日本人二人がＩＳＩＳに捕まって「２３６億円払わないと処刑する」と言っています。これは、下手すると安倍内閣を解散に追い込んでしまう問題です。
何故かというと、テロリストの要求に従って２３６億円出したならば、ヨーロッパの諸国から総スカンをくらってしまいます。人質を救出するために払ったお金がテロリストにまわるのです。テロリストは更に多くの人質を殺害したり、戦争するのですから、日本人二人を救出するためにお金を払えば、多くの人間が死ぬ事になるのです。これは許されません。
安倍さんが言うように「テロに屈しない」で、お金を払わないとどうなるのかというと、二人の人質は本当に殺されるでしょう。アメリカはテロリストに屈しない国ですが、すでに何十人のアメリカ人が処刑されています。いくら処刑されてもアメリカ政府は、「お金を払え」という要求には一切のりません。「テロリストとは交渉しない」というのが、アメリカの姿勢です。
「これは、インチキだ」という人もいます。この写真は合成してつくられていて、この前のアメリカ人が首を斬られましたが、あれも「ウソだ」と言っている人がいます。何故ならば、血がでていないのです。首の後ろからナイフで斬れば血がでるはずですが、でていないのです。だから「合成ではないのか？」と言われています。
その場合、人質になった人は、テロリストの見方になっているのです。「テロリストの主張はもっともだ。貴方方の主張に賛同します。我々は殺された事にしてください」ということが打ち合わせされて、本人は死んでいないのですがテロリストが処刑したように画像を合成して全世界に流していくのです。この可能性は非常に少ないですが、そのようなことを言っている人もいます。
さて、その次にこれは僕の気が付いたことですが、人質を取っているテロリストの男は同じ人間です。背の高い男でロンドンなまりの英語を話している人間で、「同じ人間だ」と言われています。
ところがそいつの持っているナイフですが、３回とも違うナイフを持っています。一番最初は黒のナイフで、先端に穴が開いています。２回目の画像は銀色に輝くナイフがでてきます。アメリカ人の首を斬った１５センチくらいの短いナイフです。その次のナイフは穴が開いていない黒いナイフです。この人間は、３回とも違うナイフを持っています。
ということは、ナイフマニアです。厳しくナイフを選定しています。ナイフマニアだから「ナイフを使ってみたい」と思い、毎回ナイフを変えているということも考えられるのです。その場合は、マニアですから絶対に人質は殺されます。
この時期に安倍さんはイスラエルに行って、なぜこのような発言をしたのでしょうか。馬鹿な事を言ったものです。「ISIL(イスラム国)と戦う周辺各国に、総額で2億ドル(日本円で、およそ236億円)程度、支援をお約束します」と言ったのです。
それに対してＩＳＩＳは怒っているのです。「テロリストをやっつけるために２億ドル払うならば、我々は２億ドル要求する」そのようなことを言ったのです。
こんなことを安倍さんは言わなければよかったのですが、言ってしまったのでテロリストは大いに怒っています。
このおかげで日本国内においてもテロが始まる可能性があるのです。安倍さんは「集団的自衛権」と言っていますが、集団的自衛権の第一歩はすでに始まったとみてよいのです。腹の中では「人質は殺される」と思っているでしょうが、表向きには「助ける」と言いはらなければダメです。
助けようとして努力したとします。テロリストが本当に日本人の人質の首を刎ねれば、日本人の怒りがこみあげてきます。安倍さんは、「自衛隊を出せ！ テロリストを叩きつぶせ！」という意見が欲しいのかもしれません。
もう一つは交渉人を通して、人質を救出するルートです。日本政府は表だって金は出せません。従って７２時間の間に交渉に入って、「値段は間引いて出すから解放してくれ」という交渉です。その時は「日本政府がお金を出したとは言わないでくれ」という事で解決する交渉ルートがあります。
「お金は出さない」と言いながら、裏でお金を渡すのです。「絶対言わないでくれ」という解決方法を取る可能性が非常に高いのです。しかし、安倍さんは「やってもらいたい。集団的自衛権に火をつけてもらいたい」と思っていれば、人質は殺され、日本も避けようがなく中東の戦争に自衛隊が出ていくということになります。
中東の戦争に自衛隊を出すのです。これが集団的自衛権の最大の目的であったということが分かってくるのです。非常に安倍政権は面白い政権です。愛国的な事を言っているので、それはよしとします。でも、アメリカと一緒になって集団的自衛権をやると言う事は間違っていると僕は言ってきました。どうもそのような方向が見えてきて、現実化する方向へ進んでいるのではないかと思います。
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朝堂院大覚 剣道と神道 2014 ・６・５
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