小泉元首相の原発ゼロの国民運動 | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

毎日・毎日起きている事件について
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 小泉元首相は「自分が在任当時、原爆はよいものだ。原爆無くしては、これからの日本はやれない」と思っていたのです。

 石原慎太郎も「原爆をなくして風力発電と言っている人がいるけれども、とんでもない愚か者で、この巨大な工業国家の日本が電力不足で動くはずがない。原発はどうしても必要なもので、そんなことがわからない奴は馬鹿だ」という発言をしていました。

 小泉元首相も同じような意見だったのに違いありません。首相を辞めて何年か経ちますが、原発について調べてみて心が変わったのです。現在、日本の原発は2基しか稼働していません。

 それなのに電力不足ということは、全くありません。3.11の後に、東電の停電計画が発表されましたから、真っ暗な東京をイメージしたものです。

 ところがまだ原発は壊れたままですが、電力は何も困っていません。パチンコ店の明かりは夜でも煌々と照らされて、チンジャラ・チンジャラと多くのパチンコの台が稼働して、電力は使いたい放題です。

 ただし、電気の値段は随分高くなっているらしいのです。この当時の原発の電気の消費量は、30%が予定されていたのです。原発が全て止まると、電気が30%不足すると思ってきたのですが、今は原発がつくっている電力は2~3%です。何も困りません。しかも、原発は動いていません。動いているのは、2基だけです。

 東京電力だけで、5兆円国家が負担しています。5兆円で足らなくて、さらに「お金を出してくれ」と言って、12兆円出しているのです。日本の国家予算が約100兆円なのに、そのうちの10%以上が東京電力に使われているのです。福島原発が爆発したので、後締めの工事がまだ終わっていません。

 他の原発はまだ爆発はしていませんが、当時は「原子力発電所は2重、3重に防御されているので安全だ」と言われてきたのです。1つ事故があっても、防護壁があるから「安全だ」と言われて、「それが壊れてもまだ安全だ」と言われてきたのですが、とんでもない欠陥商品だったのです。

 小泉元首相は、辞めてから冷静に分析して、いろいろと調べてみた結果、今は電力が余っているのです。それに対して原子力発電所は造るのにもお金がかかります。廃炉にもお金がかかります。生み出したプルトニウムもどうしてよいかわかりません。

 スウェーデンがプルトニウム処理場は一番進んでいます。ものすごく厚い岩盤を400メートル掘って、そこに2キロ四方の広大な空間をつくって、そこに補完しているのです。「20万年触れるな」という原発の残りカスを埋めているのです。20万年経たないと半減期が終わりません。まだまだ放射能が出ているのです。

 とてもではありませんが、はっきり言うと人類が使えるエネルギーではありません。原発を使えばとても便利です。米軍の潜水艦は、原子力潜水艦です。1年以上海に潜っていられるのです。原発だとエネルギーが少量でよいのです。石油エネルギーだと、膨大な量の石油を積み込まなければいけません。原子力エネルギーの場合は、少しの量でいいのですから、エネルギーとしては素晴らしいものです。

 原子力空母もそうです。燃料の補給など考えなくてもよいのです。まさに原子力、様様です。日本もそれに手を出したのです。日本で「原発をやろう」と決めたのは、中曽根康弘と正力松太郎です。

 CIAのコードネームを持つ二人によって、原発が日本に導入されたのです。その時の二人の心中は、「これからの世界を考えたときに、日本はどうしても原爆を持ちたい」という気持ちがあったのです。

 原爆を持たないと一流国家ではない。それにはどうしても、原子力発電所をつくらなければいけません。米軍に命じられた通り、原子力発電所をつくると、プルトニウムができてきます。

 すると、プルトニウムができれば、いつでも原爆を造ることができます。多少危険があり、危ないのもわかっています。わかっていながら、原発事業に手を出したのだと思います。

 それは結果的には成功です。そのおかげで何百キロというプルトニウムを日本は持っています。いつでも1千発くらいの原爆は、One night overであっという間に出来てしまいます。これが主流です。今の原発は全然使っていません。使っていないということは、「何をやっていたの?」ということです。プルトニウムをつくっていたのです。

 原発はプルトニウム製造工場だったのだろうと思います。だから、3.11の東北大地震の時に、宇野正美さんが「日本は原爆を造っていました。だから、地震でやられました」と言ったのです。「何を馬鹿なことを言っているのだ」と思っていましたが、今、考えるとその通りです。すてに原爆は、One night overで、できるようになっていたのです。

