安倍総理のアメリカ演説 | 中杉 弘の徒然日記

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いよいよ安倍総理のアメリカ議会における上院・下院の演説が終わりました。英語でスピーチしたのです。安倍さんは英語ができるのかな。さすが成蹊大学です。(笑い)

 安倍さんのスピーチで、おかしいことがあります。これからの時代はデフレの時代です。安倍さんの頭の中ではインフレに変わっていくような考えが抜けないようです。これからの時代はシフトダウンして大変革が行われると言っていますが、デフレになるのです。

 デフレが何十年も続いていますが、デフレとは物価が安くなって物が売れないことをいいます。だから、脱却するのです。アベノミクスはデフレからの脱却だというのです。でも、いくらいってもデフレからの脱却はできません。

 これを長谷川慶太郎先生が明確に言っているのです。何故でしょう。それは、戦争がなくなるからです。戦争がなくなれば、誰も消費しないから物はあふれます。物があふれて景気は悪くなります。作っても売れないから当然、景気は後退します。

 これは、現実的に安倍さんがやっていることを見れば分かるのです。株価だけを上げても、ドルで見たら株価は上がっていません。賃金も上昇していません。物価は間違いなくあがっているのですが、賃金は上がっていません。株価だけが上がっているのです。そんなことはあり得ないのです。株価の操作はインチキです。株価など簡単に上がります。日銀にお金を刷らせて、兜町にお金をつぎ込めばいいのです。そうすれば株価は自然に上がります。

 そんなことをしても自分の所で紙幣を刷って株を買っても、何の意味もありません。マッチポンプもいいところで、タコが自分の足を食っているようなものです。ここに安倍政権の一つの大きな問題があると思います。

 演説の終わった日、アメリカの株も下がっているし、日本の株も下がっています。株式の市場は、敏感に内容をキャッチするところですから、おそらく安倍演説が影響している面もあるのではないかと思います。日経平均が380円くらい下がっています。もっと下がると思います。

 ですから、インフレの時代はもうこないのです。これがパラダイム・シフトの大きなものの考え方です。かつてのバブルのように何でもつくれば売れる、銀行に金があまっている、何でも買って海外旅行に行きまくり、ギャンブルをしまくるような時代はもうこないのです。

 時代はQuantityからQualityの時代へと変換しているのです。時代シフトです。だから、「量が拡大して経済成長する」と勘違いする人がいますが、そうではないのです。世間が求めているのは質の転換です。たくさん工場をつくり、バンバン商品をつくります。「東南アジアでもいい、中国でもいい、安い労働力を使って大量に物をつくり、大量に世界にバラまいて、景気がよくなる」と売っている側はそう思うのです。そうではないのです。

 これからは質の時代です。良い物、クオリティーの高い物をつくろうと思えば、量産などできません。汗と涙とはそういうことです。では、どこに汗をかくのかというと、「物を大量に売る」というところに汗をかくのではありません。「いかに品質の優れた良い物をつくるのか」というところに全力を挙げて汗をかくのです。

 これから世界の商品は、どんどん質がよくなります。「質をよくする」ということに、無理な国もあるのです。中国では無理です。安い物をつくるのにむいているだけです。高級な品物を丹精を込めてつくる国民性ではありません。

 韓国、良い物は絶対にできません。あんなちゃんらんぽらんで「一所不在」のような考え方をして、ウソばかりついているうちに頭が破壊された国民性では良い物はできません。良い物は誠意がなければできません。「よい物をつくるぞ!」「皆さんにおいしい物を食べてもらうぞ!」ということなのです。

 よく「日本は明治維新で西洋の真似をした」と言われていますが、そうではないのです。日本は外国の文化を取り入れただけなのです。真似ではないのです。取り入れた結果、本来の日本人のよさを持っているから、世界一のゼロ戦を造り、世界一の戦艦大和を造ったのです。

 今まさに自衛隊の10式戦車は世界一です。潜水艦も世界一です。日本人は自分達にない文化を取り入れたのですから、それは真似ではないのです。韓国のパクリ文化とは違うのです。取り入れて、それ以上の物を作っていくということです。それが日本人の持っている文化ですから、良い物ができるのです。

 漢字もそうです。漢字は中国の文化です。それを取り入れたのです。真似ではありません。便利だから使って、不自由な点を補ったのが「カタカナ」と「ひらがな」です。それで読み下し文をつくったのです。これは、漢文よりもずっと優れている点です。

