「自衛隊か、国防軍か?」という問題 | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

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 僕は基本的には憲法廃棄論者です。現行憲法は無効です。何故ならばGHQに押し付けられた憲法だからです。憲法は入りません。憲法を破棄して自然法に帰るのです。自然法は成文法ではありません。全てにわたって法律を考える場合に、憲法によって考えるのではなくて、日本の歴史から考えるという姿勢です。

 我々は2800年の世界最古の国家の歴史を持っています。その間、様々なことがありました。「この場合はこのように解決した」という歴史的な知恵を沢山もっている国です。それで対処すればよいのです。基本的に「憲法廃棄論」が僕の考え方です。

 しかし、これは極端な論ですから誰もが納得する論ではありません。賛同者も少ないと思います。あえて憲法を使うならば、現行憲法で充分です。このように考えています。憲法を変える必要はありません。

 現行憲法で今はどうなっているのでしょう。防衛庁から、防衛省になりました。防衛大臣までできました。憲法第九条二項「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」と書いてあるのに、防衛大臣がいて、自衛隊までもっています。規模も能力も世界有数です。これをもってしまっているのです。

 「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。」と書いてあるにもかかわらず、もっているのです。ということは憲法を無視しているということです。必要があれば、今の憲法はバチバチと無視していけばよいのです。

 わざわざ憲法を改正して「国防軍にしよう」という連中もいますが、国防軍にする必要はありません。名前も自衛隊でよいのです。何故、軍にしなければいけないのでしょう。軍にすると大変ややこしくなります。

 Japan Self-Defense Forcesで、これだけ立派なことができます。外国からは「軍隊だ」と言われています。でも、自衛隊は軍隊ではありません。軍隊になる条件がかけています。一つは軍法会議がありません。これがないと軍隊とは言えません。

 それから勲章制度がありません。軍人は胸に勲章をつけるのが好きです。それは日本にはありません。それから憲兵がいません。

 軍隊は国民から遊離しています。国民と軍の論理は違います。だから軍法会議が必要です。軍隊の行動は国民と違います。軍隊は人殺しが任務です。一般世間の人は人殺しはしません。軍隊は国を守るために人を殺してもよいのです。軍隊に通常の法律は通用しません。従って軍法会議があって軍独特の法律をもっているのです。これがないと軍隊とは言えません。

 自衛隊を「国防軍」に変えた途端にこのようなものを用意しなければいけません。軍隊の規律を守るために憲兵も必要です。日本の法律で裁くのではなく、陸軍法規、海軍法規で裁くことになるのです。軍にすると国民とは違うとわかります。軍にすると日本国民ではなく軍人です。

 一般世間では「悪」とされることも軍の中では通用しません。軍隊とは口では言いませんが、威張るものです。何故かというと君臨しているのです。軍人は命を賭けた仕事をしています。日本を守ってあげているのです。税金で食っているなどと思っていません。軍隊は軍隊で独立しているのです。

 それで軍隊は「国民を守ってあげている」という意識になるのです。戦前はみんなそうです。軍人は尊敬されていたのです。何しろ軍人は軍の命令が第一です。自衛隊の場合はそれがありません。「自衛隊は何ですか?」と聞かれると「はい、日本国民です。日本国民であるということは、日本国の法律に従います。従って日本国憲法の下で裁かれます」このように言うのですから、真に安心な軍隊です。

 軍隊を国民の上にもっていくと大変なことになります。させないためには「自衛隊でよい」というのが僕の意見です。やっていることは同じですが、「日本国防軍」をつくる必要は全くありません。

 徴兵制度にしたら「よいか、悪いか」と意見がわかれていますが、徴兵制度で一般の国民を使っても使い物になりません。何故かというと、人間には様々な人がいて、戦闘が好きな人も大勢います。ISなどはインターネットで呼びかけただけで兵隊が集まります。人殺しを志願するのです。無理矢理兵隊にしてもダメだとわかるのです。 

