日本の民族地政学 2 | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

毎日・毎日起きている事件について
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この間、地政学の話をしましたが、「続きをやってほしい」という人がいました。ちょっとカン違いをしている人がいたのですが、僕の民族地政学は完成していません。「誰か、民族地政学をつくってくれたらいいな」と言ったのです。

 まず自分の国が大陸国家なのか、海洋国家なのか、半島国家なのか、正確に知る必要があります。半島国家でも天下を治めた場合があります。それはローマ帝国です。ローマは長靴の形をした半島です。しかし、ローマ帝国は世界を征服したのです。

 イギリスは島国ですが、世界を制覇しました。やり方によっては欠点を長所に変えて世界を制覇できるのです。だから「どこの地政学」というように客観的な地政学があるわけではありません。

 大事なことは「日本の地政学」です。その目的は、「日本から世界を見て、日本という島国がどのように世界を治めていけるのか?」ということを研究する学問です。戦前は、地政学という立派な学問があったのですが、戦後は一切の地政学を研究することは禁じられたのです。

 どこの大学でも地政学(Geopolitics)は教えてくれません。自分で勉強する以外方法はありません。だから地政学を知らない人は全く知りません。大事なことは「日本を中心として世界をどのように生きていくのか?」ということです。

 前回は大陸国家と海洋国家の話をしましたが、農耕民族と海洋民族があります。アメリカは農業国です。日本は完全な海洋国家です。中国は代表的な農業国家です。農業国家、遊牧国家、海洋国家と分離されますが、その土地には農耕民族がいるのか、遊牧民がいるのか、海洋民族がいるのか、ということをまず知らなければいけません。

 日本人は自分たちの国は何に分類されるかも知りません。日本は海洋国家です。農業国家だと思っているのです。日本は農業国家ではありません。昔から海洋国家です。他国と貿易をして儲けを出して、国家の運営をしていくのです。農業国家など付け足しにすぎません。

 戦前、日本が真っ青になったことがあります。石炭は日本で採れましたが、石油はありません。これがわかったときに海軍の高官は真っ青になってしまったのです。世界が石炭から石油へシフトしています。「日本には石油がない、どうしたらよいのか?」ということです。

 海の国家でありながら石油がないから船が動きません。大変なことになります。地政学的にどこかで石油を探さなければいけません。当時、石油はアメリカから買っていました。そのアメリカが「日本に石油は売らない」と言ってきたのです。

 これに日本は参ったのです。嫌でも戦争に突入せざるおえません。海軍がもっていた石油の備蓄は半年だと言われていました。半年、軍艦が動くだけの備蓄はありますが、半年を超えると戦うこともできません。ゼロ戦も飛ばなければ軍艦も動きません。アメリカはこのような意地悪をしたのです。

 アメリカに憎まれる原因となったことは、日本は日露戦争において勝ちすぎたのです。西洋の列強とアメリカは真っ青になってしまったのです。「大変な民族が出てきた。あのロシアに勝ってしまった。信じられない」ということです。

 「日本などロシアがひねりつぶす」と世界の新聞は書いていたのです。それがロシアに勝ってしまったのです。アメリカは真っ青になってしまったのです。「日本はいつか太平洋に出てきてアメリカと戦争になる」これがアメリカから見た地政学です。

 「なんとかして、日本が力をつける前に引きずり出して叩きのめしてやろう」これがアメリカの地政学です。この地政学を「オレンジ作戦」といいます。ともかく日本に意地悪して戦争するように仕向けて叩くのです。

 アメリカは日本に石油はあげない、鉄も売らない、日本の資産を凍結したのです。日系人は強制収容所に入れるなど、ひどいことをやってきたのです。そんなことをやったら誰だって追い込まれてしまいます。それでアメリカはハルノートを突き付けて、「日本は満州から手を引け。朝鮮半島から手を引け」と言うのです。

 これならどんな国でもアメリカに矛を向けたでしょう。無理難題を吹っかけてきたのです。太平洋戦争はアメリカが仕組んだものです。日本を追い込んで海におびき出して叩くという作戦だったのです。だから太平洋戦争というのです。

 日本の戦争の目的はそうではありません。大東亜を見ると、みんな白人の植民地です。これを解放して独立国にしないと日本も奴隷にされてしまいます。白人から見ると奴隷の延長線上に日本があったのです。これが白人の地政学です。白人はそのように考えたのです。

 日本はこの間の戦争を天皇陛下の詔勅の中で「大東亜の解放」と言われています。大東亜を解放して植民地から独立させれば、白人は日本に向かってこれません。白人に向かって東洋人が立ち上がってしまえば、植民地でなくなります。

 日本だけが植民地でないならば、白人は日本を総攻撃して植民地にしようと思います。これが白人の地政学です。そこから如何に逃げるのかというのが日本の地政学です。相手をよく見て、見抜いたうえで、「どうやって日本は逃れていくのか」ということを考えて、考え抜かれた結果です。

 日本には石油がないから条件があります。長い戦争はできません。まずアメリカが敵になります。大西洋にあるのは大西洋艦隊です。太平洋にある艦隊を殲滅しなければいけません。ハワイを占領するという考えは全くなかったのです。だから中途半端なことになったのです。真珠湾を攻撃したときに山本五十六がガソリンタンクを爆破させて、日本軍が占領して居座れば、全然情勢は違ったのです。敵は艦隊がないのです。航空母艦は取り逃がしてしまいました。

