※錦正社 「みことのり」森清人謹撰
神代から昭和に至る編年体和文訳詔勅集みことのりは日本人の心の源を識る貴重な聖典です。
古代史について様々な自論を言う人がいますが、みんな間違っています。何故、間違っているのかというと、古事記と日本書紀を信じない人は馬鹿なのです。軸足がなくなってしまうのです。
いろんな説がありますが、勝手に言っていなさい。我が国にとって一番大事なことは古事記と日本書紀に書いてあります。そこに書かれていることは「疑わない」というのが、日本人の歴史の見方です。
これを疑う人は軸足が動いてしまうのです。猜疑心で歴史を見るのでしょうか？ そんなことを言ったら、最初から古事記など意味がありません。日本の歴史は高天原から始まっているのですが、「高天原は何処にあったのか？」と言っている人は馬鹿なのです。
高天原とは、古代人の心の中にあったことなのです。みんなそのようなことを感じてきたのです。それを古事記という書物に書き表したのです。高天原は心に中にあったのです。それを「何処にあったのか？」と探して歩くのを馬鹿と言います。そのような人は歴史を見る資格はありません。
渡部昇一先生は「歴史とは虹を見るのだ」と言われたのです。日本人の先祖の中に偉大な虹がかかっているのです。その美しい虹を追い求めていくのです。虹だから未来もこの虹の先にあり、輝いているのです。それを見ないと「貴族同士が喧嘩して斬り合った」などという話を詳しく調べても、それは歴史を見ているのではありません。単なる好奇心です。歴史にはそんなことは関係ありません。
黙って「これが日本の歴史です」と受け入れるものが古事記です。初代の天皇は神武天皇（カムヤマトイワレヒコノミコト）です。神武東征も本当の話です。素直な心で見れば、神武天皇が何をやりたかったのかということがわかります。そして、「どのような国を造りたかったのか？」「その理想は何で、目的は何であったのか？」それが全て古事記には書いてあるのです。歴史はそのように見るのです。
学校で縄文土器や弥生土器を学んでも、それは歴史を知ったことにはなりません。ずっと一貫している日本人のメンタリティーはどのようなものでしょう。それは万世一系の天皇です。これが頭の中に入っていなければいけません。今の政治家も学者もそのような考えは全然入っていません。
だから、歴史学者などいないのです。憲法論議をする有識者などは、何の有識者なのでしょう。何も知らなくてよいのです。「古事記・日本書紀は真実である」と信じればよいのです。何故、日本に２つの歴史書があるのかというと、古事記は日本人向けです。日本書紀は漢文で書かれているので外国人向けに作られた日本の歴史書です。
その中に書いてあることをそのまま信じればよいのです。頼山陽の「日本外史」も見事なものです。我が国の歴史とは天皇の歴史です。天皇を中心にしてきた国です。それを知りたかったら「みことのり」を読むのです。
「みことのり」は神代から現代までの天皇のお言葉を神のお言葉として記録した書です。森清人氏は「錦正社からこの本を出版できて本当にうれしい。この本を出版できれば日本の歴史はすべてわかる」と言われたのです。もう故人です。
天皇のお言葉を「神勅（しんちょく）」と言います。「みことのり」では、第一神勅から現代の天皇のお言葉に番号がふってあります。神様から人間に与えられた第一神勅が修理固成（すりこせい）の神勅です。「この世は完ぺきではないから、修理して固め成せ」というのが人間に与えられた使命です。
これが天照大神から言われた第一神勅です。まだ天皇はいません。何代か経って、天皇が出てくると神勅は神から与えられたものではなく、天皇のお言葉を通して出てくるのです。このお言葉は神のお言葉です。これを読むと全てわかります。
大東亜戦争も「何故始めて、何ゆえに終わるのか？」ということが、神勅として残されています。神のお言葉です。「みことのり」を読むと全て答えが書いてあります。どうして大東亜戦戦争を開始したのか、ちゃんと書いてあります。西洋列強の横暴に耐えかねて、アジアの解放する目的から戦争を始めたのです。
何故、戦争を止めたのかということも神勅として書かれています。「みことのり」は神のお言葉として神代編から現代まで整理されているのです。信長の時代には「天皇は何を言われたのか？」ということは、学校で習う歴史からは見えてきません。天皇など出てきません。学校で教える歴史は、下から見ている歴史です。
「みことのり」には、「その時に、天皇は日本の歴史をどのように見ていられたのか？」それが全て書いてあるのです。すごい本です。天皇は、あの信長・秀吉・家康を呼び捨てです。それを言えるのは、天皇だけです。歴代の権力者を上から見ているのです。
神の言葉を調べたかったら「鎌倉時代に天皇は、どのように将軍を見ていたのか？」調べれば、全てわかってしまいます。すごい本です。
竹田恒泰さんは皇位継承権１０７位の人です。その人が言っています。公家の話が出てきたら、「公家なんてクズだよ！」と一言です。そんな目で見ているのです。皇族から見たら、それはそうでしょう。その見方、よくわかります。
天皇はみな勇敢だとわかります。「不正は許さん！」という気持ちがあるのです。それがにじみ出ているのです。修理固成しているのです。世の中は悪い者が常に出てくるのですから、悪い者は成敗するのです。日本は韓国と戦争などしたことはありません。昔から「三韓征伐」といいます。「悪いことをするので、こらしめてやる！」ということが成敗です。
天皇は朝鮮との戦争だと思っていません。三韓征伐と言っているのです。では、日韓併合のときには明治天皇は何と言われたのでしょう。それも答えが出てくるのです。このように陛下は見ておられたのです。
日本人はこの「みことのり」を一人一冊もって、座右の銘にしなければなりません。教科書などどうでもよいことを習っているのです。「みことのり」が日本精神の根本であるから、「みことのり」を現代日本人の精神にしなければいけません。
ニセ学者はみんなこれを読みなさい！ ニセ歴史学者、ニセ憲法学者などいりません。これ一冊あればよいのです。
繰り返し言います。日本の歴史は天皇の歴史です。天皇という器の中でそれぞれが泳ぎ回っているだけです。そんな者に歴史などあったものではありません。「天皇の歴史を我が歴史と心得て、天皇と共に歩んでいく」ということが日本人として最も大事なことです。
これをなくして何が憲法なのでしょう。憲法は踏み破ればよいのです。僕のブログに「天皇を政治利用してはいけない」と文句を言ってきた人がいますが、何という馬鹿なのでしょう。天皇の存在自体が政治利用です。
どっちに力点があるのでしょう。民衆の側に力点があるのか、天皇の側に力点があるのでしょうか？ 日本人ならば、天皇の側に力点がなければなりません。そのように思ったときに全ての国民が天皇のご家来になるのです。
竹田恒泰さんは「宮内庁は天皇のご家来ではない」と言っていました。宮内庁は役人の寄せ集めであり、天皇の家臣ではありません。竹田恒泰さんは、公家という連中も天皇の家臣ではないと思っているのでしょう。そこから「公家なんてクズだよ！」という言葉が出てくるのです。天皇のご家来は本当に少ないのでしょう。でもいるのです。ヤタガラスや神社の宮司など、天皇のご家来がいるのです。皇室をお守りしている人達がいるのです。宮内庁は違います。
お読みいただきありがとうございます。
よろしかったらクリックしてください。
応援よろしくお願いします！
↓↓↓
『中杉 弘のブログ』2006年より、好評連載中です！
↓↓↓
http://blog.livedoor.jp/nakasugi_h/?blog_id=2098137