 そのように「戦闘が好きだ、大好きだ!」という人間でないと、戦車に乗ったり、大砲を撃ったり、弾が飛んできたりするような仕事はできません。「戦闘が好きで好きでしょうがない!」という人を集めればよいのです。徴兵制度にして国民を戦争にひっぱっていく必要は全くありません。

 「そのような人間が日本にいるのか?」と思うでしょうが、いくらでもいます。給料を高くしてあげれば、100万人でもいます。「俺はこのような仕事が好きなのだ。サラリーマンなんてやっていられない。ドンパチがやりたいのだ!」という人間が兵士になればよいのです。何の問題もありません。その人達はやりたいことをやって、それが国のためになるのです。これはよいことです。

 徴兵制度で嫌がる奴を引っ張ってきても、使い物になるわけがありません。戦前の軍隊の補充兵がそうです。40~50歳のオッサンを二等兵にして、戦地に連れていったのです。この補充兵には悪いうわさが多かったらしいのです。嫌々戦争に連れてこられているからです。

 志願で来た人間はそんなことはしません。戦争がしたいのです。それならば規律も乱れなくてよいのですから、志願兵だけでやっていくべきです。自衛隊はSelf-Defense Forcesでよいのです。明解です。

 すると憲法を改正する必要はありません。もうどんどんと破っているのです。何でも好きなことをやればよいのです。現行憲法を改正する必要はありません。憲法があったまま、何でもやればよいのです。

 福田内閣のときに、赤軍派が脅迫して「金をだせ! 出さないと人質を一人ずつ殺すぞ」と言ったのです。福田総理は「人命は地球よりも重い」と言って、超法規的行動をとったのです。そんな法律はどこにもありません。超法規的な行動をとって、テロリストにお金を渡したのです。

 それで人質を解放したのです。これは超法規的措置です。憲法を破っているのです。そのようなこともできるのですから、今のままで何でもできると考えていけばよいのです。潜水艦から戦闘機から戦車まで、全ての武器はみんなもっているのです。

 このほうが都合がよいのです。軍隊と言うところを言わなくてよいのです。でも、外国はみんな「軍隊」と言ってくれているのですから、それでいいのです。日本に来ると日本国民です。そのような意味で見ると、こんな面白い軍隊はありません。

 階級も大尉・中尉・少尉など戻す必要があるのかというと、その必要ももうありません。もう立派に一尉・二尉・三尉と定着しています。もうこれで充分です。でも、外国へ行けば一佐はColonel(大佐)と階級は同じです。

 外人から見ると軍人とみられ、日本人から見ると軍人ではなく自衛官です。それでよいのです。そのように考えると何のために憲法を改正するのでしょう。する必要など全くありません。変なものを書き加えたら余計おかしなことになってくるから、もうこのままでいくのです。

 国防はバンバンやります。政府がそのように決めればよいのです。予算も倍くらいの10兆円くらいにして、もっと完璧な自衛隊をつくればよいのです。これは軍隊ではありません。自衛のためのSelf-Defense Forcesです。そのように内外共に納得しているから、今のままの自衛隊でよいのではないかと思います。

 海外から見るとJapan Self-Defense Forces はカッコイイのです。軍人は「人を殺す」という明確な使命があります。アメリカ軍はバンバン人殺しをします。自衛隊は人殺しをしません。仕掛けられたらやるだけです。それには国防軍よりも自衛隊の方がよっぽどよいと思います。これが僕の感想です。

 憲法は意識的に破ればよいのです。もう破っているのです。ケント・ギルバードによると、戦後60回も憲法を破っているそうです。だからそれでよいのです。無視し続ければよいのです。それで憲法第九条を改正して「自衛隊を入れる」と言っていますが、今度はそれが問題になってきます。「自衛のための国防軍を持つ」と書いたら、余計めんどくさいことになります。

 憲法を変えないならば、今の自衛隊でよいのです。他の項目もどんどん破っていけばよいのです。憲法はもう破られています。外国人の公務員がいて、外国人に生活保護を受けさせています。憲法はもうどんどん破っています。そうすれば憲法はあるのも、ないのも一緒ですから今のままでよいでしょう。

 

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