聖徳太子(仏教と神道) | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

毎日・毎日起きている事件について
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 プライムニュースで渡部昇一さんと堺屋太一さんが出演して「聖徳太子と十七条の憲法」というタイトルで対談を行っていました。大変面白かったと思います。

 「聖徳太子の役割とは何か?」これは、堺屋太一さんによると、中国から進んだ技術を取り入れたいけれども、仏教とからんだものです。建築技術にしても仏教建築であり、学ぶためには仏教を導入しないと学べません。

 漢字もそうですが、当時は中国のほうが進んでいるという外来文化があったのです。これを取り入れるには、仏教を取り入れなければならなかったのです。しかし、我が国には建国以来、天皇がいらっしゃるのです。これをどのように考えたらよいのでしょう。

 天皇が仏教徒になってしまうと天皇より仏の方が偉いということになってしまいます。それはダメです。天皇の方が偉いのです。偉いという証明するために天皇は神なのです。

 『古事記』から伝承されて、神とつながっているのが天皇です。天皇は仏教に隷属することはできないのです。

 聖徳太子は仏教の底まで勉強した人です。とくに法華経はすごく学んで知っているのです。まず、気が付いたことは「仏教は世界統一思想を持っていない」ということです。平和や命の尊さを説くのは当たり前ですが、それをもって王朝に変わるという思想ではありません。

 キリスト教はそうではないのです。キリストがいて、法王がいて、天下をキリスト教で統一しようとしています。

仏教を研究した聖徳太子は、「我が国の神を侵すものではない」と気が付いたのです。勉強していない人は「仏教も宗教だろう。神道も宗教だろう。どちらの宗教を信仰するのか?」と考えるのです。

 日本も最初はそうだったのです。それが物部氏と蘇我氏の争いです。物部は古来からの神道を信じ、蘇我が仏教を信じて対立してしまったのです。戦争まで行ったのです。

 結局、仏教の本質を理解していなかったのです。これを聖徳太子は見抜いて、「仏教の本質はこうで、決してこれは我が国の天皇を侵すものではない」ということが分かっていたのです。

 聖徳太子は「篤く三宝を敬え」と言われたのです。三宝とは仏法僧のことです。篤く敬うのですが、天皇も敬うのです。「どちらが大事か」という論争にはふれないのです。天も敬い、仏の教えも敬う」ということで決着をつけていったのです。

 仏教の中に儒教も入っていたので、「儒教も敬え」ということになったのです。僕がやっていることと同じです。この問題については、明快な理解があるのです。神道という入れ物の中に仏教が入ったのです。

 神国日本という入れ物の中に仏教が入ったのです。これを勘違いしてはいけません。聖徳太子はそこまで言っていません。仏教の入れ物の中に神道が入ったのではないのです。神道という入れ物の中に仏教でも儒教でも何でも入るのです。

 日本においては、本当の意味での宗教戦争はありません。物部氏と蘇我氏の争い以外、宗教戦争はないのです。日本の器の中に入ってしまうのです。「俺が唯一の一神教だ」というから争いが起きるのです。

 日本は神国なのですから、この国に仏教も儒教も入ってきたのですから学べばよいのです。神国の民が仏教を学ぶのです。神国の民が儒教を学ぶのです。何の矛盾もありません。仏教は神道の対立軸ではないのです。聖徳太子はそこまでも言ってはいません。

 当時はお寺をつくりお参りに行ったあとに、100人の官僚を連れて神社に行きお参りしているのです。

 神国日本という入れ物の中に仏教や儒教が入ったのです。まだまだ入ります。何でも入りますから、キリスト教も入ります。キリスト教と日本神道は争う余地はないのです。神国ですから器が大きいのです。何でも入って、その中から悪いものは吐き出して良い物だけを取るのです。

 仏教の良いところを取り入れ、キリスト教のよいところを取り入れ、儒教のよいところも取り入れます。良いところをチュッチュッと吸って、悪い物を吐き出して、神国の中で禊をしてキレイになるので日本では宗教戦争は起きないのです。

 ISISのような馬鹿馬鹿しいことは起きないのです。それをわからないのです。カオダイ教のように神様を拝み、古来の神を拝み、キリスト教も拝み、孔子も拝むのではダメなのです。それでは乞食スープです。なんでもかんでも混ぜて拝んでいるには乞食スープです。

 中心点がないと乞食スープになってしまうのです。いろいろなものを学んだ結果、何が何だかわからなくなってしまうのです。

 神道とは神国という入れ物です。日蓮大聖人様の南無妙法蓮華経も、神国日本という中に南無妙法蓮華経という教えを建てたのです。だから「南無妙法蓮華経 日蓮」というのです。「日蓮」とは、「日に連なる」と言う意味です。日蓮大聖人様は神国につながっているのです。神国の中に建てた仏教が日蓮大聖人様の南無妙法蓮華経です。神国に建った仏教です。

 これが実は今後の世界を救っていく日本の大きな思想の中核になってくるのです。世界に与える日本の思想はこれでなければいけないのです。日本を学びなさい。日本にはISISなどないのです。同じイスラム教徒同士が分かれて殺し合うことなどないのです。

 世界もそうしなければいけません。神道には御稜威(みいつ)があるのです。世界で続いている伝統は天皇しかありません。他の王朝は殺し合ってぶっ壊れているからないのです。天皇は古来から歴史上、ずっと残っている唯一の王朝です。

 その王朝に帰依しなさい。この王朝にみなが入ってくるのです。そうすれば争いはなくなります。いかなる思想も錬磨されて素晴らしいものになり、神国のものになり、世界が神国になっていくのです。世界を平和にしていくための本当の教えは神道です。世界が神道になったときに天皇は、世界の盟主です。

 それを書いたのが僕の『日本人の使命』の表紙です。言葉で言えばそのようなことになるのです。


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