仏教の守護神「八部衆」が異質すぎる!逸話も生い立ちも魅力満点です
「畜生は残害とて互に殺しあふ」(新池御書) ③
人間の中にある命を見ると、十界があります。十界とは、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天、声聞、縁覚、菩薩、仏界です。
一番悪い命は地獄界です。「食べても食べてももっと欲しい」というのが餓鬼界です。「人を殺しても、人の物が欲しい」というのが畜生界です。ダイヤの指輪をしている人がいたら、「殺しても欲しい」と思うのです。
豚は畜生界です。豚は何でも食べます。お腹がいつも減っているので、食べても食べても満足しません。
豚は、「ブーブーブー」と鳴いて、いつもご飯を食べているのです。頭の中は、食べ物のことしかありません。豚は何でも食べてしまいます。生きているものでも、犬の死骸でも、豚は何でも食べてしまうのです。人間でも食べてしまうのです。これが畜生界です。
地獄、餓鬼、畜生の命をもった人を三悪道といいます。修羅の命を入れると四悪道です。これが命の正体です。
我々は人間と見ていますが、悪い集団の中に行くと畜生界です。畜生は人間ではありません。
財務省のお役人になると、出世することしか考えていません。国民の暮らしなどは、全く考えていません。そうなると、もう人間ではありません。「税金が高いと国民が困るだろう」などという考えは、全くありません。
「自分がどのように出世して、最高権力を握るのか」ということだけを考えているので、増税をすると喜ぶのです。そうなってしまうと、貧乏人のことなど、どうでもよいので、悪い人相になってくるのです。そうなると、もう人間ではありません。畜生界です。
我々が覚えなければいけないことは、人間は人界にいるのではありません。地獄界、餓鬼界、畜生界、修羅界の衆生がいるのです。これらは、人間ではありません。この見方ができるようにならないと、仏教徒ではありません。
豚を見れば「あれは畜生だな」とわかり、肩を怒らせて歩いてくる人を見れば「あれは修羅界だな」とわかるのです。このように見ていくのです。すると、「人間」というものが、なくなってしまうのです。
人間を見ても「ヤクザは畜生界だ。お互いにだまして食らい合うことを考えている」とわかってくるのです。畜生界は相手をだまして、食ってしまおうとするのです。それは、人間ではありません。畜生です。
仏教を知らないと、全ての人が人間に見えてしまうのです。そこで故・池田大作から出てくる言葉が、「人間至上主義」です。「人間は、この世で一番よいものだ。人間は人間を大事にしなければいけない」と言っていたのです。
冗談ではありません。池田大作は、仏教のことは何も知りません。仏教というものは、「あの人は人間の形をしているけれども、あの人は人間ではない。畜生だ」と見ていくのです。或いは「地獄界の衆生だな」と見ていくのです。
人間主義ということは、いかに間違っているのかということがわかります。「人間は平等なのだ。人間はこの世界で一番よいものだ」と言うのは、間違いです。
「人間至上主義」など、何を間違ったことを言っているのでしょうか? 池田大作は畜生界です。畜生界が文明のトップに立っていたら、この世は畜生界の世界になってしまうのです。
原爆を造って「世界中の人間を皆殺し(genocide)にしよう」と考えて、実行した人は人間ではありません。それは悪魔です。畜生界の悪魔ですから、人間ではありません。
お互いに大事にして、仲良くやっていくのが人間界です。水爆をつくり、水爆を撃ち込んで多くの人々を殺して、国土も滅茶苦茶にするならば、人間ではありません。そのように見ていくのです。
仏法では、生命のことを「衆生」と見ているのです。「人間」と見ているのではありません。ヤクザは人間ではありません。真人間になったら、人間になれますが、現役のヤクザは畜生界で生きているのです。
戦争で捕虜になって、「おい、そこに並べ」と言われて、並べられて、「ダダダダダ・・・」と機関銃で撃ち殺されたら地獄界です。殺されている側も地獄の衆生です。殺している衆生も、もちろん地獄界の衆生です。
人間は六道輪廻をしているのです。六道とは、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天です。この中の命を感じて生きているのです。このように見ると人間が見えるようになってくるのです。
仏教を習うと、「人殺しをしている連中は、人間ではないのだ」ということがわかってくるのです。すると、「同じ人間の顔をしているけれども、あれは畜生なのだ」とわかるようになってくるのです。或いは、「地獄界の人間だ」とわかってくるようになるのです。地獄界の人間ということは、地獄の使者です。
