北朝鮮の火遊び | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

毎日・毎日起きている事件について
ユニークな視点で書いています。

 人間は若くして力を持つと、「その力を使ってみたい」と思うのです。若いということはバランスがとれていないのです。

 先輩の意見、ご同輩の意見、後輩の意見、そのような意見をすべて聞いたうえで、正常な判断をするのには少し年齢がかかるのです。50歳くらいにならないと人間は正常な判断ができません。32歳だと若さに偏ってしまうのです。

 人生はまだずっとあるのに、この時点で「一番正しい」と考えるから、違う意見を言うジジイやうるさい人間は処刑になってしまうのです。処刑すればするほど実は裸の王様になってしまうのです。側近がみないなくなってしまうのです。

 源頼朝もそうです。源義経と木曽義仲と兄弟仲良く源氏再興の旗揚げをしたにもかかわらず、側近にそそのかされて「義経は裏切った」とか、「将軍になろうとしている」とか、様々なことを周りが囁くのです。ついに、それに乗っかってしまうのです。

 頼朝もそれに乗っかってしまい、義経まで殺そうとしたのです。10万の大軍を送り奥州を攻めたのです。木曽義仲は早々と殺しています。その後、頼朝は天下をとり鎌倉幕府はできたけれども、親戚が誰一人いないのです。北条家は源氏ではありません。むしろ、平家です。

自分の身の回りをみると義経はいない、誰もいなくなってしまい、天下はとったけれども誰もいなくなってしまったのです。頼朝は石橋山合戦の跡地に行って晩年は泣いていたのです。そうだろうと思います。一緒に旗揚げした人間が誰もいなくなり、周りは敵ばかりです。天下はとったけれども、虚しいのです。

 人間は仲間と共に一緒にやっていくのが一番楽しいです。金日成は革命の仲間がいて、あまり粛清などしていません。金正日は先輩を大事にしてきたのです。お父さんの友達、世話になった人、お父さんが面倒をみてきた人は大事にしたのです。他の未熟な点があっても「後継者にする」と言われたのは、先輩を大事にしたので金日成から見て信用がおけたのです。

 ところが金正恩はスイスに留学して北朝鮮に帰ってきて、いきなりとんとん拍子で将軍様になったのです。党活動もロクにしないで、若様になったので権力だけが身についたのです。32歳の男にやりたいことがあっても、普通は「まだ自分は若いから側近の言うことを聞いていかなければいけない」と思うのですが、あの馬鹿は「俺は何でもやるのだ。俺の考えでやる。俺の考えに従わない者はぶっ殺す」と言って、側近を100名も殺したのです。

 金正恩には誰も意見が言えません。「殿、それは間違っていますよ」と言ってくれる人がいるから、道を踏み外さなくて済むのです。ところが、金正恩は「間違っている? なんだ、お前はスパイか。処刑!」と言って殺してしまうのです。だから誰も何も言わなくなってしまいます。一言しゃべったら処刑です。

 「金正恩がおかしなことをやっているな」と思っても言わなくなってしまうのです。おかしなことです。核兵器をもったならば、「ヒッヒッヒッ・・・」と、本来なら隠すべきです。核兵器を持っていて隠している国家があります。それはイスラエルです。「イスラエルは核を持っているでしょう」と言われても「持っていません」と答えます。「持っていると聞いています」と言っても、「持っていません」と答えるのです。「持っていない」と言うのですから、それ以上何も言えません。

 ところが北朝鮮はもっているかどうかもわからないのに、「アメリカ合衆国に向けて核ミサイルを発射するぞ」と言っています。それがどのような危険を招いていくのかわからないのです。周りが「そんなことはよしさない。持っていても持っていないというのです」と言って、それに従えばよいのです。それが政治だと思います。

 「持っていなくても、持っているかもしれないな」と思わせておけばよいのです。若いとそんなこともわからず馬鹿なことをやるのです。32歳の男が思い通りに世界を動かそうと思っているのです。

 北朝鮮を動かせるので、世界を動かせると錯覚にとらわれて、夜郎自大になってしまったのです。夜郎自大とは「俺ぐらい偉い者はいない」とうぬぼれて、周りが見えなくなってしまうことです。

 「危険ですよ」と言われても、「関係ないのだよ! 強気でいくのだ。お前は弱気だな。死刑!」と、やってしまうのです。金正恩は、大変危険な火遊びをやっているのです。順序を逆にしているのです。

 北朝鮮相手に30万人の韓国軍と、1万5千人の米軍が合同演習をやっています。作戦は、「斬首作戦」です。そんな作戦名をつけて演習をやっているのです。金正恩が原因です。核兵器など見せつけてそんなことをやっているから、そうなるのです。

 その因果関係が逆転して「そのように我々はやられているのだから、我々は核をもってさらに準備をしなければいけない」と言っているのです。順序が逆です。緊張関係をつくっているのは金正恩です。

 そのような全体像が見えなくて若いと火遊びをするのです。32歳といえばまだガキです。人生何もわかっていません。それを偉そうに変な帽子をかぶり、130キロの巨体で、あまりの重さに足が折れ、ダブダブのズボンをはいているのです。

 ダブダブのズボンはヒールを隠すためにはいているのです。髪の毛も金正恩の髪型を皆がこぞって真似をしているのです。そこまではいいのです。

 ダブダブのズボンをはいた幹部がいたのです。すると金正恩は「何だ、お前。俺の真似をするんじゃない!」と怒って、その人間は死刑まではいかなくても左遷です。滅茶苦茶です。やりたい放題です。とんでもないことになります。火遊びは怖いのです。金正恩、火遊びを止めなさい。世界の声を聞くような人物になってから政治をやれ!



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