ウクライナの問題について整理してみたいとお思います。分かっている人もいるでしょうが、分からない人もいます。「何が何だか分からない」という人がいるのです。
このウクライナ問題の本質は、アメリカに原因があるのです。それが一番大事なことなのです。これは、元ウクライナ駐在大使の馬渕さんも言っています。「ウクライナ問題をつくりあげたのは、アメリカです」どうしてかというと、ソ連時代ウクライナはソ連だったのですから、同じ国だったのです。
ところがソ連の崩壊によりウクライナ地方が独立したのです。ウクライナの中には二つあり、黒海に面したところに、クリミア半島があります。このクリミア半島は、ロシアの海軍にとって非常に重要な拠点になるのです。ロシアはほとんど海がないので、クリミア半島からしか海に出られないのです。
黒海に出ることができれば、地中海に出ることができます。ロシアは、クリミア半島に軍港があるので、ロシアから見たら非常に大事な土地です。だから、ウクライナをロシアに帰してもらいたいのです。クリミア半島に住んでいるのは、ロシア人が多いのです。
ですから「ウクライナよりもロシアになった方がよい」という意見があり、住民運動をやっているのです。クリミア半島に住んでいるのは、ロシア人が多いのです。
ソ連の輸出は石油と天然ガスです。他に何もないのです。ロシア製のトラック、ロシア製の乗用車、ロシア製のテレビ、ロシア製の洗濯機など、見たことがありません。ロシアは産業が何もないのです。何もつくっていないのです。
つくっても何十年も前の時代遅れの物で、自動車は日本の車の2倍の重量があるのです。お話にならないのです。ロシアは輸出するものが何もないのです。輸出するものは、石油と天然ガスだけです。
どこへ輸出するのでしょう。ヨーロッパに輸出したいのです。アメリカから見ると、ヨーロッパとロシアの間に入っている国がウクライナです。ロシアの石油はウクライナのパイプラインを通してヨーロッパに運んでいるのです。アメリカはそれが面白くないのです。
アメリカはシェールガスがもうできているのです。それをヨーロッパにどんどん買ってもらいたいのです。ところが、ロシアとヨーロッパがつながってしまうとアメリカのシェールガスは、誰も買わなくなってしまうのです。
だから、その真ん中にあるウクライナに目をつけて「騒乱を起こして、ロシアとウクライナを喧嘩させよう」と計画したのです。そのように考えて、約1万名の軍事会社の傭兵の連中がウクライナに入っているのです。
変な会社があるものです。軍事会社です。給料で雇われているのです。民間軍事会社から傭兵を送り込んでいるのです。アメリカ国家が介入できないので、軍事会社がウクライナの中に入って、テロや騒乱を起こすのです。
元になっているのがCIAの下にあるアメリカの軍事会社で、ウクライナに騒乱を起こして、ロシアとは仲良くさせないのです。
もう一つアメリカがやったことがあります。石油の価格を下げたのです。今、石油は46ドルです。ロシアは油しか輸出するものがないのですが、サウジアラビアはどんどん石油を増産しているのです。だから石油が安くなってしまったのです。
すると、ロシアは石油を売って例えば1億円入ってきた収入が半分になってしまったのです。ちょっと前までは、1バレル100ドル以上でした。それが増産するから石油の価値が下がり、ロシアの石油が下がり、46ドルになってしまったのです。ですから、ロシアは経済が大変苦しいのです。潰れる寸前だとも言われています。
アメリカは、ウクライナで煽っておいて、ロシアとくっつかないように喧嘩をさせているのです。ところが、そこでプーチンが強引にクリミア地方をロシアのものにしてしまったのです。そこで、それを「侵略だ!」と言い出したのです。
ウクライナの中にクリミア地方があって、それが「ロシアと一緒になりたい」と言って、ロシアに編入してしまったのです。そうしたら、「ロシアはひどいことをやる。クリミア地方を強引にロシアがかっぱらった。これは侵略である」と言っているのです。
日本もアメリカもそのように言っているのです。日本は怒っているフリをしているのです。本当はロシアと日本は仲が良いのですが、そのように言わないとアメリカとの付き合い上、「ロシアがクリミア地方をかっぱらった」と、言わざるをえないのです。
その反対の立場が鳩山です。よせばいいのにくだらないことを言って、日本政府の立場をひっくり返すようなことをやっているのです。だからみな怒っているのです。このようなことなのです。
そこで戦争は終わらないのです。アメリカが火をつけているので終わらないのです。ウクライナとロシアを仲良くさせないために、意図的にやっているのですから、止まるわけがありません。
そこでプーチンが「このようなことが続くならば、原爆を使う用意があります」と言ったのです。ウクライナの方が軍事的に強くなってしまったのです。ウクライナの軍隊とロシアの軍隊を比べた場合、昔はロシアの軍隊の方が強かったのです。ところが、ウクライナはヨーロッパの穀倉地帯ですから、麦がたくさん収穫できて、天然資源(鉄鉱石・石炭)も豊富にあり、軍隊もウクライの方が強くなってしまったのです。
ですから、ロシアは軍事では勝てないのです。ですから、プーチンが「原爆の用意もある」と言ってしまったのです。
これがウクライナ問題の本質で、一番根本にあるのはアメリカです。全ての事件の影にアメリカがあるのです。「お寺の影にホモがあり~♪」というわけではありませんが、アメリカが糸を引いているのです。
日本が独自路線など引けません。日本が本当に考えていることを言いたくても、すぐにアメリカに「こんなことを言っていますよ」と通報されるのです。アメリカの犬が大勢いるのです。マスコミ、政府、外務省や官僚の中にも犬がいるので、何を考えても独自外交などできないのです。
「日本がロシアの安い石油を買おう」ということもできるのです。するとアメリカが、「そんなことはさせない!」と、怒るのです。勝手な真似をさせないのです。プーチンと仲良くすると「プーチンと仲良くさせないぞ!」すぐ圧力をかけてくるのです。
日本は首を持ち上げられないのです。独自外交をやろうとすると、アメリカがすぐに圧力をかけてくるのです。それを“頸木(くびき)”と言うのです。戦争に負けると頸木は、100年続きます。
日本は何をしようにも「待て!」と言われてしまい、何もできないのです。ですから、本当の日本人の考え方を今は出しにくいのです。出せば、干されてしまいます。場合によっては、殺されてしまいます。国際政治とは、そのようなものなのです。これがウクライナの問題のまとめです。
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朝堂院大覚 剣道と神道 2014 ・6・5
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