
雅紀も近づく別れの予感に涙を流している。


オレは指でそっと雅紀の涙をぬぐい、唇にキスを落とした。
最期のキス。
もう、本当にこれで最後。





「しょ……う……」
「雅紀……」

ゆっくりとオレに差し伸べられた手を強く握り返した。
ここにいるよ。オレはここにいるから。
雅紀の一番近くにいるから。


「しょう」
「雅紀……」


「翔ちゃ……ん」
「雅紀!!」


「翔ちゃん……大好き…好き…愛して…る」
「雅紀!!愛してるよ、雅紀!!雅紀ぃー!!」



涙を一筋こぼして静かに雅紀は目を閉じた。
オレの元から静かに旅立っていった。


オレは雅紀の体に覆いかぶさるように抱きついて泣いた。もう、これ以上ないくらいに泣いた。





もう、二度とオレを抱きしめてくれることのない雅紀。
もう、二度とオレにキスをしてくれることのない雅紀。
もう、二度とオレを呼んでくれることのない雅紀。
もう、二度と「好きだ」って言ってくれることのない雅紀。




オレは雅紀の頬の涙をそっと拭い、別れのキスをした。
そして雅紀の左手の薬指に輝く指輪をそっと外した。


「愛してるよ…雅紀。この指輪は雅紀だと思ってオレが持ってていいか?代わりにオレの指輪をオマエが持っていてくれ」

オレの指輪を雅紀の指に通し、オレは雅紀の指輪を着けた。あの日、メンバーや家族に祝われた結婚式で雅紀に贈った指輪。


指輪には
love  forever  MASAKI  with  SHO
と刻んである。


オレたちはこれからもずっと一緒だよ。



オレの
オレだけの雅紀。

ありがとう。
今まで本当にありがとう。

なぁ、雅紀。
キミは約束を破ってなんかいないよ。
だってオレはキミを1人にしなかったろ?
オレが約束を守った。
だから、それでいい。
それでいいんだよ、雅紀。


ありがとう。
オレに出逢ってくれて
恋をしてくれて
愛してくれて
ありがとう。





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出逢ったあの日。
やっと言えた告白。
初めてのキス。
初めて体を重ねた日。
あの千葉の海。
2人で暮らし始めた日。
エレベーターホールでの事件。
プロポーズ。
新婚旅行。
パートナーシップ証明。
結婚してからの何気ない日常。
失われた記憶と取り戻した記憶。
オレの想いを込めた左腕への贈り物。
サヨと過ごした日々。


全ての思い出がキラキラ輝いている。
忘れない。
オレは絶対に忘れない。

もう一度逢えるから。
もう一度逢ったらオレはまた、キミに恋をするから。
記憶を失ったキミがもう一度オレに恋をしてくれたように。
オレ達はまた、恋に落ちるんだ。
必ず。
オレはキミにそう言ったろ?


だから、その日まで待っててくれ。
だから、その日までほんの少しのさよなら。




こぼれる涙をそのままに、天に昇る煙をオレは見送った。


雅紀が昇る空はオレだ。
オレは雅紀の空なんだ。
オレはキミにそう言ったろ?


なぁ、雅紀。
キミのいる場所からも虹が見えるか?
オレの場所からは虹が見えるぞ。

空と太陽の光で出来るのが虹だ。
オレと雅紀の2人で歩いて来た人生の橋が虹だ。
ボロボロと涙をこぼしながらオレは虹を見ていた。


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                              ~君が笑えるように~












そして















「翔ちゃん!!!しょーちゃーん!!」
「雅紀ー!!雅紀っ!!!」
オレは再び雅紀と出逢い、恋をした。


「雅紀。好きだよ」
「ボクも翔ちゃんが好き」




「しょーちゃ、ましゃきー!!!」
「サヨ!」
「約束通りに2人で逢いに来たよ、サヨ……」


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愛しキミへ……



「愛してる」



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後ほど、あとがきをアップします