 それがないと日本は守れません。それも事実です。もし、事故が起きて原発が爆発したら大変な騒ぎになります。これも事実です。そのような危険なかじ取りの中で、日本の政治は進められてきたのです。現在ではよかったとは言わないけれども、やらざるを得なかったのだと思います。

 まだまだ原発事故が起きるかもしれません。世界が原爆を持っているのですから、日本だけ「原爆はやらないよ」と言うわけにはいきません。もう北朝鮮は原爆を持ってしまったのですから、日本はあっという間にやられてしまいます。

 「やったるぜ!」と言われたら日本人は逃げるところはありません。原爆に対する抑止力は、「お前、打ち込んでみろ。何十倍の原爆を撃ち込んでやるぞ!」と言わないと、抑止力にはなりません。それしか生き残る方法はありません。

 そのように考えるとこの問題はそう簡単にはいきません。小泉元首相が言う通り今はもう原発はいりません。要するに自然エネルギー、海水、ダム、風力、太陽光などの自然エネルギーで現在は30%の電力をまかなっているのです。

 しかもそれは増える傾向にあります。どんどん増えてきているのです。それに比べて、原発の電力供給量は、1.5%くらいでどんどん下がっています。原発はなくなります。「全体的に原発を追い込め!」というのが、小泉さんの主張です。

 それで、自然エネルギーを高めていけばよいのです。その通りです。しかし、どうしても世界の争いは続いていくわけですから、ペンペンウンチンムのようなエネルギーは必要です。副作用のない、エネルギーは絶対に造らなければいけません。汚染まみれになって、後始末の必要な現在の原発推進システムは間違っているのではないかと思います。

 話は変わりますが、僕は飛行機に乗りません。外国に行かないので乗ることもありません。乗る機会があっても飛行機には絶対に乗りません。何故かというと、このように僕は考えています。飛行機事故が起きたら終わりです。飛行機は空の上です。「事故が起きました!」と言ったら、もう終わりです。

 「翼が今、火を噴きました」「エンジンが止まりました」「乱気流にまきこまれました」と言えば、もう終わりです。それで空の上ですから、救いがありません。そのまま御臨終になるのです。

 船の場合は、まだ助かる道があります。「船が衝突しました。皆さん、救命具をつけてボートに乗ってください」という手があります。船が衝突して沈没する場合でも、救命具とボートという、助かる段階が2つあります。それから「救助にくるのを待ちましょう」と言えば、1,2、3と余裕があります。

飛行機は救いがありません。事故が起きたら、もう終わりです。そのまま天国に行く人と、地獄に行く人が一緒にドボーンと落ちてしまうのです。だから、僕は飛行機には乗りません。このような死に方は嫌です。

 自分の意思で船を脱出してボートに乗って救いを待つならば、まだ希望があります。希望が全くない乗り物はおかしいのです。リニアモーターカーでもそうです。600キロだして事故を起こしたら救いはありません。何が縮まるのかというと、東京から大阪まで行く時間が1時間くらい縮まるというだけです。

 ちょっと余裕をもって、3時間で大阪に着けばよいのです。2時間で大阪に行くために、そんな危険な乗り物に乗るのでしょうか? 「どちらを選ぶのか?」ということです。僕は旅行に行くならば、のんびり汽車で行きたいですね。駅弁を食べて景色を見れば「いいねえ」と思います。「浜松~」と駅を一瞬で通り過ぎて、誰かがミスをやってくれたらどうするのでしょうか? 新幹線でも300キロ以上出ているのですから、一発で脱線事故を起こします。全員即死です。

 そんなに文明を早く進めなくてもよいのです。それぞれの駅に着いて、駅弁を食べて「美味しいな」と思えばよいのです。のんびりすればよいのです。そんなに焦っていく必要はありません。

 これは僕の趣味だから人に押し付けたりしないけれども、僕はそのように考えています。やはり、事故があっても、2段階、3段階で助かるような手段がないと、ダメです。その方法を考えればよいのです。

例えば航空機の場合は、もの凄く大きなアドバルーンを常備するのです。事故が起きてスイッチを押すとアドバルーンが天空に開いて、飛行機が無事に着陸できるようなシステムを考えればよいのです。

飛行機は「無事に降りる」というシステムがないとダメなのです。「事故が起きたらお終い」という乗り物はダメです。そのようなことも、考えておく必要があると思います。

文明の進歩と危険はいつもついて周っているのです。しかし、武装は大事です。核兵器はここまできているのですから、日本は一歩も引くわけにはいきません。

 

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