済州島慕情 ②
司馬遼太郎という作家がいます。この作家はよいところもあれば、悪いところもあります。司馬遼太郎は、ウソつきです。「司馬遼太郎の小説は、いかにウソつきか」ということを書いて、僕あてに送ってきた人がいるのです。
苗代川の沈 壽官の話があります。薩摩藩は、苗代川に朝鮮人の部落をつくったのです。その中にいる朝鮮人たちは、「朝鮮語をしゃべりなさい」と言われて、日本語をしゃべることを禁じられていたのです。
薩摩藩は面白い藩で、朝鮮人の集落に武士の身分を与えたのです。集落の中で朝鮮人同士を結婚させて、朝鮮語をしゃべらせたのですが、身分は武士です。その子孫が沈 壽官です。
司馬さんと会ったのは、第14代の沈 壽官です。この人の先祖が一番苦労したのが、関ケ原の戦いです。西軍は負け戦です。薩摩藩は一番遠くから西軍に参戦したのです。負け戦になり、薩摩藩は、徳川家康の陣地を横切り、退却したのです。
すると、トカゲのしっぽ切りで、最後尾にいる兵隊が戦って殿様を逃がしたのです。一陣が全滅すると、二陣も全滅して、三陣、四陣も全滅です。殿様を逃がすために兵隊は死んで、15名くらいが命からがら薩摩藩に帰ってきたのです。
その時の負け戦の歌があり、司馬遼太郎の前で第14代沈 壽官が歌を歌って、酒を飲みかわしたのです。それが、第14代の沈 壽官です。司馬遼太郎と一晩飲み明かしたのです。それがウソだったのです。
それを手紙で教えてくれた人がいたのです。第14代沈 壽官は、早稲田大学卒で焼き物を焼いたことがありません。それが、司馬遼太郎の小説では、陶工となっているのです。そのようなウソをついたのです。
『竜馬がゆく』も、ほとんどフィクションです。新選組の『燃えよ剣』も、フィクションです。作家は、フィクション(ウソ)と、現実の史実を織り交ぜるので、「これは本当で、ここからはフィクション」ということが、わからなくなってしまうのです。
僕は、司馬遼太郎は好きな小説家ですが、どうしても納得できないことがあります。司馬遼太郎の歴史観は、「日本人、朝鮮人、中国人は、存在しない。朝鮮人が日本に来て、100年くらい住んでいれば、完全な日本人になってしまうのだ。中国人が日本に来て住み着けば、日本人になってしまうのだ。民族などという差別は意味がない。育った風土に従って、その土地の人間になってしまうのだ」と言うのです。
手紙くれた人は、「それは、違うのではないですか?」という意味で手紙をくれたのです。僕は、最初はそうなのかなと思ったこともあります。
司馬遼太郎著『街道をゆく2 韓のくに紀行』という本があります。これも同じことです。和歌山にいた雑賀衆という鉄砲の集団が、朝鮮戦争で朝鮮半島に渡ったのです。それで、同情したのです。日本人は鉄砲をもっていますが、朝鮮人は鉄砲がありません。みんな撃ち殺されてしまったのです。
それを見て「気の毒だ」と思って、「我等は日本を裏切って、朝鮮人の味方をしよう」と思って、沙也可が朝鮮人の味方になってしまったのです。千人くらいいたのかもしれません。
日本から寝返って、朝鮮人に鉄砲を与えて、撃ち方を教えたのです。それを沙也可と言ったのです。司馬遼太郎は、雑賀衆だとわかっていなかったのです。それを沙也可と言ったのです。
その人たちは、朝鮮に鉄砲を教えた功績により、村人全員が両班になったのです。今でもその村があり、そこに司馬遼太郎が訪ねて行くという話です。
司馬遼太郎が「お爺さんは、昔、日本にいたのですか?」と聞くのです。すると、「日本も韓国もない。向こうから来た人間もいれば、こちらから向こうに行く人間もいる。日本人も朝鮮人もないのだ」と言うのです。
そこで、司馬遼太郎は、「朝鮮から日本に来ると、日本人になってしまい、日本から朝鮮に行けば、朝鮮人になってしまうのだな」と思ったのです。その村人は、本当の朝鮮人になっていたのです。そのような話を出していたのです。
司馬遼太郎の考えは、「民族などというものはない。民族独自の習慣などなく、モンゴルで生まれれば、モンゴル人になり、日本で生まれたら、朝鮮人というものはなく、日本人になってしまうのだ」ということです。
「在日朝鮮人も、日本に長年住めば日本人になる」ということです。もう、「私は在日朝鮮人です」と言わなければ、わからないでしょう。そのような話です。