 アメリカは本土を攻撃されたことがないから、攻撃すればアメリカ人はビビッてしまい、早期に戦争を終わらせる可能性はあったのです。

 ところが山本五十六は「もういい」と言ったのです。「空母を徹底手に叩いてハワイを占領しよう」と言った人もいたはずです。山本五十六は親米派だったので、そこで止めて引き返したのです。

 山本五十六の判断が地政学的に間違いだったのです。戦争を吹っかけておいて、アメリカの艦隊を沈めて日本は南方に出る予定だったのです。南方に石油を求めていくはずあったのです。日本の北はソ連と日ソ不可侵条約を結んでいます。北からソ連は来ないとわかっていたので、南に石油を取りに行ったのです。

 東南アジアはすべて白人の植民地です。それとドンパチ始めたのです。原住民と戦争をしたのではありません。原住民で西洋の味方をする連中もいたのです。自分たちを解放してくれる軍隊なのに日本軍に銃を向けてくる連中もいたのです。

 日本はシガポールをはじめ、白人を追い出してしまったのです。マッカーサーもフィリピンから追い払われてしまったのです。これが日本の地政学です。

 まず、日本は海洋国家です。貿易を抜きにしてはやっていけません。江戸時代からそうなのです。タイやベトナムなどに、日本人街をつくって外国の品物を日本に持ってきたのです。日本は貿易国で輸出国です。それを地政学的に忘れてはいけません。

 だから日本が農業国家になって立てこもろうなどというのは、地政学的におかしいのです。そんなことはできません。鎖国の状態にすることは地政学的に無理なのです。他国と仲良くして貿易をしていくしか道はありません。

 その地政学をロシアも中国も間違えてしまうのです。大陸国家なのに海に出ようとするのです。大陸国家と海洋国家が海の上で戦争になったら、海洋国家が強いに決まっています。日本は海が専門です。

 中国は大陸の延長線の続きで海に出てくるのです。ロシアの海軍はバルト海にいるので、日本まで来れません。日本に来れば、ウクライナや周辺諸国が反乱するので来れないのです。

 中国もそうです。絶対に日本と戦争はできません。日本と戦争をすれば内乱が起きて滅びるのです。海上自衛隊が中国海軍に勝った瞬間に、国内で一挙に内乱が起きます。「共産体制をひっくり返せ!」という暴動が今でも10万件も起きているのです。本当にやったら火がついてしまうので中国はハッタリだけです。戦争はできません。

 そこでトランプ大統領に地政学をよく勉強してもらって、「我々は海洋民族だ」ということを教えるのです。アメリカは海を中心にしなければダメなのです。貿易をしないなどという考えではアメリカはやっていけません。アメリカは農業国家です。農産物は間に合うかもしれませんが、他の物は間に合わないのです。中国もそうです。貧乏な国です。本来は大陸国家です。

 地政学を研究すると、「朝鮮半島にはどのような人間が住んでいるのか」という人間の歴史を研究していけばよいのです。「約束を守る国なのか、約束を守らない国なのか」ということです。約束を守らない国と約束しても仕方ありません。そんなことをするのは馬鹿です。韓国は約束を守りません。

 北朝鮮もそうです。何回話しても拉致被害者を返しません。中国も約束など守りません。中国は「尖閣列島は俺たちのものだ」と言い、次に「沖縄も俺たちもものだ」と言っています。遂には「日本は俺たちのものだ」と言い出してきます。そんな国家を援助してはダメなのです。頭の中にちゃんと地政学が入っていれば「この国はウソつきだから、距離を置いていきましょう」となります。

 特に韓国問題はそうです。約束を守らない国に何百億円あげたり、とんでもないことです。ハッキリ堂々と言えばよいのです。「韓国大統領は親日ですか? 親日ならば今後、援助しますが反日をやっているならば援助はしません」と言えばよいのです。

 韓国には日本兵に殺されたという博物館があり、そこに韓国の小学生や中学生を修学旅行で連れていき見せているのです。日本軍が妊婦の腹を裂き、子供を銃剣で突き刺している写真と銅像を見せているのです。そのようなウソをいい加減に止めなさい。そんなことをやっているならば韓国に一切援助をしません。そのように明確に言っていくことも地政学です。

 地政学では軍備も入ります。「日本は国土が小さいから原爆は向かない」という人もいます。とんでもない地政学であり、それは敵の地政学です。そのように日本人に思わせるために言っているのです。日本人がそのように思ってしまったら相手の国の地政学が勝ったのです。

 冗談ではありません。地政学的に言うと中国など原爆を持つのはまだ早いのです。「原爆事故が起きるからみていなさい」と脅かすのです。北朝鮮も脅かすのです。「やるならやってみろ。原爆を撃ったら終わりだぞ。日本はすでに原爆を持っているのだ!」と暗示をかけていくのです。それが戦略です。

宇宙から電磁波を照射するなど、そんな兵器はアメリカはできているのでしょう。武器は遅れてはダメです。原爆戦の後にどうなるのかということを考えなければいけません。 飛んできた原子爆弾は反対に撃った国に返ってしまうようにすればよいのです。ドクター中松は「私が東京都知事になったらそのようなものを発明します」と言っていました。原爆を撃った国に原爆が落ちてしまうようにするのです。それはできないことはありません。そのようなことも考えるのです。撃ち落とすだけではなく、自分の国へ返るように誘導するのです。これも地政学です。

 戦争をしないのに「負けた」と思わせて、相手の精神を奪ってしまえば、地政学的に言うと勝利です。「日本は戦争ができない。国土が狭いからダメなんだ」と敵は言ってくるのです。そんなことはありません。「すでに我々は原爆を持っているぞ!」と言えばよいのです。これは響きます。このようなことを地政学といいます。

 

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