人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経化城喩品第七』について 75 | 中杉弘の人間の探求

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217 ※法華経に縁が会って信じている人は、必ず師匠の下に生まれてくるのです。一人では悟ることはできません。必ず法華経を説く師がいて、多くの仲間と共に生まれてくるのです。在在所仏土常与師倶生(ざいざいしょぶつどじょうよしぐしょう)です。

 

人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経化城喩品第七』について 75

 

「願わくは世尊の如く 慧眼(えげん)第一浄なることを得ん」(続き)

慧眼で見ると肉眼で見る世界とは、違う世界が見えてきます。肉眼で見ていると、「あそこにAさんがいる。Aさんが東大に合格した。凄いわね」という見方です。慧眼で見ると「なんだ、畜生がいるな」と見えるのです。肉眼で見たら、東大に合格した頭の良い人です。これは肉眼です。智慧の目で見ると「貧弱な生命をしているな。学校の勉強が出来ても、畜生界だな」とわかるのです。

慧眼で見ると世の中が全て変わってきます。猫や犬は可愛いかもしれませんが、慧眼で見ると猫や犬は畜生界です。犬はワンワン吠えて、餌ばかり求めて、寝るだけです。それしか求めていません。

馬も牛も頭の中に浮かぶことは「水草が食べたい」ということだけです。「草が食べたい」「藁が食べたい」と思って、1日中食べているのです。慧眼で見るとわかってくるのです。皆、畜生界です。

もっと言うと肉眼で見ると「菅原文太さんは、仁義なき戦いでカッコよかったわ」と思うのです。慧眼で見ると「畜生界、修羅界が殺し合って何をやっているのか」と見えてくるのです。仏は衆生を慧眼で見ているのです。
 「仏童子の心 宿世の所行を知しめして」
 仏、童子(十六王子)の心、「過去に何をやってきたのか」という理由を知って。
 「無量の因縁 種々の諸の譬喩を以って」
 無量の因縁 種々の諸の譬喩を以って、
 「六波羅蜜 及び諸の神通の事を説き」
 六波羅蜜 及び諸の神通の事を説き。六波羅蜜とは、仏の境涯に到るための六つの修行のことです。布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧です。
 「真実の法 菩薩所行の道を分別して」
 真実の法は、六波羅蜜でもないし、神通力を持った法でもありません。真実の法とは、菩薩が持っている所の道を分別して、
 「是の法華経の 恒河沙の如き偈を説きたまいき」
 是の法華経の、恒河沙の如き偈を説きたまいき。無数の如き法華経を説きました。
 「彼の仏(ほとけ)経を説きたまい已って 静室(じょうしつ)にして禅定に入り」
 彼の仏(ほとけ)経を説きたまい已って、静室(じょうしつ)にして禅定して、三昧に入ったのです。
 「一心にして一処に坐したもうこと 八万四千劫」
 一心にして一処に坐したもうこと、八万四千劫
 「是の諸の沙弥等 仏の禅より未だ出でたまわざるを知って」
 是の諸の沙弥等、仏の禅より未だ出でたまわざるを知って
 「無量億の衆の為に 仏の無上慧を説く」
 無量億の衆の為に、仏の無上慧を説く。仏は静かな部屋に入って、一心に座ったのです。そして、八万四千劫の沙弥は、仏様が禅定の世界に入ったままで出てこないことを知って、「どうか、仏様、無量億の衆生のために、仏の無上等正覚という最高の教えを説いてください」と言ったのです。
 「各各に法座に坐して 是の大乗経を説き」
 各各に法座に坐して 是の大乗経を説き
 「仏宴寂(えんじゃく)の後に於いて 宣揚(せんよう)して法化を助く」
 仏、安らかに入滅した後に於いて、広く世に告げて知らせて法化を助く。
 「一一の沙弥等の 度する所の諸の衆生」
 一一の沙弥等の 度する所の諸の衆生
 「六百万億 恒河沙等の衆有り」
 六百万億 恒河沙等の衆有り。凄い数です。一人や二人の衆生ではありません。これは、この通り受け取っていくのです。
 「彼の仏の滅度の後 是の諸の聞法(もんぽう)の者」
 彼の仏の滅度の後、是の諸の法を聞いた者は、
 「在在諸仏の土に 常に師と倶に生ぜん」
 在在諸仏の土に 常に師と倶に生ぜん。「在在所仏土 常与師倶生(ざいざいしょぶつど じょうよしぐしょう)です。ここが、大事です。

法華経に縁が会って信じている人は、必ず師匠の下に生まれてくるのです。一人では悟ることはできません。必ず法華経を説く師がいて、多くの仲間と共に生まれてくるのです。在在所仏土常与師倶生(ざいざいしょぶつどじょうよしぐしょう)です。

何処に生まれても必ずお釈迦様がいるのです。「常に師と倶に生ぜん」です。法華経を説くお師匠さんと倶に生まれてくるのです。

だから、孤独ということはありません。いつも多くの仏弟子がいて、中心にはお釈迦様がいて、そこに生まれてくるのです。生まれてきた時には、多くの仲間がいるのです。みんな仏を見て合掌して「仏になりたい」と思っているのです。

 そのような人は、「在在所仏土 常与師倶生(ざいざいしょぶつど じょうよしぐしょう)ですから、大安心です。孤独ではありません。いつも、お釈迦様の下に生まれてくるのですが、お釈迦様とは限りません。いつも法華経を説いてくれる人と共に生まれてくるのです。(76に続く)

 

 

『妙法蓮華経化城喩品第七』

願わくは世尊の如く 慧眼(えげん)第一浄なることを得ん(続き)

仏童子の心 宿世の所行を知しめして

無量の因縁 種々の諸の譬喩を以って

六波羅蜜 及び諸の神通の事を説き

真実の法 菩薩所行の道を分別して

是の法華経の 恒河沙の如き偈を説きたまいき

彼の仏(ほとけ)経を説きたまい已って 静室(じょうしつ)にして禅定に入り

一心にして一処に坐したもうこと 八万四千劫

是の諸の沙弥等 仏の禅より未だ出でたまわざるを知って

無量億の衆の為に 仏の無上慧を説く
各各に法座に坐して 是の大乗経を説き

仏宴寂(えんじゃく)の後に於いて 宣揚(せんよう)して法化を助く

一一の沙弥等の 度する所の諸の衆生

六百万億 恒河沙等の衆有り

彼の仏の滅度の後 是の諸の聞法(もんぽう)の者

在在諸仏の土に 常に師と倶に生ぜん

 

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