※中央に「南無妙法蓮華経」と書かれた題目宝塔、左に釈迦如来、右に多宝如来が祀られています。
人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経見宝塔品第十一』について 17
「是に釈迦牟尼仏、右の指を以って七宝塔の戸を開きたもう。」
遂に釈迦牟尼仏は、右の指を以って、七宝塔の戸を開いたのです。
「大音声を出すこと、関鑰(けんやく)却(さ)けて大城の門を開くが如し。」
大音声を出すこと、門のかんぬきと鍵を却けて大城の門を開くが如し。
「即時に一切の衆会、皆多宝如来の宝塔の中に於いて、師子座に坐したまい、全身散ぜざること禅定に入るが如くなるを見、」
即時に一切の衆会、皆多宝如来の宝塔の中に於いて師子座に坐したまい、全身散ぜざること禅定に入るが如くなるを見、
「又其の、時に宝塔の中より大音声を出して、歎めて言わく」
又其の時に宝塔の中より大音声を出して、歎めて言わく
「善い哉善い哉、釈迦牟尼仏、快く是の法華経を説きたもう。我是の経を聴かんが為の故に、而も此に来至せりと言うを聞く。」
「善い哉、善い哉」と言う声が聞こえて、釈迦牟尼仏は、快く「是の法華経を説いてあげましょう」と言われました。「我は是の法華経を聴くために、お釈迦様に会いに来ました」と民衆が言うのを聞きました。 想像を絶する話です。
「爾の時に四衆等、過去の無量百千万億劫に滅度したまいし仏の、是の如き言を説きたもうを見て、未曾有なりと歎(たん)じ、」
爾の時に四衆等、過去の無量百千万億劫に滅度したまいし仏の、是の如き言を説きたもうを見て、未曾有なりと嘆き、
「天の宝華聚を以って、多宝仏、及び釈迦牟尼仏の上(みうえ)に散じたてまつる。」
天の宝華聚を以って、多宝仏及び釈迦牟尼仏の上に散ず。有難いから花を雨のように降らしたのです。
五百由旬という大きな塔が地面より湧き出て建ったのです。それが釈迦牟尼仏の塔です。その塔の中から「よいかな、よいかな」という仏様の声が聞こえたのです。もう一つの塔が地面より湧き上がってきたのです。それが、多宝如来の塔です。これは、想像を絶する話です。絵にも描けません。黙って仏様の説法を聞いているしかありません。
「爾の時に多宝仏、宝塔に中に於いて、半座を分ち、釈迦牟尼仏に与えて、是の言を作(な)したまわく、」
爾の時に多宝仏が、宝塔に中に於いて、半座を分ちて、釈迦牟尼仏に与えて、是の言をなしたのです。
だから、「釈迦多宝の二仏」といいます。これは、御本尊で表しているのです。宝塔の中の姿です。御本尊は、真ん中に「南無妙法蓮華経」と書いてあります。両脇には、「釈迦牟尼仏」、「多宝如来」が書かれています。それは、釈迦多宝の二仏を表しているのです。
空中に五百由旬の塔が浮き出てきて、そこにお釈迦様を招き入れて、半座を譲って、共に宝塔の中に座られたのです。大衆から見ると、仏様が二人いるように見えるのです。それで、「善い哉、善い哉」という声が聞こえてきたのです。それを御本尊にしているのです。
南無妙法蓮華経は説法です。多宝仏、釈迦牟尼仏の二仏は宝塔の中に入っているのです。様々な仏様が宝塔に集まってきて、宝塔品の儀式を御本尊で表しているのです。
「釈迦牟尼仏、此の座に就きたもうべし。」
釈迦牟尼仏、此の座に就きたもうべし。
「即時に釈迦牟尼仏、其の塔中(たっちゅう)に入り、其の半座に坐して、結跏趺坐したもう。」
釈迦牟尼仏、その宝塔の中に入り、その半座に座って、結跏趺坐したのです。
「お釈迦様、よく来ましたね。隣に座りなさい。」と言われて、お釈迦様は、即座に座りました。
『御義口伝』を読むと、「この儀式は、生死の二法だ」と、日蓮大聖人様は言われています。多宝如来と釈迦牟尼仏は、生死の二法を表しているのです。
生命というものは、一法では成り立ちません。生死の二法があるから、多宝如来と釈迦牟尼仏で表しているのです。そのように書かれています。『妙法蓮華経見宝塔品第十一』の儀式は、生命の儀式を行っているのです。
「生命の儀式とは何ですか?」と聞くと、それが生死の二法です。生死の二法の「生=法」を表しているのが多宝如来です。「死=妙」を表しているのが釈迦牟尼仏です。生命は、必ず生死がついてまわっているのです。
妙法から我々の生命は生まれてきたのです。これは難しいところです。はっきり言うと、とてつもなく大きな宝塔や難しい儀式などはわかりません。
解釈してみると、多くの釈迦牟尼仏の分身たちも、生死の二法を出るものではありません。そのようなことを言っているのです。いかなる生命が生まれても、生死の二法から脱することはありません。(18に続く)
是に釈迦牟尼仏、右の指を以って七宝塔の戸を開きたもう。
大音声を出すこと、関鑰(けんやく)却(さ)けて大城の門を開くが如し。
即時に一切の衆会、皆多宝如来の宝塔の中に於いて、師子座に坐したまい、全身散ぜざること禅定に入るが如くなるを見、
又其の、時に宝塔の中より大音声を出して、歎めて言わく
善い哉善い哉、釈迦牟尼仏、快く是の法華経を説きたもう。我是の経を聴かんが為の故に、而も此に来至せりと言うを聞く。
爾の時に四衆等、過去の無量百千万億劫に滅度したまいし仏の、是の如き言を説きたもうを見て、未曾有なりと歎(たん)じ、
天の宝華聚を以って、多宝仏、及び釈迦牟尼仏の上(みうえ)に散じたてまつる。」 爾の時に多宝仏、宝塔に中に於いて、半座を分ち、釈迦牟尼仏に与えて、是の言を作(な)したまわく、
釈迦牟尼仏、此の座に就きたもうべし。
即時に釈迦牟尼仏、其の塔中(たっちゅう)に入り、其の半座に坐して、結跏趺坐したもう。
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