 漢文が何故ダメなのかというと、過去・現在・未来が明確ではないのです。アバウトなのです。中国語「我你。(ウオーアイニー)」「私は愛します貴方を」では、「愛していたのか」「今も愛しているのか」「未来も続けて愛しているのか」という表現は、漢字ではできないのです。

 すべて「ウオーアイニー」です。いつの話でしょう。「貴方を愛しているというのは、今なの?」「過去なの?」「未来なの?」それが表現できないのです。

 日本は「ひらがな」を入れて「私は貴方を愛していました」とか、「今も愛しています」とか、「愛します」というように、ひらがなで変化できるのでずっと優れているのです。そのように漢字という文化を取り入れたのです。

 それから日本のお寺などは中国を真似したように思いますが、全然違うのです。中国の建物は傾いています。日本の木造建築はピシッとしていて、中国や韓国の建築物とは全然、違います。

 真似をしたのではなく、取り入れたのです。取り入れるということと真似は違います。真似は真似だけで終わっていくので、向上しないのです。真似はどこまで行っても本物になることはできません。真似が本物を抜くことはありません。

 真似をするということは、本物よりレベルが下と決まっています。そう考えていくと、世界の文化の中で、本当に凄いものができるのは、日本だけなのです。

 ドイツも物づくりでは良い物をつくっているのですが、日本の繊細さではドイツも太刀打ちできません。凄い文化です。

 「よい物をつくる」そのように文明もシフトしていくのです。しかも、今有る物よりも、もっと良い物をつくるのです。国鉄にしても、新幹線開業以来40年以上経っていますが、1回も事故がありません。こんなことがあり得るのでしょうか。海外の新幹線は半年でぶっ壊れておしまいです。日本製は壊れないのです。しかも、あの複雑な時刻表通りに新幹線が到着するのです。1分1秒の狂いもなく、全国の新幹線が動いているなどこれはもう芸術であり、他の国ではこんなことはできないのです。

 和食の繊細さも真似できません。韓国の場合は、材料をみなボウルにぶち込んでスプーンでごちゃ混ぜにして食べるのです。全然、文化が違うのです。

 今後、世界はますます日本を必要とするのです。全て日本化してしまいます。ファションも日本が一番です。精密機械、カメラ、自動車、船舶、建築、すべて世界一です。これからはそのように見ると、「量から質への時代」ですから、その時代になると日本人は、「待っていました!」ということになるのです。いよいよ日本の時代が始まるのです。

 しかも、物はあまり売りません。良い物をつくるのです。良い物をつくって向こうから「売ってください。お願いします!」というようにならないといけません。それが商売です。

 お菓子もおいしい物があります。善光寺の傍にある風月堂はあんずでアンをつくるのです。外側は求肥です。あのようなものは他の国ではできません。甘いか、辛いかはできますが、微妙な味・見た目の芸術性などは真似できないのです。とてもではないけれども、日本の文化には太刀打ちできません。

 そのような時代です。安倍さんはそこのところを読み違えてしまって、インフレが来るなどと考えていたら全くの読み違いです。そんな時代は来ません。これが、安倍さんの演説から感じたことでした。

 安倍さんが言ったことは、リップサービスです。みな安倍さんは分かっているのです。本当の戦争の原因、誰が悪いのか、どのようにして戦争に突入したのか、それを今は言わないということです。

 今回、「歴代の首相の演説を引き継ぐ」と言っていますが、分かった上でそのように言っているのです。アメリカ人はトラウマがあって「日本が復讐をするのではなないか」と、日本人を怖がっています。「俺達にも原爆を持たせろ!」と言うのではないかとビクビクしているのです。

 だから「歴代首相の演説を引き継ぎます」と言えば、「あの戦争は日本が悪いのだ」ということです。アメリカから見ると「安倍さん、そう言ってくれたか!」と思っているのです。アメリカも自分達のしたことを知っているのです。「東京裁判も巻き返しはしないな」と安心しているのです。靖国神社のことも言いません。「それなら安心だ」とアメリカは、ホッと息をのんで拍手をしたのです。

 本当は内心「いつ、その問題にふれるのか」と、ビクビクしているのです。今後もふれないでしょう。だからこそ、我々が頑張って真相を国民にしっかりと教えていかなければなりません。政治は力関係ですから、言いたいことは全部言えません。

 我々民間はそんな事は関係なく真実を述べて、世論を形成していく必要があると痛感した次第です。



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朝堂院大覚 剣道と神道 2014 ・6・5


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