司馬遼太郎は、さらに「北海道にオホーツクという文明があるはずだ」と言っていたのです。『街道をゆく』という小説の中で言っているのですが、オホーツク文明は、まだ見つかっていません。
それは、「必ずある」というのです。それは、アイヌのことかもしれません。アイヌ人は日本に来て日本人になってしまったのです。僕も司馬遼太郎さんの『街道をゆく』を読んで、「それはちょっと違うのではないかな」と思った時期があります。
結論、他民族は、日本人と同じ民族にはなりません。民族はそれぞれ違います。司馬遼太郎さんは、DNAを知らなかったのです。民族は、DNAによってできているから、日本人がモンゴルで生まれても日本人です。
韓国人が日本で生まれても、韓国人です。今のDNAから言うと、民族は違うものです。この話は面白いのです。
済州島は耽羅国という独立国でしたが、今は韓国です。でも、済州島民は、韓国人ではありません。では、済州島の人たちは何人でしょうか? 国籍は朝鮮です。でも、「俺たちは征服されたのだ」と思っているから、韓国人のことをよく思っていません。
韓国人は、「済州島は、罪人を流した島なのだから、最下層民だ」と思っているのです。済州島人と韓国人は、仲良くありません。
それを考えると、済州島にいたのは、倭人だったのではないでしょうか? 沖縄は日本列島の隅っこでも沖縄です。済州島は韓国語ではなかったのです。日琉語族が住んでいたのですから、やはり、倭人だったのではないかと思います。
日琉語族(にちりゅうごぞく)または日琉諸語(にちりゅうしょご)、日本語族(にほんごぞく)とは、日本列島で話される語族である。日本本土で話される日本語と、奄美群島から、先島諸島にかけて(南西諸島、琉球諸島)話される琉球諸語が主に属する。奈良時代ごろには東国で上代東国語が話されていた。
それがわかると、済州島の朝鮮人のことがわかってくるのです。日本に来ている在日朝鮮人のほとんどは、済州島から来ているのです。済州島人は、朝鮮人ではありません。元々、日本人と非常に近い民族だったのです。
倭人と仲が良かったのですから、もともと倭人です。そのような目で芸能人を見ると「この人は、済州島出身ではないのかな?」と疑ったほうがよいと思います。よい芸能人は、済州島出身だと、まず疑ったほうがよいのです。
済州島の元々の神様の名前は、高(コ)、梁(ヤン)、夫(プ)です。これが済州島の神様の名前です。高さんは、済州島です。
そのようなことを考えていくと、在日朝鮮人のルーツがよくわかってきます。
■「司馬史観」で文化功労者に選出
司馬の筆によると「ソウル、釜山、高麗の三大学の美術史関係の研究者にまねかれて渡韓した。」(同書五九ぺージ)とある。ここでは陶工家の肩書は出てこない。薩摩焼きの第一人者でもないのだ。それはそのはずである。十四代が東京から帰鹿したのは昭和三五年以降のはずである。昭和三一年出生の長女の届けは東京都。長男のそれは昭和三四年、横浜で届け出。次女の出生(昭和三六年三月三一日)の届げ出が初めて鹿児島でなされている。この間の十四代の経歴はどうなっていたのか。昭和二〇年十四代は旧制中学を卒業すると鹿児島医専(現鹿大医学部)に入学、中退。その後、早稲田大学政経学部卒のあと、鹿児島選出の自民党代議士床次の秘書となっている。その秘書稼業をやめ、帰鹿し窯場の苗代川に落ち着いても十四代が作陶に精出している姿を地元の陶工家で見た者はない。十四代は政治向きのことで奔走しているのだ。昭和四六年、四七年には大迫恵吉の名で鹿児島県PTA連合会会長となっている。そういう下地を作ったあと十四代は参議院選挙に打って出る準備もしている。こういう経歴の持ち主が、昭和四三年刊行の司馬の書では早くも名工扱いになっている。ここでも司馬の筆が踊る。十四代は十三代に「少年のころから作陶の技術を教わった。」と。これなど全くのインチキである。十四代はNHKの放映でもそのように喋っているのだが、十三代は京都帝大法科を卒業したあと朝鮮総督府の役人をやり、戦後は郷里で村会議員をしていたのだ。 十四代が名工などということが飛んでもないことは別の面からも証明出来る。(全文は以下に掲載)
中杉 弘のブログ:仏法対話(84)沈寿官の真実 - livedoor Blog(ブログ)
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