六道輪廻とは、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天の命です。三悪道は、地獄、餓鬼、畜生です。四悪道は、地獄、餓鬼、畜生、修羅です。人間は六道をグルグルと回っているのです。だから苦しむのです。
「六道輪廻から脱却しないと幸せにはなれませんよ」と言われたのが、お釈迦様です。ロシアは、ウクライナに侵攻して、いつまで殺し合いをやっているのでしょうか? いい加減にせんかい! そうか、君たちは、人間ではないからな。
法華経の『無量義経徳行品第一』で、お釈迦様が耆闍崛山の山中で初説法をされると、八万人もの大衆が集まったのです。「お釈迦様の有難い説法を聞くことができる」と言って、多くの衆生が集まったのです。
「どのような衆生が集まったのか?」というと、「天。龍。夜叉。乾闥婆。阿修羅。迦楼羅。緊那羅。摩睺羅。」などの怪獣が集まったのです。
お釈迦様の最初の説法では、そのような怪獣やお化けがでてきたのです。大勢の人ではない怪獣が集ったのです。
その段階で法華経が読めなくなってしまうのです。非現実的な怪獣がでてきて、お釈迦様の周りを取り囲んで説法を聞いたのです。そこから、法華経は始まります。このようなおとぎ話は、もう読めません。そのようになってしまうのですが、そうではありません。
お釈迦様から見ると、説法を聞きに集まった人間は、人間ではありません。顔と体は人間の姿をしていますが、仏様から見ると畜生です。ここが問題です。人間の姿をしているけれども、仏様から見ると怪獣です。だから、「天。龍。夜叉。乾闥婆。阿修羅。迦楼羅。緊那羅。摩睺羅。」が聞きにきているのです。
それでもう法華経が読めなくなってしまうのです。「こんなおとぎ話を読んでいたら、仕方ないや」と思ってしまうのです。そうではありません。集まったのは、人間の皮をかぶった畜生です。畜生がお釈迦様の説法を聞きに集まったのです。
「如是我聞。一時仏住。王舎城。耆闍崛山中。与大比丘衆万二千人倶。菩薩摩訶薩八万人。」というのが、法華経の儀式です。それが少しわかるようになってくると、法華経が読めるようになってくるのです。
法華経は、おとぎ話ではありません。我々もそのように見ていけばよいのです。人間の皮をかぶった畜生がほとんどです。人をだまして食おうと思っている人は、畜生界です。そのような人は、人間ではありません。
そのように見ていくと、法華経というものは実は、人間の物語なのです。薬師如来も、観世音菩薩も、いろんな星の仏様も、仏様から見た人間の物語なのです。
この世には現実的に地獄界が存在しています。仏教では、そのように見ていくのです。ウクライナにしても、ガザ地区にしても、本当に気の毒です。食べるものはありません。水も飲めません。ガザ地区では、難民キャンプにテントを張っているのですが、寒くて仕方ありません。ガザ地区は、夜は零下になるのです。それで雪が降ってくるのですから、もう地獄です。極寒地獄を現実に体験している人がいるのです。
お釈迦様はこれを見て、「気の毒なことだな」と思っているのです。この世で起きる全てのことは、全て己の業(ごう)から出ているのです。人を殺すのも、殺されるのも、全て因果があります。
殺した人は、運命の橋を渡ってしまった人です。今度は、自分が殺される番です。因果の理法から逃れることはできません。それが実相です。
仏陀のお話を黙って聞く人は救われます。批判する者、もう救えない者は地獄へ堕ちてしまうのです。地獄へ堕ちた人は、もう救うことはできません。
仏様が手を差し伸べて、「これにつかまりなさい」と言っても、つかまることはできません。人間の顔をしていても、三悪道に落ちてしまうと、地獄へ堕ちてしまうのです。そのような衆生は、もう救うことができません。
池田大作の言った「人間至上主義」は間違っています。この考え方がいかにバカな考え方なのかわかるでしょう。
仏陀は人間至上主義を説いたのではありません。「人間はダメだ」ということを説いたのです。だから、「改心して立派な人間になって、仏になりなさい」と言われているのです。
君たちが目指すのは、大王になる道ではありません。人を殺して大王になるのではなくて、お釈迦様と同じ仏になって世間の衆生を救っていくのです。そのようなためにお釈迦様は、法華経を説かれたのです。これが、法華経の物語の主題です。
「人間はよいものだ。人間至上主義なのだよ」と言っている人間に、だまされてはいけません。人間は人間の皮をかぶった悪魔もいれば、畜生もいるのです。人間は怖いね。
※十界を学び、「人間至上主義」にだまされない人間になっていきましょう。
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